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パリ・オペラ座の日々1993~1994

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1993年3月から翌1994年2月までフランス・パリに遊学した一年間の記録です。パリ・オペラ座バレエ団の公演を中心に、一年間で約60回のバレエ公演を鑑賞しました。その体験を中心に… もっと読む
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2020年7月の記事一覧

パリ・オペラ座の日々1993~1994:7月28~31日 旅行後の休息、エスパース・ジャポン

ここから2週間くらい、あまりイベントも無くのんびり過ごしています。8日間の南仏旅行で疲れてしまって、その後の数日は近所をうろうろしただけでした。 7月28日(水) 昨日は帰宅が12時過ぎだったので、今日は洗濯、荷物の整理をして体を休める。プロヴァンス旅行は大成功だった。夕方サン・マンデ湖をぐるりと散歩して、8月の予定をあれこれ話し合う。パリは文化は素晴らしいけど、人々が冷たくて、町も汚いし悪い部分もたくさんある。一日中、地方の素朴な雰囲気とのギャップに思いをはせていた。

パリ・オペラ座の日々1993~1994:7月27日 南仏旅行⑧「トゥールーズ、パリへ帰還」

7月27日(火) 朝食はホテルで。再度カルカッソンヌのシテへ向かう。旧橋を渡った辺りが景色が綺麗で土手でゴロゴロする。抜けるような青空とのんびりした川の流れ、見上げれば城壁…という美しい時間をしばし満喫。それから駅へ。 お昼ご飯は列車の中でマック。車窓にはこんどはひまわり畑が延々と広がる。強烈な空の青さとひまわりの強い色彩。一時間くらいでトゥールーズに到着。93年完成したばかりの自動運転メトロがあったので、それで町の中心部へ向かう。市庁舎前の広場をウロウロしたりするけど、

パリ・オペラ座の日々1993~1994:7月26日 南仏旅行⑦「カルカッソンヌへ」

7月26日(月) (雪)は寝坊なので(G)が一人で7時に起きて町を散歩。パンと水を買う。9時半くらいにホテルをチェックアウトし、カルカッソンヌへ出発。12時くらいに到着。途中の車窓からの眺めが素晴らしく、どこまでもブドウ畑が続く。 お昼ご飯はマックで済ませ、ホテルを探しつつ旧市街を探索。ゴーミヨーのステッカーを頼りに250Fの部屋に決める。とても綺麗。城壁の中をいざ観光と歩きまわってみるが、意外にも土産物屋ばかりでちょっと興ざめ。ラヴェンダー石鹸などを購入。 夜はレスト

パリ・オペラ座の日々1993~1994:7月25日 南仏旅行⑥「パリ・オペラ座バレエ団 マッツ・エック版ジゼル@ニーム古代闘技場」

7月25日 朝食は、メゾン・カレの横のカフェで。焼きたてのクロワッサンが美味しい。その後フォンテーヌ庭園へ行きぼ~~っとする。お昼は適当なレストランでパスタで簡単に。夜に備えて午後はホテルでごろごろする。TF1でツール・ド・フランスの最終日の中継をやっていた。シャンゼリゼに人々がぎっしりで盛り上がっていた。夕食はギリシャ料理を。普通に美味しかった。 さて、いよいよバレエを観に古代闘技場へ。アルルのスタジアムよりもさらに立派で素晴らしい会場。屋外でバレエを観るとはなんと贅沢

パリ・オペラ座の日々1993~1994:7月24日 南仏旅行⑤「サン・トロフィーム教会、ニームへ」

7月24日(土) アルルでの二日目の朝、再度ホテルの中庭で食事してから、見逃していたサン・トロフィーム教会を足早に見学。風も穏やかで、抜けるような青空が気持ち良い。お昼ご飯は昨日買ったパンで省略して、鉄道でニームへと向かう。 すぐにホテルにチェックイン。古い造りだけど部屋が広くてアルルの宿よりは気持ち良い。すぐに明日のオペラ座のバレエチケットを買いに行く。奮発して160Fのアリーナ席を買った。 カフェで一服。タルトが美味しい。街をブラブラしていたら、オシャレな洋服屋さん

パリ・オペラ座の日々1993~1994:7月23日 南仏旅行④「アルル 市内観光&バスツアー」

7月23日 朝食はホテルの中庭で。フィセルというバゲット形の小さいパンがすごく美味しい!気持ち良い朝食だった。すぐにローマ時代の古代闘技場へ行く。巨大な建造物と良好な保存状態に驚く。 一度宿に戻って休んで、14時からのバスツアーに参加。SNCFの駅前で乗車して、まずはラ・モンタニュエットという町のフリゴレ大修道院を訪問した。神父さんが詳しく解説してくれたが、内容が難しいのと早口なのでちっとも理解できなかった。19世紀に建設されたものなので比較的新しい修道院なのだけど、プロ

パリ・オペラ座の日々1993~1994:7月22日 南仏旅行③「アヴィニヨン~ニーム~アルル」

7月22日(木) 朝7時のバス(バスは朝&夜の一日2便だけ)でゴルドを出発。中継地のカヴァイヨンで朝食をとり、8時半くらいにアヴィニヨンに到着。市内を歩く。教皇庁、ベネゼ橋など見て回る。夏の演劇祭の真っ最中で街はごった返していた。 アルルへ行こうとして列車に乗っていたところ、間違えてニームに着いてしまった。仕方なく折り返しの列車を待つ間に、後日ニームに来る時のためのホテルの予約、オペラ座公演のチケットの確認などして時間をつぶす。14時30分の列車でアルルへ戻りホテルにチェ

パリ・オペラ座の日々1993~1994:7月21日 南仏旅行②「ゴルド」

7月21日 昨晩は激しい風で夜通しドアがカタカタと揺れ続けて、それが気になってよく眠れなかった。寝坊して近くのパン屋さんで朝食。(雪)は疲れていたのでまた二度寝して、(G)はカフェへ。もう一泊するので今日はのんびりする。 お昼過ぎから二人でゴルドの町をグルグルと散策。角を曲がるたびに素晴らしい景色が広がりそのたびに感動する。風にはラべンダーやハーブの匂いが混じっている。お昼ご飯は宿泊しているTante Yvonneで。120Fのムニュだけどとにかく全部美味しい。 その後

パリ・オペラ座の日々1993~1994:7月20日 南仏旅行①「ゴルド」

7月20日 AM7時にリヨン駅から出発、TGVで一路南へ。一等車で快適な旅。アヴィニヨンに到着し、すぐにバスに乗り換えてまずはカヴァイヨンまで。乗り継ぎだけの予定だったのだけど、次のバスまで時間があったのでクレープ屋さんで食事。ランチメニューでウサギを初めて食べた。早生メロンで有名な土地でデザートで出てきたけど、やっぱりすごく美味しかった。まだ時間に余裕があったので町のすぐ脇の岩山で登山。二時間くらいかけてお喋りしながらゆっくり上った。頂上からの眺めが素晴らしく、パリ生活で

パリ・オペラ座の日々1993~1994:7月19日 アメリカン・ホスピタル、旅行準備

7月19日(月) 旅行前なので、体調をもう一度確認したくて(雪)はアメリカン・ホスピタルに行ってきた。耳鼻科に相談したが、なんでもないとの診断。ソシエテ・ジェネラルに行って、残っていたT/Cを全部入金。 夕方、駅途中のカフェでサムソンと話したら、ルーアンで独立してカフェを開業することになったのでサヨナラだ…とのこと。寂しい。明日からの南仏旅行に備えてパッキングなど。 PTT 5F Bancoクジ 5F フィルム 48F カフェ 16F パン 4F 医者 500F 薬 6

パリ・オペラ座の日々1993~1994:7月18日 グラン・パレ「デザイン展」、チュイルリーの移動遊園地

7月18日 昨日録音で夜更かししてしまって(G)は寝坊。午後はグラン・パレのデザイン展に行った。スウォッチの展示などあれこれ面白い。グラン・パレの鉄とガラスの巨大な空間にとても感動した。 その後徒歩でチュイルリー公園に行くと、移動遊園地がやって来ていて喜んで遊ぶ。コインゲームで25Fもはたいてバンビのぬいぐるみをゲット。大きな観覧車に乗る。仮設なのに大きくてものすごい速さで回転して、さらにカゴが簡易で超怖かった。冷や汗ダラダラ。でも夕暮れ時の夏の風邪が気持ち良い。 グラ

パリ・オペラ座の日々1993~1994:7月17日 ベルヴィル、ビュット・ショーモン公園

7月17日 お昼からお弁当を作ってサン・マルタン運河方面へ出掛けた。まずバスでナシオンまで行き、そこから歩きでビュット・ショーモン公園へ行き散策。その後ベルヴィルの駅まで歩く。イリフネの冊子に書かれていた通り、ベルヴィルは町の半分くらいは既に新しい建築に建て替わっていて、エディット・ピアフ的な要素は少し失われつつあるように感じた。でも風情のある光景もたくさんあって、古き良きパリという印象。中華系のお店が多くて、長芋を購入して帰った。19区はサンパで良いエリア。 アイスクリ

パリ・オペラ座の日々1993~1994:7月15、16日 南仏旅行の準備など

7月15日 2日続いたオペラ鑑賞で今日はグッタリ。少し勉強して、夕方リヨン駅までTGVの予約に行った。窓口がノロくて一時間以上かかってしまった。その後徒歩でバスティーユへ戻り、サンマルタン運河付近を散策。バスチーユ界隈はやはり楽しい。 TGV予約 72F ジュース 7F 7月16日 本日は晴天。なんとなく疲れ気味でダラダラする。眼鏡を作りに行くはずだったのにキャンセルになってしまった。O部長とK君から手紙。二人とも理系なので文章がグチャグチャで面白い。勉強はたくさんし

パリ・オペラ座の日々1993~1994:7月14日 「パリ祭」ではなく「革命記念日」 バスティーユ・オペラ座「カルメン」

7月14日 とうとう7月14日になりました。シャンゼリゼでは朝からデフィレ(Défilé militaire:軍事パレード)が行われ、戦車の行列やら歩兵やらが歩く映像がテレビに映し出されている。テレビが戦闘機の映像を映した次の瞬間に、自分の真上に爆音がして戦闘機が旋回して行った。 Mさんから☎あり、バスティーユのオペラ座で無料券に並んでいるとのこと。慌てて出かけて行き列に加わる。小雨の中を2時間くらい並んで、ようやくカルメンのチケットをゲット。でも570Fの席だったので大