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ありがとう、齊藤侑馬投手

先日、日本製紙石巻の公式ツイッターで引退選手が発表され、その中には長年チームを支えた齊藤侑馬投手の名前もありました。


実際に文字に起こしたら5000文字を越えたので割愛しますが、齊藤投手は私にとって思い入れの深い投手です。

たまたま見ていた2014年日本選手権のニチダイ戦でのピッチングで一気に引き込まれて以来、シートノックのボール渡しやビデオ係も含めると毎年見ていたのですが、今年はJABA大会や二大大会二次予選に行くことができなかったので姿を見ることができませんでした。

もしかしたら、と10月のJABA東北地区連盟会長旗争奪野球大会に行ったものの帯同しておらず今年はもう見られないかなと思っていたのですが、いつもお世話になっている方から齊藤投手が今年いっぱいで引退されるということ、そして後日引退登板の機会があるということを教えていただきました。


11月14日。この日、私は七十七銀行富谷グラウンドへ足を運びました。
試合は七十七銀行、日本製紙石巻両チームの引退試合という位置づけだったようで終始和やかな雰囲気で進みました。

迎えた7回表。齊藤投手がマウンドへ向かいます。


齊藤投手引退登板の様子


投球前に突如始まった七十七銀行の粋な計らい

七十七銀行ベンチからの「石巻の功労者!」という掛け声

7回をリードしていた薄井捕手が泣いている姿

それまでの和やかな雰囲気が一転、固唾を飲んで齊藤投手の一球一球を見守る張り詰めた空気に変わったこと

試合後の胴上げ


私がこれまで夢中で追いかけていた投手はチームを越えて東北地区全体から愛されていたんだなあと改めて感じました。最後の最後にこの光景が見られて本当に良かった。



正直引退は悲しいですし今も気を抜いたら色々こみ上げて来そうになります。

ただ、その一方で怪我で登板がなかった2017年からモデルチェンジして復活した2018年、そしてJR東日本東北の補強選手としてフル回転の活躍を見せた2019年を見届けることができた、年一ペースではあったけどちゃんと追えるだけ追えたから後悔はないかなという気持ちでもあります。
住宅ローンの金消契約を終えたその足で神宮へ行って重要書類を抱えながら齊藤投手のピッチングを見たのも良い思い出です。

みんな、推しは推せる時に推そうな。


最後に。
齊藤投手に出会えたおかげで東北地区という素晴らしい地区を知ることができました。
自分の中での社会人野球の視野が一気に広がりました。
遠方まで二次予選を見に行くようにもなりました。
自分の人生が変わったと思っています。感謝しかありません。

少しわかりづらいですがマウンドでトンボをかけている21番が齊藤投手(母校・武蔵大学とのオープン戦終了後)

齊藤侑馬投手。11年間本当にお疲れ様でした。
たくさんの感動と興奮を、本当に本当にありがとうございました。

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