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【SASB Archive①】TOMODACHI奨学金について


SASB Archiveとは?

皆さん、明けましておめでとうございます。GCSの栗田です。今年もGCSを宜しくおねがいします!

さて、今回からいくつかSASB Archiveという企画を行おうと思います。SASB Archiveとは、昨年10月に公開したGCS刊行の交換留学準備サポートブック(Study Abroad Support Book)から記事を厳選し、Note上でも公開しようというものです!

従って、すでに交換留学準備サポートブックをご覧になった方は重複した内容となってしまいますが、初耳だよ!という方はぜひこの機会にこちらから御覧ください!

第1段である本日は、現在応募プロセス中の方もいらっしゃるであろう、TOMODACHI住友商事奨学金の概要と採択のコツについて書かれた部分です!(誌面p. 53。なお、以下の文は投稿していただいた方に執筆いただいた文章を大意を損なわない範囲で改変したものです。)今後もいくつかこのNoteに投稿されていないテーマを中心に投稿しますのでお楽しみに!

TOMODACHI住友商事奨学金の概要

※(編集注)以下の情報は2018年時点のものです。本年度は応募方法等、本記事の記述とは異なる部分があるため、最新情報は必ずご自身でご確認ください。加えて、部局によってはすでに本年度の応募が締め切られています。

本奨学金は米国に交換留学する学生を対象にしたものです。本プログラムにおける支援金は総額180万円で、その他にNYでのリーダーシップ研修などに参加できます。以下では本奨学金プログラムの特徴、選考時期や内容、選考におけるアドバイスをご紹介します。

本奨学金は住友商事、TOMODACHIイニシアチブによって運営されています。TOMODACHIイニシアチブとは、東日本大震災における米軍の支援作戦「TOMODACHI作戦」に端を発し、日米のパートナーシップの促進を目的として作られたNGOです。現在は様々な教育・交流プログラムを運営しています。本奨学金の一番の特徴として挙げられるのは、何といっても充実の研修、そしてネットワーキングの機会です。留学前・中・後の合計三回の研修が行われ、奨学生同期や先輩方、そして住商の社員さんや様々なゲストの方とお話しする機会に恵まれ、さらに「次世代のリーダーシップ」などをテーマにプレゼンテーションやディスカッションなどを行います。他の奨学金と違い、奨学生の人数が少なく研修の機会も多いので同期はもちろん先輩や後輩とも仲を深められるのが本奨学金の魅力の一つです。また、希望をすれば住友商事の社員の方が留学のメンターについて下さり、留学中電話などで継続的に相談に乗ってもらうこともできます。

奨学金の選考・受給までの過程

奨学金に応募できるのは東北大などの旧帝大や一部の私大に所属するアメリカへの交換留学生です。面接は行われず、書類選考のみでした。提出書類は申請書・志望理由(英語)・志望理由の日本語訳(手書き)でした(編集注、今年度は変更があるようです)。家計についてなどの証明書の提出はいらないため、志望理由書を中心に選考を行っているのだと思います。選考過程は、最初に東北大学内での学内選考があり、そこから数名TOMODACHI・住友商事の方に推薦されます。その後全体で選考が行われ10名が選出されますが、2名合格する大学もあれば1名も合格者が出ない大学もあります。合格したら、様々な必要書類や課題を提出し、6月に行われる帰国者報告会で奨学生同期と待望の顔合わせとなります。

奨学金応募におけるアドバイス

まず一つ目は、しっかり期限を守って各書類を提出することです。申請には様々な書類が必要になります。忙しい大学生活の合間を縫って提出するのは意外と手間がかかる作業なので余裕をもって作成するようにしましょう。(自戒をこめて...!)二つ目は、志望理由書を一度自分で考えた後、信用のできる人に推敲を手伝ってもらうようにしましょう。私はお世話になっているGLCの先生やIPLAのアメリカ人留学生に添削してもらいました。TEA's Englishの先生に頼んでいた友人もいました。頼むのは心苦しいかもしれませんが(特にお忙しいGLCの先生方には...!)、お願いしてよりよい志望書にすることをお勧めします。最後に、志望理由がはっきりしている人は志望書を書きやすいですが、あまり思いつかない人もいると思います。私の話になりますが、何をやりたいかわからない!という時、それは単に世の中のことを知らないだけかもしれません。自分の専門分野だけでなく、経済、歴史などを勉強すると社会の仕組みが若干わかり、自分の位置や周りの景色を少しだけ客観的に見ることができるようになると思います。そうすると、自分にやるべきことや興味のあることが見つかっていくのではないでしょうか。私個人としては、図書館の新書コーナーに行くと、専門家や知識人が様々な知見をわかりやすく伝えてくれる本がたくさんあるので、そこで本を探して読むことをお勧めします。
留学は人生の一大イベントです!しっかり楽しみつつ、できたらしっかりと目的をもって、充実した留学生活を送れることを願っています。


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