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日記 21/6/3（バクテン！！）

ゲッコー

　黒柳トシマサ監督作品：バクテン！！、マジで天才アニメーションすぎる…。元々放送開始前から期待していたのでこの作品のHPを眺めていたのだが、その中に下記サイトへのリンクがあった。

　バクテン！！は各被災地を舞台とする応援プロジェクト作品の1つという事で、確かに宮城県岩沼市の話だし、アオ高キャプテンの七ヶ浜は地元名物の笹かまをアピールしていたが、爽やかな作品なのであくまで舞台にしているだけなのかと思っていた。
　それが今回の9話で美里が抱えている悩みをフォーカスするにあたってこれまで隠されていた家庭環境が描かれるが、そこでの情報の提示が上手すぎる。

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　演技が上手く出来ない悩みを抱えた美里が海岸沿いで物思いふけるシーン、7話で登場した時には内部しか映っていなかった家の外観が1階建て仮設住宅で叔母と住んでいると分かるシーン、高校を出たら働く気でいる美里の決意を明かすシーンなどなど…。誰も言葉で語らず、悲惨さは極力見せないままながらも美里の状況がハッキリと分かる描写がお出しされる。それでいて、美里が演技を上手く出来ない理由に家庭環境を直接結びつけてはいない。勿論中学時代に失敗した原因である性格の形成には作用こそしているが、あくまで流れの一つとして収めている所に、この作品の誠実さが出ていて良い…。高校生の選手たちは震災後の10年の方が人生に占める割合が大きいのである。

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　美里と同級生の翔太郎を連れて行った監督、監督の演技を見て立ち直ることを決めた美里など、前を見ている人物たちが描かれている事でこの作品に爽やかな視聴感を与えている。バクテン！！というタイトルを付けながら常に前へと進み続け、天へと跳び続けている紛う事無き天才アニメーションだよ…。

　仕草の細かさや、マジでちらっとしか映らない劇中アニメーションの背景凝りすぎな所等も最高。神は細部に宿る。

　今日見たアニメ：シャーマンキング10話、ゴジラSP10話、フェアリー蘭丸9話、ゾンビランドサガ9話、バクテン9話、異世界魔王9話。録画でウマ娘2期7～13話。
・ゾンビランドサガリベンジ9話

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　奥行きのある瞳の作画が良い。
・ウマ娘2期
　面白すぎて見返してしまったが10話とか12話とか13話とか本当に素晴らしい…。話数単位で選ぶ今年のアニメ10本とかを考えた時に、このままだとウマ娘とバクテンからどう考えても複数話選びたくなってしまうと思う。めちゃくちゃ譲歩してもウマ娘2期からは10話と13話を選びたい。

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