27-トランスフォビアではなく妄想フォビア

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概要:

ニュージーランドの母親が、自閉症で無防備な息子が選んだ道と、その将来への怖れを語る。
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こんにちは。私はニュージーランドに住む母親です。47歳の時に息子を授かり、その子は高機能自閉症でした。子どもの頃、息子は典型的な男児らしい行動と性格をしていました。自動車や男の子っぽい玩具で遊んでいました。私は怪我をした時など、どうしても必要な時以外は医療専門家には近寄らないように気をつけていました。専門家はケアについては信用できないと何年も前から知っていたので。彼らは今は製薬会社の延長です。

13歳の時、息子はもし自分がゲイだったら、他の2人のきょうだいもゲイなので、私たちは自殺する?と尋ねてきました。私は、男の子にキスしたり手をつなぐのは嬉しいと思うよというようなことを話しました。すると「そうか。じゃあ僕はゲイじゃないや」と言いました。

15歳の時に高校に入学しましたが、学校を調べる時、息子は自分はバイセクシャルだと私たちに告げました。私たちは全て受け入れました。それから16歳になって、息子はとても落ち込むようになりました。自殺したい気持ちがあると言うので、家中の刃物を隠しました。息子が言うには、自分の中にある何かについて不幸せで落ち込むとのことなのですが、それが何かは話してくれませんでした。その頃息子が遊んでいたゲームで、女性のキャラを使っていることに私たちは気が付きました。

息子は子ども相談室に電話し、自殺したいと話しました。そして私たちに虐待されていると伝えたため、警察が話を聞きにきました。幸い、私たちは警察への対処法は心得ていましたので、息子に我慢するよう話して帰ってもらいました。虐待については、息子が怒鳴ったり口論したりドアを蹴った時に、罰として家に入れず、裏庭で(聞き取り不能)の用事を言いつけたことがありました。また、頭を冷やすために散歩に出させたこともあります。私たちは田舎住まいなので外を歩くのは健康的ですし、楽しく、運動にもなります。

息子がともかく家を出た方が幸せだと判断したため、一人暮らしでも引き続き私たちで息子をサポートできるよう、隣町にある高校のすぐ隣に住めるよう手配しました。もし一人暮らしがうまくいかなかった時は、私たちがセーフティネットになるつもりでした。息子が入学のための必要書類などを引っ越し前に全部揃えたいと言ったので、そのように手伝いました。

息子は独立している姉に陰で助けてもらっていました。後で分かったことですが、この姉はトランスの考えに賛同していて、弟のやること全てに手を貸していたのです。姉はこっそり弟のために飛行機のチケットを購入しました。行き先は家から遠く離れたニュージーランド北部の島です。我が家は南部にあります。カウンセリングに連れて行ってもらえずネグレクトされたと言うぞと、息子は今や私たちを責め立てました。もし私たちが協力しなければさらに問題を起こすつもりだと分かったので、話を聞くことにしました。もう1人の姉も弟に手を貸しており、弟と一緒に暮らすので、家族といるのに変わりはないと言われ、私たちは息子を空港まで送っていくことに同意しました。

私たちは飛行機のチケットを見せ、息子の女の子の名前を告げました。空港会社は出発前に息子に名前を変えさせました。私は娘に、自閉症で頑固な弟と生活するのは大変だと忠告しようとしましたが、弟を助けるつもりの娘は聞く耳を持ちませんでした。

家を出てから、息子は私たちと連絡を絶ち、自分は女の子でこれから転換療法を受けるつもりだと知らされました。私たちは大変動揺しました。家族の1人が一緒に暮らしていても、こちらには何が起きているのか知らされていなかったのです。そしておそらく、姉たちは弟本人が言うところの「野蛮で虐待的な身内」から弟を救うつもりなのだろうと推測しました。これまでの一生を実家で暮らしてきた10代の子どもにしては奇妙な言い回しです。無防備で妄想に支配された子どもが、大人の保護者からの助けもなしに孤立しているのだと気付きました。

姉は1ヶ月しか弟を扱いきれず、実家に戻るか別の住む場所を探してと頼みました。息子は同じ地域に部屋を見つけました。私には同じ地域に住むゲイの息子が1人と、ゲイの娘が1人います。孫たちや私の姉妹には誰も自分の子どもがおらず、自分が女の子だと妄想している息子をセラピストのように完全にサポートする人はいませんでした。

ここで他のご両親のお話を聴いて、私は息子は何年間もネットでグルーミングされていたに違いないと気が付きました。息子の台詞にも語彙にも、妄想を嫌っているだけの私たちをトランスフォビアだと信じ込んでいることも、魔法のようにジェンダーを変えれば全ての問題が解決すると信じていることも、全てにその痕跡が見えます。息子は私たちから自分を切り離しています。私は、息子がこの妄想を打ち破ることができなければ、自らの将来を破壊してしまうだろうと思います。

他の子どもたちが息子にただ手を貸したがり、事実を指摘する私たちの方が間違っているとみなすのにはがっかりしました。現時点では息子の妄想を助ける望みはほとんどありませんが、古いメールアドレスに役に立つかもしれないリンクをいくつか送りました。息子が今もそのアドレスを使用しているかすら分かりませんが。でも、私ができそうなことはもうそれだけです。

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