16-他の大勢の人たちのように

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概要:

オーストラリアの母親が、これまで支えてくれた医療の専門家たちに、娘が新しく発見したアイデンティティについての不安を伝えても軽くあしらわれた経験を語る。
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こんにちは。私はオーストラリアに住む母親です。私たちの娘は3年前にトランスジェンダーだと主張しました。そのさらに3年前の15、16、17歳の期間を通して娘の精神状態は大変悪く、トランスジェンダーを宣言するまでメンタルヘルスクリニックをぐるぐる梯子する状態でした。

その3年の間に受けた診断は、不安・抑うつ・双極性障害・境界線上人格障がいの疑いです。私は娘を連れて3年間で17回以上も病院に通いました。3年通いましたが、医療関係者の人に嫌な扱いをされたことはありません。私は親としてできるだけのことをしようと努力していましたので、娘をよく支えるお母さんと呼ばれていました。

そうしてある日突然娘がトランスジェンダーを宣言したものですから、私たちは警戒しました。なぜなら、これまでそんな症状はなかったからです。何の兆候もありませんでした。性別違和感を示すようなしるしもなければ、女性であることを不快に感じている様子もなかったのです。

ですからこの突然の宣言はとても奇妙でした。それに、まるで頭の中にある台本を私たちに向かって読み上げているようで、私たちの知っている娘らしくありません。どこかから持ってきた言葉のようでした。

それでも病院に入院することになりました。娘が医師たちに自殺するかもしれないと告げたからです。その結果、ただちにトランスジェンダーとして受容され、17歳ですぐにテストステロン投与の開始を勧められました。

私たちは反対でした。もっと慎重にしてほしい、何もかも急すぎる、娘のこれまでの精神病の既往症が考慮されていないと話しました。ですが、ここオーストラリアの医療関係者たちに私たちの言葉は聞き届けられず、軽くあしらわれ、酷い扱いをうけました。

その時から、私たち家族は崩壊しました。娘は18歳になってテストステロン投与を開始し、やがて知らない人になりました。トランスジェンダーの旅を始めて3年になります。娘はメンタルヘルスの問題で不本意な危機にあり、私たち家族とは接触を絶っています。

私たち家族が経験しているこの悲しみは誰にも想像できないと思います。あの子の弟はあれから食欲を失いました。姉の身に起こったことを受け止めきれないのです。私たち家族は完全に荒廃しました。こうなったのは、娘が他の大勢の若い人たちと同じように、トランスジェンダーの社会的感染に巻き込まれたせいだと確信しています。

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