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2018年度秋学期「国際投資論」採点終了

2018年度秋学期「国際投資論」採点終了。筆記試験の結果も,学生ごと,設問ごとの適度のばらつきがあり,まずまず。

今年度は授業方法・成績評価方法を大転換した。テキストを定め,出席を自由にして,成績は100%学期末筆記試験で評価。授業ではテキストの内容をKP法で説明した。もちろん,この方法では学びにくい場合には,授業に出ずにテキストを読み理解するのもOKとした。

ちなみに,2018年度秋学期「国際投資論」のシラバスは下記の通り。
■授業概要
(内容)国際投資は,生産要素としての資本の国際間の貸借,すなわち直接投資および間接(証券)投資を指します。ただし,この授業は国際ビジネス専修の専門科目として位置づけられているので,日本から(日本へ)の海外直接投資(資本・経営能力・技術的知識等の経営資源の移転)を取り扱います。
(方法)この授業は教科書を用います。授業内外で担当教員自身が教科書の内容の理解について迷い悩みながら,解説を加えていく形になります。したがって「噛み砕いてわかりやすく伝える」形でも,唯一の正解が与えられる形でもありません。なお,出席点はありませんので,この形式の授業を苦手とする学生は,独学で教科書を精読してその内容を理解するか,履修しないことを推奨します。
■到達目標
本授業の到達目標は,海外直接投資の基本的なしくみと日本企業による海外直接投資の現実をおおまかに理解することです。
■授業計画
第1回 イントロダクション
第2-3回 直接投資とは何か
第4-5回 データで見る日本の直接投資
第6-7回 なぜ日本企業の直接投資は拡大したのか
第8-9回 直接投資は産業の空洞化をもたらすか
第10-11回 直接投資の利点とは何か
第12-13回 対日直接投資はどのような影響をもたらすか
第14-15回 直接投資から見た日本経済の課題
【注意】受講生の状況に応じて授業計画と授業方法は変更されることがあります。
■授業時間外学習
教科書とノートを読み返し,理解が不十分な点に関しては各自参考書を調べるなどして復習をすること。予習・復習とで1コマにつき,2時間程度の時間外学習が必要です。
■成績評価の方法
定期試験(筆記試験)の成績で評価します。教科書の内容の理解度を測る定期試験(100%)によって評価します。
■成績評価の基準
定期試験は学習した内容(=教科書)を正確に理解しているかどうかが評価の基準となります。
■教科書
清田耕造『拡大する直接投資と日本企業』NTT出版,2015年。
■参考書
島田克美『概説海外直接投資』学文社,1999年。
越後修『企業はなぜ海外へ出てゆくのか』日本経済評論社,2014年。
■備考
(1)昨年度までとは授業運営や成績評価の方法が大きく異なるので注意してください。
(2)この授業の単位を取得するためには,「わかりながら読む」力が必要です。字面を追うだけ,線を引くだけの「読書」ではなく「著者が言いたいことはなんだろうか」と「これは本当だろうか」と常に問いかけながら,考え調べ疑問を解決しながら,読み通す力が必要です。

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