最近の記事

晴耕雨読

かつて思い描いていた、穏やかな暮らし。 こう入力するのにはほんの数秒で、その間にかつての自分が何を考えていたかは思い出せない。 三十路間近になってなお、未だに世間と馴染めない感覚を持ったまま漫然と日々を過ごしている。 友人を始め、同年代の女性が抱くような恋愛観も結婚観も持てず会話は上滑りする。最近知った性的指向を示す言葉を頭の片隅に、世の中には自分の知らない様々な情緒もあるのだと学ぶ。そして、きっと私の抱いた感情を周りに吐露しても、一笑に付されるか理解できないと眉をひそ

    晴耕雨読