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2020年振り返り

こんにちは。今日は2020年12月31日、ということで今年の振り返りを書いていきたいと思います。ヘッダーの写真は昨日行った三峯神社から見える景色です。

2020年はコロナが猛威を振るった年で、誰にとっても大変な一年だったかと思います。これまで当たり前だった人との接触がことごとく禁止され、ライブハウスや飲食店など数多くの事業者が苦しみました。そして今現在もなお、コロナは収まってはいません。

自分はといえば、もちろんコロナの影響は受けたのですが、全く関係のないところで病気になって休んだりしていました。まずはそこからお話ししたいと思います。

今年の2月に急に具合が悪くなって渋谷で倒れ、人生で初めて救急車で運ばれるという出来事がありました。この時は全く原因がわからなかったのですが、後にパニック障害であることがわかりました。

パニック障害は、突然めまいや吐き気、胸の痛み、息苦しさ、不安感、手足の痺れなどの症状が襲ってくる病気なのですが、最初にこれが来たときはきっと脳の病気か何かで死ぬに違いないと思いました。これだけたくさんの症状が一気に来たら誰でもそう思いますよね。

パニック障害とわかってからも通院しながらなんとか仕事を続けていたのですが、ストレスからか元々持っていた別の精神病もぶり返してしまったのでやむなく2ヶ月ほど休職することにしました。

自分は結構いろんな病気を経験してきた人間なので、パニック障害になったこと自体は特になんとも思っていません。もっとひどい時期はいくらでもあったからです。今回もまた一つコレクションが増えたなーくらいの感じでした。

病気になることは、多くの人たちが想像するほどネガティブなことではないです。ゆっくり休むことができるし、強制的に時間ができるので、これまでできなかったことをすることができます。今回の休職期間中にはたくさん本を読みました。

あと、暇だったのでこれを作りました。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

それに、病気を経験すると人の痛みがわかるようになります。これまでは道で倒れている人を見ても素通りしていたかもしれませんが、自分が今回病気を経験したことで今なら助けることができます。そう思えば、そんなに悪くない気がしませんか?

人生という長旅には雨の日も必要なのです。晴れの日ばかりだと疲れちゃいますからね。

というわけで、しばらくゆっくり休んで仕事に復帰したのですが、その後もかなり怒涛でした。

復帰後はコロナの影響でサイトのアクセスが4倍になっていたので、サーバの増強や各種対策など慌ただしく動いていました。そして、それが終わったかと思うと、今度は新サービスのインフラ構築をほぼ一人で一ヶ月くらいでやりました。忙しいですね。

それも終わってやっと落ち着いたかと思いきや、エンジニアチームのマネージャーが突然退職したため、自分が全体のエンジニアリングマネージャーをやることになりました。このあたりは慣れないことも多かったですが、周りの人たちのサポートもあり、なんとかうまくこなすことができました。

今はエンジニアリングマネージャーの仕事にもだいぶ慣れ、ひたすらミーティングをこなしています。コードを書きたいのはやまやまですが、チームがスムーズに回るように「水を運ぶ」仕事に徹しています。大変ですが、これはこれで良い経験かなと思っています。体調の方も、その後波はありながらもだいぶ良くなってきました。

振り返ると、今年は本をたくさん読んだなあと思います。一方であまり勉強や音楽はできなかった。来年はそれらについても再開していきたいと思っています。

そして本当にいろんな人たちにお世話になりました。2月に倒れた時やその後のひどい状況の時、新しい職種で不慣れな時など様々な人に助けられた一年だったと思います。本当にどうもありがとうございました。

今年は人の温かさを実感した一方で、自分自身の無力さを感じた年でした。来年は自分も大切な人を助けられるようになりたい。今年、そして過去に同じように自分が助けられたように。

「たとえ明日、世界が終わりになろうとも、私はリンゴの木を植える」とはルターの言葉です。来年もコロナがしばらく続くことが予想されます。もしかしたら、誰しもがそう遠くない未来に死んでしまうかもしれない。たとえそうであったとしても、大事なのはそれぞれのリンゴの木を植え続けることであるはずです。

来年もよろしくお願いします。


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