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渡せなかった約束のカセット

約束を守られないことが嫌なのは誰でも同じだと思う。同じ人間なんだから、一度した約束は守れるのが当然だよね、と思ってしまうけれど、そもそもその考え方がない人もいるから難しい。約束したこと自体を忘れてしまう人もいるし。「約束」ってなんだ??
「この期日までに提出をしてね」という約束、
「この日は一緒に食事に行こうね」という約束、
「この日のこの時間にお店の席を取っておいてください」というのは予約。これも人とお店側との約束。
大小様々なことがあると思うけれど、約束とか予約の概念は人によって違うんだろうなと思う。

民法だと口約束も契約であるそう。
「ここ日はここに行こうね」「わかったよ」という合意があればそれは契約。それを勝手に無かったことにされたり、忘れられていたり、そういうのは債務不履行だから許されない。
先方主導で進んでいた約束の当日まで、詳細の連絡が来ない人。果たしてその約束はまだ生きているのだろうか?それすらも分からない。確認したいものの、「詳細分かったら連絡するね!」という先方主導で動いているから確認のしようがない。もしかして忘れてる?忘れられてるならそれはそれでいいや、くらいの関係性だからなんだろうな。そこそこの年数を生きているから、こういう人もいるんだなと思うしかない。そしてそういう考えの人たちは、必然としてわたしの人間関係からぽろぽろとこぼれ落ちていく。だって本当に大事にしたい人との約束は、相手の確認待ちだったとしても、どうなった?と途中で確認の連絡をするだろうから。

人間それぞれ考え方が違うけれど、時間や物事の約束に関しては「価値観の違い」で済ませてはいけないと、個人的には思う。だって1日の時間はみんな平等だし、カレンダーだって同じじゃないか。「決められた時間や日程を守れない」なんて、他人の時間を奪うという最低な行為だと思う。時間を奪うなんて神の所業だ。わたしと価値観の違うあなたは、神なのか?
人と人との個人的な約束なら、ちょっと遅れそうとか、決めてた日程だと都合が悪くなりそうだからずらせないかなとか、一度相談をしてくれればいいのに。そういう考え方がなくて、ドタキャンしても許されると思っているのがそもそもの価値観の違いなんだろうけど。

約束が守られないとどんなに好きでもこの先一生信用できなくなってしまうな。世間で色々な「約束が守られませんでした」の話題はあるけれど、自分に直接関係のあることじゃなくてもなんとなく嫌になってしまう。楽しみにしていた舞台の公開日が延期になります。この制度はまだ整っていないので実施日は延期します。そうですか…。それを励みに頑張っていた人もいるというのに。たくさんの人が関わる約束なのに。

かくいうわたしは、年明けから毎日運動をしようねという自分との約束を5日で破ってしまった。そんな人間が世間の債務不履行に嘆いているなんて、おこがましい話かもしれない。それでもやっぱり言わせてほしい。約束を守ることができないのは、相手の時間を奪うという神の所業なんだよ、と。

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