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君のアイスクリームが溶けた

もしも今の恋人とお別れすることになったら、失恋の歌を描こう、なんて考えていた。


冷凍庫にアイス いつの間にか溢れてる
なんのご褒美でもない日でも よく買ったよね
夜の身体に溶けていく あの瞬間が好き

「幸せだね」なんてよく話したね
たった数百円の贅沢
ふたつの味を楽しめる
たまらなく幸せな時間

冷凍庫を開けてみる
変わらずアイスはたくさんある
でも一度に食べられるのは今はひとつだけ
当たり前のことなんだけど
今までとはちょっと違うね
どっちにしようか迷っても
ひとつだけを選ばなくちゃ
少し大人のビターチョコレート

ふたつの味が混ざったスプーンみたいに
お互いを認め合いたかった
夏に溶けて 溢れていく

毎日は過ぎていく
変わらずきみはそこに居るけれど
もうこれ以上溶け合うことはできないね
ちょっと意外なことなんだけど
ひとりで選ぶのも楽しいよ
またふたつの味で迷ったら
明日のわたしと半分こしよう
バニラみたいにさっぱりと忘れられたなら

今日は新作のアイスでも買って帰ろう


ということで描いておりまして、少し温めてもう既に溶けました。
タイトルは『re:freeze』、ここもちゃんと考えました。
一度溶けてしまったアイスはもう二度と同じアイスに戻れないように、一度終わったらもうダメなんだ、と分かっていながらも関係を再構築したい、彼のことを忘れたくない気持ちをタイトルに表しました。

あいみょんに重たい歌詞のわりにさらっと歌ってもらうのも良し、aikoに歌詞の通り愛情重めの気持ちを込めて歌ってもらうも良し。大好きな長屋晴子ちゃんにびっくりするほどの歌唱力で歌ってもらいたい。はっとりくんを呼んで言葉遊びについてはもう少し推敲したいところ。想像力がもっと欲しいものだ。


…28歳になるのにこんなことばかり考えていていいものなのか。
明日のわたし、お誕生日おめでとう。

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