えいがのかんそうのぶん『虎の尾を踏む男達』

この映画って例えば溝口とか川島雄三が監督してるってなったらめちゃ評価されてそう。
とはいえ黒澤が古典芸能に対してにわか気味だったからこそ逆にうまくまとまってる感もあってなんとも言えないんよね。ただ古典芸能の雰囲気はよく再現されてて黒澤はそういうとこが好きなんやなあって感じやね。まあそれも本作では奇跡的にうまくいってると思うわ。
にしても結局古典芸能好事家じゃないと良さが理解できんやろから‪(‬まあ逆に嫌いな人もいるやろけど‪)‬黒澤おた、自称意識高い系シネフィルには高いハードルやねこの映画は。
ワイ的には黒澤のキャリア5本の指には余裕で入る映画ですわ

この映画がオペラに分類されることもあるとかいう解説あんねんけどそんなことゆうたら古典芸能て全部オペラやからね。台詞に節があってそれがかなり演奏と連動しとるからね。
まあらそれ言い出すと創作物の台詞回しってハイパーリアルなんでそういう意味じゃオペラ的要素内包しとるわな。
タモリとかンマにアホや思うよ。感性も発想力も稚拙極まりないのにそれにすら気づけない奴が演出しとんねんなあと。
この手のサブカルクソ野郎が分かったような顔して小津の演技演出がアリアリのアリとか抜かしとんやろね。逆に小津は節、まあメロやね、じゃなくてリズムでグルーヴさせとんねんけどそういうのも自称シネフィルって指摘すらせんから笑える。


#虎の尾を踏む男達 #黒澤明
#映画批評

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