意識変容で組織は変わる

天、人間、修羅、畜生、餓鬼、地獄
六道輪廻という仏教の考え方があります。

これはそのまま人の意識の状況に照らし合わせて考えることが出来るのではないでしょうか?
修羅とはいつも勝ち負けだけに拘っている心の状態
畜生は、自分の本能のままに生きている状態
餓鬼は、いつも「足りない足りない」と求めている心の状態

人の中には全ての心の有り様が同居して常にそのバランスを変えながら生きていると思います。六道輪廻という教えには、今生きている自分の意識がどこに支配されているのか?という内省を促す教えでもあるように思います。

同様に世界中には自分の意識がどの段階に支配されているのか?
というフレームワークのようなものがたくさんあります。有名なマズローの5段階欲求もその一つです。その筋の専門家に聞いた話ですと30を超えるフレームワークがあり、しかもそれらは相互に繋げることができると言います。

最近で会社経営の立場で言うとハーバードのロバートキーガン博士が提唱している「成人発達段階」という考え方は具体的な組織や人の成長を考えるのに有用だと思っています。

歴史に名を残した超一流の人物の自叙伝を読むと、全てが同様に六道で言えば「天」のような、成人発達でいうところの成熟した5以上の意識を持っていたであろうことが感じられます。

私は、会社においても自分も含めた社員全員が意識を変容し高め続けることで良い会社になることができるのではないかと考えこだわってきました。

そして今その考え方は間違っていないという思いを強くしています。

ただし痛感することは、一番最初に変わらないといけないのは社長の自分だし、会社の意識の有り様を決めているのは、社長の意識の状態であるという事です。

意識の変容には様々なフレームワークがあると冒頭で書きました。
会社という現実の中で、メンバーにもイメージしやすく、会社の運営にもフィットしやすい概念としてわが社では
「成人発達」に加えて「認識の範囲の拡大」という考え方を使っています。

認識の範囲拡大とは、主体の認識を「自分」から広げていく事です。

例えば自分と彼女(彼氏)の関係を考えるときに、自分という視点認識から相手を見るのか、二人の関係という関係そのものに認識を持つのか?

営業という仕事を考えたときに、受注を得る相手として認識するのか、双方の関係をベストにするために自分は何をすべきかと考えるのか?

その範囲をどこまで広げることができるのか?チーム全体、会社全体、自分の会社だけでなく業界全体、業界だけでなく国全体、人類だけではなく全ての生物、果ては未来にすむ人々にまで。

社長と社員の意識が変わることで必然的に会社は変わっていくのだと思います。

組織作りの全体像は以下から

GCの組織づくり|西坂勇人/GCストーリー #note

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