シンガポール_

【留学先特集vol.1】シンガポール国立大学留学経験者にインタビュー

みなさんこんにちは!GCSの小林です。

今回のGCS noteから、4週連続で留学先特集を行います。第1回はアジアのトップ大学として有名な「シンガポール国立大学」です。また、今回は初の試みとしてインタビュー形式でお送りします!ゲストは工学部4年・中尾優さんです。

小林:では初めに、自己紹介をお願いします。

中尾:工学部 機械知能・航空工学科4年の中尾優(なかお まさる)です。2018年8月から2019年5月までの9ヶ月間、シンガポール国立大に行っていました。

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中尾優さん

小林:早速ですが、留学をしたきっかけを教えてください。

中尾:将来的に海外で働きたいと思っていたので、留学はその準備の一つだと考えていました。実際に海外に行ってみて自分に合うかどうかを確かめたっかったんです。トップレベルの大学生と切磋琢磨して自分のレベルを上げたいというのもありました。また、副次的には、海外の人との対人関係を築く力をつけたい、うまくやっていく方法を探りたいと思っていました。

小林:数ある留学先から、なぜシンガポール、そしてその中でもなぜシンガポール国立大にしたのですか?

中尾:東北大から行ける大学の中でトップの大学であるというのが一番の理由です。街中以外では英語に集中できる環境だったということと、コストも安めだということもありました。

小林:コストが安いというのはアジアの魅力の1つですよね。実際どのくらいかかりましたか?

中尾:家賃・食費・服など生活用品・旅行が9ヶ月でおよそ100万、加えて渡航費10万くらいでした。ちなみに家賃は月5万、食堂も1食300円くらいでした。

小林:だいぶ安いですね。アメリカの半分くらいです。アジアの中では物価が高いとされているシンガポールでこれはびっくりですね。シンガポール国立大はどんな大学でしたか?

中尾:キャンパスはすごく大きいです。循環バスが走るくらいの大きさでした。敷地に結構ゆとりがあるのも印象的でした。

小林:東北大と比べて良いところはありましたか?

中尾:国際色豊かで、留学生の数がすごく多かったです。交換留学だけでなく、国外から正規生として入る人も多いのが印象的でした。

小林:東北大もグローバル化を進めているところですが、「東北大のここが変わればもっと良くなる」と言った部分は見つかりましたか?

中尾:ひとつには、食事の面での多様性の確保でしょうか。東北大の学食は日本食に偏っている印象です。ハラール対応メニューも最近はあるものの、ほぼ日本食なので留学生にとっては負担が大きいかもしれません。日本で生活するのが好きで来ていても、日本食以外を食べたくなることもあります。もっと海外の文化に合わせた食べ物を増やしてもいいのではないでしょうか?

小林:続いて留学中の体験について聞かせてください。留学していて楽しかった瞬間はどんな時でしたか?

中尾:人間関係が広がった瞬間です。最初は全然喋れなくて、しんどい部分もありましたが、後期セメスターから現地生が多い寮に行ってみました。そこで人間関係が一気に広がったんです。寮のサークルにも入れて楽しかったです。

小林:アメリカ留学だと英語が公用語だからローカルと仲良くなりやすいというのを私は留学中感じていたのですが、シンガポールはどうでしたか?

中尾:シンガポールもその傾向はあって、サークルとかはすごく留学生にオープンでした。日本人でも陸上部入っている人もいました。現地生の友達は作りやすいと思います。

小林:ローカルの学生は何語を使っているのですか?

中尾:今は、家の外ではほぼ100%英語です。家では中国語、マレー語などを使っている学生もいるようです。

小林:シンガポールでも移民の世代交代が進むにつれて英語の割合が増えているんでしょうか。シンガポールに留学してよかったなと思う瞬間はありましたか?

中尾:やはりアジアトップクラスのレベルの高い学生と切磋琢磨できるのはよかったです。コストが安いというのもやはり助かりました(笑)

小林:どうやって切磋琢磨していたのですか?

中尾:課外活動はあまりやっていませんでしたか、授業のグループワークなどで周りのレベルの高さを痛感して、刺激を受けました。

小林:東北大にいる時よりも刺激は強かったですか?

中尾:もちろん人によって様々です。東北大にもすごい人はいますし。でも全体的にすごく刺激的でした。

小林:アジアトップ大学の強さを感じますね。これから留学を目指す人が気になる部分にも触れたいと思いますが、寮の設備や雰囲気はどうでしたか?

中尾:寮は2種類あります。
1:留学生がメインの寮。アパートみたいな感じで交流もほとんどない。
2:ローカルな寮。現地生も多くて人間関係も濃い。食事もついてる。6畳くらいの鍵付き一人部屋で、共用の家電とトイレ・シャワーがある。食堂は建物で一つ。
この2タイプから選べます。

小林:どんな授業を取れますか?

中尾:私の場合、基本的にどの学部の科目も自由に取れました。自分の学部とは関
係ないことを学びたい人にも合っている大学だと思います。私は単位互換のために理学部の授業もとったりしていました。

小林:専門外の科目も自由に学べるのは良いですね。新しい分野をやりたい人にもぴったりですね。(参考↓)

小林:専門以外の授業はどんなものを取っていましたか?

中尾:日本の文化に関する授業を取りました。海外から日本がどう見られてるのか知りたかったんです。

小林:実際に取ってみてどうでしたか?

中尾:本当に自分は日本のこと知らないなと痛感しました。知識が少なく、理解も浅い。侍と芸者とヤクザを取り上げ、それに関する文献を読んでディスカッションする授業でしたが、知識が浅いからディスカッションするのが難しかったです。

小林:確かにどれも馴染みがないものですね。授業の外で日本について聞かれることはありましたか?

中尾:頻繁ではないけどたまにありました。労働環境は聞かれることが多く、就活・残業など、そういうところに関心が向いているのを感じました。あとは寮の友達から日本語の英訳を頼まれることもありましたね(笑)

小林:就活や残業は日本らしさが出る部分かもしれませんね。ところで、アジア留学を目指している人が少ないのを感じます。なぜだと思いますか?

中尾:イメージ先行が原因でしょうか。世間一般では欧米の方がイメージがいいからなのでしょうか。

小林:ぜひそのような人たちに一言お願いします!

中尾:アジアは街にも人にも活気があって、毎年新しいものがどんどんできるワクワク感があります。それを肌で感じられるのは面白いです。シンガポールは英語だけで授業をやっているし、探せば他の国でもやっているところはあると思います。また、非英語圏だと英語ネイティヴじゃない人同士でフラットな立場になりやすい。その方がディスカッションを進めやすかったりします。

小林:確かにそれは英語圏にはない点ですね。

シンガポール②

中心部の金融街の一角。道行く人の感じから、文字通り様々な国から多様な人が働きに来ているようです。

小林:留学してよかったこと、変わったところはありますか?

中尾:視野が広がりました。なるべくフラットに、バイアスを減らすようにと考えるようになった気がします。

小林:そうなったきっかけはありますか?

中尾:シンガポールは多民族国家なので、歴史的にみんなで協力して国を発展させていく必要がありました。だから「何人だから」と考えず、フラットな関係で協力する風土があると思います。そこから学べるようになりました。

小林:留学して「自分の足で」実際に現地に赴くべき理由はあると思いますか?

中尾:授業のレベルはそこまで大きく変わるわけではありません。学生のレベルも結局人によります。英語も日本ならいくらでもやれる。そういう意味では留学しなくてもいいかもしれません。ですが、フラットな関係・考え方は実際にそれに触れてみないと学べないし、身につけるというのは実際に行かないと無理なのではないでしょうか?

小林:最後に、留学したい人にメッセージをお願いします

中尾:留年のこととか、お金のこととか、やっていけるのか、とか。不安は尽きないと思いますが、行ってみたいと思うなら行ってみたほうがいいと思います。シンガポール国立大は5月に授業が全部終わるから、クオーター制を使えば2クオーターの授業取れるので留年のリスクは下げられますよ!

小林:ありがとうございました

いかがでしたでしょうか?アジア留学・シンガポールの魅力は伝わりましたでしょうか。これを読んで留学に行きたいと少しでも感じた人は、ぜひGCSカウンセリングを利用して前に進みましょう!予約はこちらから↓

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