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グラッドキューブ、決算発表後に頂いた質問と回答

こんにちは。
グラッドキューブ(証券コード:9561)経営企画部 リレーションチーム(IR/PR)の坪根(つぼね)です。
当社は2023年12月期第1四半期決算発表を5月15日に行いました。
その時の記事はこちらから↓
決算発表とその裏側で(前編)
決算発表とその裏側で(後編)

本記事では、決算発表後にいただいた質疑応答を公開します。

質疑応答

SaaS事業

Q:SaaSの平均単価が、この2年で6万円から10万円まで上がっていますが、どのような要因なのでしょうか。またこれからも上がる手応えはありますか。

A:当社では、SaaS事業で提供できること(FasTest、動画制作等)だけでなく、会社全体でデジタルマーケティングの課題解決を行うための提案(クロスセル)を行っています。クロスセルによるパッケージ販売が増加したことにより単価が上がっております。
あわせて、企業のインハウス化が進む中でITリテラシーが低かったり、ウェブの知識に自信がない担当者へのアプローチを強化し、コンサルティングに注力しています。
このような施策を実施することで、今後も顧客単価の増加を見込んでおります。

2023年12月期 第1四半期決算資料より

Q:お客様の満足度はどんな感じでしょうか。リピート率などを含め、定量的にご説明いただきたいです。

A:SiTestの機能にご満足いただいているお客様は多いと感じています。自社獲得のお客様のNet Revenue Churn Rateは1%ぐらいですが、パートナー契約によるお客様の場合ですと5%ほどと高くなります。
自社獲得のお客様はコンサルティング、制作など課題に寄り添って提案することができているため、解約率は低いと考えられます。
現状、SiTestのパートナー企業向けのカスタマーサクセスも準備しており、解約率を下げる施策や方法を示しております。

マーケティングソリューション事業

Q:似た事業内容のライバル会社が多数あるという認識ですが、同業他社に対する御社の優位性や強みは?

A:「売上をあげたい」「費用対効果を良くしたい」という課題をお持ちのローカルビジネスや大手企業、幅広い業種や企業規模のマーケティング(広告運用)を行っている中で、当社が優位性を持てている理由のひとつは、SaaS事業も展開していることです。
企業は売上を上げるためにウェブ広告を運用しますが、広告の先にあるウェブサイトの解析→修正→テストも売上向上には欠かせない要素です。
当社はクリエイティブ制作、解析・改善、ウェブ広告がすべて社内にあり、サポートできるのが強みです。加えて、個人事業主から大手企業までカバーしている点です。

SaaS事業・マーケティングソリューション事業のシナジー

Q:先日競合他社が自社生成AIを公開するというニュースをみました。グラッドキューブへの影響はありますか。

A:影響があるかというと、そうではないと感じております。
当社もすでにChatGPTを使用したサービス展開等を行っており、今後どこの企業も生成AIなどを利用していくのではないかと思っております。

SPAIA事業

Q:プロ野球の一球速報の球種はどうやって判別しているのでしょうか。

A:一球速報等のデータに関しまして、現在はデータスタジアム社からスポーツデータの提供をうけ、データを加工してSPAIAから配信しております。
実際に投げられた球種はデータ提供によるものですが、当社独自のAIで判断している配球予想、打球方向予想は当社のAIによる判別です。

SPAIAが提供する3DCG 一球速報

Q:SPAIA競馬の解約率が30%から10%に低下したと発表会でコメントありましたが、どういう施策を実施したのでしょうか?また2Q以降も解約率低下は見込みありますか?

A:アプリやウェブサイトのスピードを速くするなど、全体的なUI/UX改善を行ったことで、ユーザーの離脱を防ぐことが可能なため、スピードアップに取り組んでおります。
SPAIA競馬はスマホのユーザーが9割のため、使いやすさや見易さを重視したA/Bテストを実施、分析による改善施策を実施しています。
AIの精度が高くなったのも1つの要因と考えております。
引き続きUI/UX改善に注力し、解約率低下と共に有料会員の増加を狙ってまいります。

会社全体

Q:従業員98名から144名に一年で増やす予定ですが教育体制は大丈夫なのでしょうか。また採用の手応えについて教えてください。

A:採用の手応えとしては、多くの応募者がきてくださっており順調と感じております。
ご心配いただいている教育体制に関しても、新卒向けの教育体制やキャリアアップの仕組みも整っており、今後様々な人材を確保していく予定ですが、心配ございません。

2023年12月期 第1四半期決算資料より

Q:今後の配当・株主優待についてどのようにお考えですか。

A:配当はある方が良いと思っております。2030年までに売上100憶円を目指しているので、そのあたりで配当金については改めて考えていくつもりでございます。数名の株主より、SPAIA会員の特典に関するご意見もいただいております。今すぐは難しいですが、BtoCのサービスでは株主優待も実施したいと考えております。

Q:現在の評価についてどう考えているか、率直な意見をお聞かせください。

A:様々な課題はありますが、今の株価も真摯に受け止めています。今期の業績予想を保守的に設定しすぎたことも、要因のひとつだと感じております。
過去最高の数字はあったものの、昨年の予算から1%ほど達成できなかったため猛省しております。
よりビジネスを理解いただくためにも、今後より一層IR活動をしっかりやっていく考えでございます。

Q:売上100億円をめざすといってましたが、2025年あたりの中長期の計画は?

A:2030年には年間売上100億円以上を目指す成長イメージを掲げており、逆算すると、3年後には売上50億を達成していかないといけないと思っております。
成長可能性資料にイメージではありますが記載しているので参考にしてもらえますと幸いです。

2023年度決算に関する資料のリンクはこちらにまとめております。
決算短信
決算補足説明資料
書き起こしレポート
決算説明動画


次号にむけて

最後までお読みくださり、ありがとうございました!
株主様からの率直なご質問や感想にも真摯に向き合い、今後もより良い会社作りを目指して、取り組んでまいります。
ご意見・ご要望などがございましたら是非お聞かせください。参考にさせていただきますのでどうぞよろしくお願いいたします。

(ご留意事項)
本記事は、情報提供のみを目的として作成しており有価証券の販売の勧誘や購入を勧めるものではございません。


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