02-「私はレズビアンじゃない!」

URL:

https://open.spotify.com/episode/43d3XbusS12rc3pESmPW4V?si=ea412a31794b493c

概要:

ロンドンに住むリリー。娘が1年間、男の子を自認していたことを語る。
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私はロンドンに住む母親です。2015年、私の15歳の娘がトランスジェンダーであるとカムアウトしました。14歳の時にはレズビアンだとカムアウトしています。娘は子どもの頃、スカートよりジーンズが好きで、男の子っぽい遊びが好きでしたが、女の子の身体に違和感を持った様子はありませんでした。カミングアウトする前に、娘は長時間YouTubeで「トランス」に関する動画を視聴していました。後でわかったことですが、娘はネット上で男の子のアバターも作っていました。

私はその先にある投薬などの治療がとても心配でした。トランスに関するあらゆる記事を読み漁り、娘と話し合いました。娘にも記事を送ってフェミニズムについて語り合い、「あなたは女の子なのに、どうして男の子の気持ちが分かるの?」というような聞きにくい質問もしました。そうする間も、私があの子を愛していていつでも側にいることを伝えながら、トランスジェンダーという考えには同意できないと、はっきり言葉にして伝えました。インターネットに時間を使いすぎだよと伝え、夜寝る時は1階でスマホを充電するように言いました。外に出て、「現実の世界」に出ていくことを推奨しました。多くの10代の子どもがなにがしかの違和感を持つものだと、ジェンダークリニックに紹介された女子の数の増加を示すグラフを見せました。

娘は男の子として大学に入学を希望しましたが、私は否定しました。私に黙って男の子として通学することも可能でしたが、娘はそうしませんでした。時々言い争いになりました。いつだったか娘が「私はレズビアンじゃない!」と叫んだこともあります。その後、娘の親友が辞めてしまいました。娘はそのことに大変ショックを受けました。うちはいつでも話し合いや意見の相違をオープンに語れる家庭でした。私のアプローチはどの家庭でも通用するものではないことは承知しています。最初の「カミングアウト」から1年経たないうちに、娘は「女の子だった。男の子じゃなかった」とメッセージを送ってきました。

6年後、娘は大学を卒業しました。幸福で自信に溢れたレズビアン女性で、当時のことを思い出すと少し恥ずかしそうにします。私たちはとても仲の良い親子です。

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