24-取り返しのつかない危険

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概要:

ペンシルバニア州に住む母親が、どのように息子が女性自認から引き返したか、また、もし当初の予定通りジェンダークリニックに連れていっていれば全く結果は違っていただろうと説明する。
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私はペンシルバニア州に住む母親です。子どもは現在They/Them人称と、本人の希望する中性的な名前を使用するノンバイナリーです。このことを知ったのは、私のEメールに中性的な名前の人物宛に領収書が届いた時でした。子どもの大学の申込です。

私たちは、息子が大学の申込書に記入する人称と名前について話し合いました。私たちは、現状の本名と男性の人称を使った方がよいと思う全ての理由、まだ若いこと、学校も家族も男性名で呼んでいること、この道を進み、この若さでアイデンティティを固めてしまえば簡単には戻れないこと、そして将来どうなっても私たちはあなたを愛していると伝えました。

そして私は、これは自慢できることではありませんが、「本当に他の人から女に見られると思うの?」と訊いてしまいました。本人はそうだと言い続けていますが、息子は実際女には見えません。この話し合いの間中ずっと、息子はヘッドライトに照らされた鹿のような表情をしていました。私たちは後は息子本人に考えさせることにしました。

ですので、大学の申込書に女性名とShe/Herの人称が書かれるのは大体予想していました。緊張は解けましたが、中性的な名前を見てショックでもありました。名前のことを息子に尋ねると、しばらく前からネットで、友だちのグループ内でこの名とThey/Themの人称を使っていたのだそうです。私たちは数ヶ月の間、ジェンダーについては話しませんでした。すぐそこにある問題を見ないふりをして過ごしました。私にとって、They/Themで呼ばれるノンバイナリーの人物というのは妄想としか思えません。ですが、男性が女性になれると考えるのはそれ以上の誇大妄想です。

最終的に私が出した結論は、他の結論だったらどんなことになっただろうと思うと涙が出そうになりますが、3年前に息子が14歳の時、これが始まって最初の数ヶ月間、私は危険に足を踏み込みそうになっていたのです。息子の宣言への私の最初の反応は、ジェンダークリニックを調べることでした。そして本当に真剣に、私の子はトランスジェンダーなのだと考えていました。

その後で自閉症について少し調べ始め、ROGD(Rapid-Onset Gender Dysphoria / 急性性別違和感)について学び、サーシャ(・アヤッド)やステラ(・オマーリー)と彼女たちの発信する優れた情報を見つけました。

息子の学校には、うちの子と同じ時期にトランスを始めた男の子が2人います。2人とも現在は社会的にトランジションし、自分は女の子だと考えています。彼らは思春期ブロッカーとホルモンを投与し、フィラデルフィアにあるジェンダークリニックに定期的に通っています。ボイスレッスンを受け、運転免許を取得する前に改名しようとしています。2人はトランスジェンダーにのめり込んでいます。そうなっていたのは私の子だったかもしれないのです。

あと一歩のところで、私は取り返しのつかない危険に飛び込むところでした。でも私たちはそうしなかった。崖っぷちでROGDについて多くを学び、社会的感染や自閉症の白黒分けたがる考え方や、思春期の不快感について話し合い、しばらく寝かせることにしたのです。あまりそのことを話さないことにしました。小さな友だちのグループと、受容的な妹との間では息子のやりたいようにさせました。そうしてしばらく寝かせ、息子を一人にしておきました。今息子は、自分は男でも女でもないと考えるようになりました。ジェットコースターに乗っているような状況は終わっていないと思いますが、ジェンダークリニックの計画に従わなかったのはとても良かったと思っています。

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