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8割おじさんの呪い~『なんで俺の予言通りに42万人死なねぇんだよ』


コロナ死が少ないことに不貞腐れる予言者


2020年12月現在、日本は直接的な人数及び人口密度の割合から見れば比較的コロナ患者は少ない部類と言える。都市機能が完全にマヒしたとか、町一つがコロナ流行で壊滅したなどといったショッキングな事態には至っていない。医療の現場での尽力、そして国民一人一人の衛生管理への意識が被害をこの程度に抑えているとも言えるが、日本が壊滅的な被害に見舞われていないことを強く不満に感じている輩もいる。8割おじさんなどと名乗り、タレントのように振る舞っていた西浦博が典型的な例だろう。

この自称大学教授はかつて「日本はコロナパンデミックが起き、42万人が死ぬだろう」と予言した。現在(2020年12月)に至るまで日本国内では42万人もコロナで死んだという話は聞かない。このような“予言”は外れるのが常であり、被害が思ったより少なくて良かったと胸をなでおろすのが普通の反応だろう。しかし西浦は己の予言が外れたことを喜ぶどころか逆に不満を感じ「何かの手違いだ。これからもっと死ぬ数が増える」と不貞腐れた。まるで「俺の予言通りに死なない方が悪い」とでも言いたげだが、そんなにコロナが流行してほしいのだろうか。



してほしいのだろう。コロナが流行すれば社会は混乱し、多くの人が健康不安に怯える。不安や恐怖に晒されると冷静な判断力が喪失し、耳に聞こえが良い甘言にすがるようになってしまう。カルト宗教の教祖に多く見られる手口だが、西浦の物言いはまさに『コロナ真理教の教祖様』そのものだ。

「日本はコロナで滅ぶ。これからもっともっと人が死ぬ。この未来は絶対に変わらない」と終末思想めいた言い草で不安感を煽る。そして次に来るのが「コロナで死にたくなければ俺の言葉だけを信じろ。俺が真実、俺が神だ」となる。コロナ地獄から敬虔な信者を救うメシア、それが西浦博サマが望む自身の姿なのだ。


PCRビジネスに乗り遅れた僻み


西浦はPCR検査はやっても意味が無い、無駄なだけだからやるなとまで言い放ったことがある。医療従事者の業務を圧迫するからともっともらしい理由を付けてはいたが、実際は単に自分がPCRビジネスに乗り遅れたから周りを逆恨みしているに過ぎない。

仮に西浦が真っ先にPCR検査を煽り、信ぴょう性に乏しいいい加減な検査をバンバンやって稼いでいたらこのようなセリフは口が裂けても言わなかっただろう。一流の医師は患者の病気を治して称賛されるが、三流の医師は患者の不安を煽って金儲けに走る。三流ですらない最下層は不安を煽るが金儲けに繋げることができない。西浦は典型的な例と言っても過言ではない。


42万人がコロナで死ぬと不吉な予言をすることも問題だが、外れたことが不満でも上辺だけは外れて良かったと喜ぶフリくらいはするものだ。ところが西浦は取り繕う気など微塵もないのか、頬を膨らませながら「なんで死なねぇんだよ、42万人くらい死んだって俺は困らないからいいだろ」と不平たらたら。

現在の日本で何が不幸かと言えば、こんなイカサマ師がさも専門家のように振る舞って不安を煽り、己の予言を正当化するために国民の死を切望する状況がまかり通っていることだ。かつてない奇病で不安に駆られるのは当然かもしれないが、だからこそ常に平常心を保ち、胡散臭い奴が何かを喚いていたら眉に唾を付けて身構えなければいけない。

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