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加入中の外貨建て保険について考察してみた

1. 保険加入に至った経緯

2019年にメットライフ生命の積立利率変動型終身保険(米国通過建2002)に加入しました。

もともと数年前からメットライフ生命の医療保険には加入していて、
ある日突然営業担当から「是非直接会って保険を見直さないか。」と電話がかかってきました。ちょうど結婚が決まっていたタイミングだったので話聞くだけならいっかと思って面談したら、この商品を勧められました。資料もしっかりと作られていたので、まんまと相手の思惑通りといったところですね。

<契約内容>
・月$286.70支払い、払込期間は10年間(総額34,404ドル)
・死亡保障・高度障害(病気・不慮の事故)ともに100,000ドル
・13年目以降に解約すれば元本以上の金額が返ってくる見込み

解約返戻率がだいたいどのくらいかというと(積立利率3%)
15年目で105.8%
20年目で118.2%
25年目で132.0%
30年目で147.6%
35年目で164.9%
40年目で183.6% 

S&P500の過去10年の平均リターンが14.8%であることを考えると、お金を増やすという点では断然S&P500をはじめとした米国のインデックスファンドに投資した方がいいですね。

今この商品を勧められたら多分加入しません。
でも、その当時は金融商品については全く無知で、何がいいのかわからなかったので勧められるがままに契約してしまいました。

とはいえ、10年で支払いが終わり、40歳台後半から好きなタイミングで元本以上のお金を引き出せるのはいいと思いました(支払い期間が65歳までだったら絶対加入しませんでした。)。

あと、よくわからないけどいずれ日本円の価値が下がると漠然と思ってたので支払いが終わる頃にはドルの価値が上がっているかなという期待がありましたが、支払い中の今、絶賛円安ドル高なのでかなり残念な感じです(笑)。というのは、2021年のドル/円は年初は103円台、3月頃からどんどん上がり年末には114円台となりましたが、為替の変動で保険料の支払い額もかなり変わってくるんですね(後で詳しく示します)。

この保険に加入してまもなくリベ大がブームとなり、保険不要論が声高に叫ばれるようになりました。旦那にも解約を勧められたけど、未だに継続しています。その理由としては3つの理由が挙げられます。

  1. 単に元本割れが勿体無い

  2. 支払う余力はある

  3. 十分な資産が貯まるまで自分が何かあった時の保障はあった方がいい

3. については、私が大学生の時に実母が病死したんですが、急だったため葬式やお墓のことやらで色々大変だったみたいで、父が「ママが保険入ってくれていて助かった」と言っていたのが印象的でした。

うちは旦那が専業主夫で、いくらか貯金はあるみたいですが、自分に何かあった時にまとまって支払われるお金はあった方がいいと思うので、大してお得さはないけどこの保険を解約せずに続けています。


2. クレジット払いの実際

この保険の支払い方法は口座引き落としとクレジットカード払い(JCBカードのみ)から選べるのですが、ポイントももらえるしからお得!と思って安易に楽天カードで支払ってました。

しかし、クレジットカード払いだと海外事務手数料が上乗せされることを最近知りました。

 請求総額=利用金額(ドル)×為替レート(円)×海外事務手数料(%)
 ※JCBの楽天カードの場合は事務手数料は1.6%(もらえる楽天ポイントより多い(泣))

そこで実際にどれだけの額が上乗せされているか考察してみました。
下の2つの表をご覧ください。

右の表の支払い見積もり(円)は支払い月の前月の為替レート(JCBでは25日の前営業日の為替レートが用いられるとのこと)×286.7(ドル)×1.6(%)で算出しました。
左の表の実際に支払った額と大差ないのでこれを用います。
1.6%を掛けなかった値(右表の海外事務手数料がない場合(円))と支払い見積もり(円)との差を実際に支払っている海外事務手数料と考えると月500円前後、年間6,000円程度取られていることがわかります。
これが10年と考えると60,000円・・・。


話は変わりますが、解約をした時にまた日本円に変換するとなると、変換手数料で実際に手元に入る金額は少なくなってしまうので、外貨で受け取る選択肢はないか?ということは前々から漠然と考えてました。外貨で受け取れればそのお金で米国株を買えるのにな、と。


手数料問題の解決と将来解約返戻金を外貨で受け取るという点で目をつけたのが、外貨建て預金口座を開設するという方法でした。


3. 外貨建て預金口座を開設し、外貨で年払いにしたらどのくらいお得になるのか?

外貨建て保険の支払い方法について、よくよく調べてみると余分な支払いを極力減らす方法がありました。

それはSMBC信託銀行PRESTIAの外貨積立サービスを利用することと、月払いではなく年払いにすることです。

SMBC信託銀行PRESTIAは外貨建てに強みを持つ金融機関です。
2013年にスタートしたSMBC信託銀行は2015年にシティバンク銀行のリテールバンク事業を回収し、新ブランドPRESTIAとして立ち上がりました。
外貨預金、外貨建て投信、外貨建て保険などのラインナップがあります。

このSMBC信託銀行PRESTIAの外貨積立サービスを利用するとなぜお得かというと、為替手数料がかからないからです!

ただ、一つ注意点があってPRESTIAの口座を持つだけだと口座維持費用が月2,000円かかってしまいます。この口座維持費用を無料にする条件がいくつかあって、その一つがPRESTIAの外貨積立サービスを利用することになります。

PRESTIAの外貨積立サービスとは毎月1万円から自動で積み立ててくれるサービスです。PRESTIAの日本円の口座に必要なお金を入れておけば、毎月決まった日に自動で両替して外貨口座に入れてくれるといったイメージです。


また、年払いだと保険料の支払い額は3,289.40ドルとなり、
月払いの場合(286.7ドル×12=3,440.4ドル)と比較して151ドル安くなります。
クレジットカード月払いで支払うのと比較すると、ドル/円 110円として計算してもざっくり年20,000円くらいは安くなります。


まとめると、PRESTIAの外貨積立サービスで外貨を積み立てて、積み立てたお金で保険料を一括で支払うというのが最もお得な支払い方となります。

私は昨年末PRESTIAの口座を開設して、今年の7月から年払いに変更する予定です。
PRESTIAの開設はオンラインでもでき、比較的簡単でした。
外貨積立サービスの初期設定もオンラインでできるのですが金額の変更や解約は電話対応(24時間対応)とのことなので、少し面倒臭いなと思います。
外貨積立を始めて2ヶ月になりますが、今の所、口座維持費用を取られるといったこともないです。


最後にもう一つ、SMBC信託銀行PRESTIAと楽天証券ユーザーにとってのメリットは、外貨送金サービスがあることです。

<SMBC→楽天証券>
・入金手数料1,000円
<楽天証券→SMBC>
・手数料25USD+1,000円/1回キャッシュバック

楽天証券に外貨が余っていればその資金を保険の支払いに使用することもできます。
手数料1,000円もかかるの!?と思いがちですが、通常だと外貨の楽天証券への入金の手数料が7,000円であることを考えると破格かなと思います。
クレジットカード月払いの手数料も年約6,000円ですしね。


4.まとめ

この記事では、私の保険についての考え方と、これまでどれだけ余計にお金を払っていたかの検証、現段階で最もお得と思われる支払い方法(外貨建て口座での積立+年払い)について紹介してきました。

私が10年間の支払い期間を終えて、この保険を解約するのはいつにするかなと考えた時、
子供の教育費などまとまったお金が必要な場合、手元のお金で不十分であればその資金に当てるし、その必要がなさそうな場合は米国株が暴落したタイミングなど外貨の現金が欲しくなった時にしようと考えてます😄




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