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過激派or温和派

 好きなものに対して、過激か温和かの差があると思う。

 揚げ物が好きだ。
 揚げ物の中でもとんかつとフライドポテトが好きで、イライラした時は大体揚げ物を食べるとちょっと落ち着く。この二つは特に、例えば安い定食屋や居酒屋でも美味しいし、専門店やこだわって作られたものでも美味しいと感じていて、要は「みんな違ってみんな良い」だ。

 チョコレートも好きだ。
 ただし、おいそれとチョコレートは買わない。チョコレートは、安いものも高いものもみんな好きかというと、もうそれは明確に味の違いがあって、私は高いチョコに飼いならされてしまっている。私の好きな数種類のチョコは、北海道では買える店も買える時期も限られているから、私はせっせと2月に向けて貯金をするのだ。

 つまり、私はとんかつとフライドポテトに関しては温和派で、チョコレートに関しては過激派だと思うのです。

 これはもう、個人の好みの問題でしかない。

 たとえばラーメンは顕著だと思う。ラーメンを食べ歩くのが好きなタイプもいれば、この店のラーメンが至高!と決めきっている人もいる。そこまで極端じゃなくても、ラーメンはどの店に行ってもしょうゆ味を頼む、みたいな過激さもあると思うのだ。

 個性って、こういうことをいうのだろうな。

 他人はもちろん自分でも変えようがない身体的な部分や本人なりの哲学も個性だけれど、「ポテチは湖池屋一択」「ヨーグルトはどんなメーカーのどんな安いものでも好き」みたいな、自動選択し続けているものにこそ個性ってあふれ出てしまっている気がして。好きなものに対して過激か温和かの判断を誤ると、地雷も踏みやすいし。

 「鬼滅の刃」が好きだと聞いたから炭治郎のグッズをあげたけど、本人は煉獄さんの熱烈なファンだったとしたら「うーん」って思われるじゃないですか。アニメだとわかりやすいけれど、食べ物とか文房具とかはジャンルで一緒くたにされがちなんですよねー。梅干しが好きだと聞いたから高級なはちみつ梅干しをお土産に買ったけど、本人は昔ながらのしょっぱい梅干ししか受け付けないが苦手とは言えない…みたいな悲しい解釈違いが今日も生まれているんだろうなあ。

 いちいち気にしていたら何も買えないし誰も誘えないけれど、そういう個性あふれる部分こそ人間の面白み!と思うので、いろんな人の細かすぎる好み&おおざっぱすぎる好みを聞いてみたいな、と思う。

 ちなみにラーメンに関しては、私は仕事で1日4~5杯とか食べなくてはいけない時期があったため、誘われれば行くし出されたら食べるけど、もう自分からラーメンを食べに行くことはないと思います…

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