25-遮る壁

URL: 

https://open.spotify.com/episode/33fnNGxXoZuhah8UPZgocm?si=3ada1a0cbb144b90

概要:

南アフリカに住む母親が、娘がトランスだと告げた時の原因究明の手段がないことへの怒りと不満を表す。
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私は 南アフリカに住む母親です。今年のはじめ頃、私の成人した娘が全く突然トランスだとカミングアウトしました。娘には抑うつや不安・自傷・複数の自殺未遂・強迫性障害・自閉症、そして最近あった友人の自殺によるトラウマなど、10年ものメンタルヘルスの病歴があったにも関わらず、精神科医と心理学者はただちに受容して、投薬治療の方針を進めてしまいました。

親として、私たちは娘に少しゆっくり注意して考えるよう促しました。私たちはいつでもトランスの権利に賛成してきましたが、娘にはなぜ突然その考えが出てきたのか理解する時間が必要だと思ったのです。

残念なことに、私はパニックのために対応がぎこちなく、感情的になりすぎました。そのせいで、私と娘の間を遮る高い壁ができてしまったのです。私たちはとても仲が良かったのですが、20年以上も理解して愛してきた人物が、SNSで使われるジャーゴンだらけの言葉でこんな酷いことを私に向かって言うとは信じられませんでした。もしもやり直すことができるなら、私はもっと強くしっかりと対応し、娘に私の不安や苦しみは見せないようにするでしょう。

他にも私がやってしまった失敗は、お金についてです。娘は生活費を私たちに頼っていました。これは大人が下す結論であることを示そうと、大人なら生活費を負担するようにと言ったのです。これは大失敗で、娘は激怒しました。真の自分になるのを否定し、テストステロンのためのお金を取り上げる気かと私を非難しました。

地獄のような1年間でした。娘の声はすでに低くなり、私は激しく落ち込みました。娘が最近家を出たので助かりました。娘に見られずに泣くことができて、会うときには笑顔でいられます。

家族関係を修復するのはとても難しいことでしたが、私はなるべくよく話を聴いて、娘の怒りを理解し、自分の間違いを伝えるように努めました。ゆっくりと、私たちの関係は改善していきました。娘は私たちが自分のやっていることに賛成しないけれど、何があっても愛し支え続けることを分かっています。

娘が苦しんでいるのを見ると、私の胸は痛み、そして精神科医と心理学者への激しい怒りが湧きます。娘の嫌悪症を助けようとも理解させようともせず、拙速に投薬治療を進められました。Genspectと、素晴らしいご両親、支援に関わるセラピストの皆さんには感謝しています。

残念なことに南アフリカにはそのような支援団体がないので、とても心細く感じます。

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