知覧~生き様を見つめる街~

12月26日、3日間にわたる九州旅行のクライマックスで私は知覧に向かいました。博多を朝一番の新幹線で飛び出し、知覧についたのは10時になろうとしていた時だった。
今回知覧に行った目的は、自分の生き方を確かめるため。そしてここに寄稿したのは皆さんに一人でもこの情報を知ってもらいたいから。それとなかなか知覧はアクセスがお世辞にも便利とは言えないので、旅行者目線で手段を伝えれば、少しは敷居が低くなるかもしれない。そう願いを込めて。

今回は、以下の2点
1、知覧について、アクセス。
2、知覧での行動記録
についてフォーカスしてお話しします。

1、知覧とは鹿児島県南九州市にある。旧知覧町。かつては鉄道があったが、今はない。しかし、鉄道や、地形的に戦時中にここに福岡の太刀洗の飛行学校の分校が発足し、飛行兵の養成所のような場所があった。それが、時が流れ、沖縄戦前後から特攻隊の基地として使われるようになり、多くの若者が飛び立った街。武家屋敷群もあるが、多くの人は特攻隊が飛び立った地である知覧を訪れる人が多いはず。街中には特攻隊の母と言われる鳥濱トメさんが経営していた軍指定とされた食堂「富屋食堂」や、基地の遺跡、特攻隊の方々の遺品やお手紙などが展示された知覧特攻平和会館などがある。
メインアクセスは自動車であろう。レンタカーを借りるという手段もあるが、鹿児島市街地からはせいぜい1時間はかかるはず。知覧に入るバスは、鹿児島中央駅、指宿枕崎線の喜入(縁起いい)、指宿駅からバスが通っている。バスの時刻は特攻平和会館のHPに記載されているので参考にされたい。
続いて、私の動きについて記載していく。

2、知覧での行動記録
今回は私の計画不足もあり、滞在時間は福岡空港からの飛行機の都合もあり、滞在時間は4時間に制約された。
博多を6時の新幹線で出発し、8時ごろの喜入行きの列車に乗り換え。そうすれば、喜入で20分の待ち時間で知覧に行くバスに乗り換えられる。
当初はそのプランだったが、タクシードライバーのおっちゃんが、安くしてくれ、たまたまの縁で出会った若き青年と一緒に折半(僕が持ってたクーポン使って出費は破格の値段)で、バスより安値で向かうことができた。
知覧の街は富屋食堂(復元され、今は資料館になってる)と、特攻平和会館が離れており、徒歩だと難儀。(しかも平和会館まではかなりの坂がある)
なので、旅先で私がいつもしている奥義、レンタサイクルを発動させる。
南九州市市役所付近の志々目モータースでレンタサイクルをやってくれている。しかも電動自転車。これはかなり助かる。
富屋食堂、特攻平和会館、旧跡めぐり、一気に短時間にやる際にはやはり自転車は強い。タクシーだと割高になるし。
富屋食堂などのエピソードは今後出す、ブックレポート、永松茂久の人生に迷ったら知覧へ行けで説明しますので、ここでは割愛します。
ここでは私はまず、富屋食堂へ行き、一通り資料を拝観させていただいた。ここでは、富屋食堂と、そこに関わりのあるストーリーと関連人物に特化した展示。ホタルのエピソードや、教官の悲しきエピソード。(本にもなってます。)
その後、特攻平和会館へ。長い上り坂があるので20分くらいはかかる。平和会館から富屋食堂へは10~15分で行ける。(下り坂のため)
ここでは、知覧から出撃し散華された方の遺影や、飛行機、直筆の手紙が所狭しと展示されている。遺影は、出撃順になっている。そして時間ごとに、館のスタッフさんの知覧についての説明や映像上映などがある。また外には特攻隊の方々が過ごされた三角兵舎の復元がある。
また、知覧から散華された方だけでなく、義烈空挺隊の隊士の方々の遺影なども併せて展示されている。
再入場は可能なため、一度外に出て特攻平和観音、給水塔跡などの遺跡を自転車で廻った。その後再度平和会館を拝観し、13時30分ごろ平和会館を後にし、自転車を返却し、書物などを買い求め、再び富屋食堂に寄り、再度資料を拝観し、14時20分ごろの鹿児島中央方面のバスに乗り、知覧を後にした。
その後新幹線と飛行機を乗り継ぎ東京へ帰着した。

ここからは、知覧を巡り、感じた事を書き綴っていく。
心に響いたのは、遺影と、手紙。ここから、書いた人の心の声が聞こえてきたような気がした。遺影のしっかりと前を見据える写真から、「お前は全力で生きているか?しっかりやれよ」とお叱りをいただいているような気がした。今の私の夢を追いかけることができているのは間違いなく、彼らをはじめとする先人たちが、その命をなげうって国を護ってくれたからである。
そこに感謝と申し訳なさがあふれた。しかし、涙が出ないほど悔しいのだ。
涙は頬をたどるが、あまり出なかった。大学生のころなら絶対泣くはずなのに。それだけ心がゆがんだか、社会に揉まれてしまったのかと自分にショックを受ける。今の日本はこのままでいいのかとも思う。
少しでも多くの人に知覧に行ってもらいたい。

帰って調べてみたら、どうやら知覧研修というのがあるみたい。値段はかかるが、語り部のお話などを拝聴し、自分の生き方を見つめるプログラムらしい。私も機会があればぜひ参加してみたい。
詳し一覧のお話は知覧の話の本のブックレビューの際に。


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