政見放送エトセトラ→引継ぎ業務のコツ

いつものように近所の立ち飲み屋で一服していると、排便の話になった。

あ、そう言えば、都知事候補のごとうてるきの政見放送を見て度肝を抜かれた。

Youtubeで見たのだが、最初どういう言うわけか前回の都知事選の政見放送を見た。4年前の政見放送では「射精」を実質的概念的に尊重し、少子高齢化に喝!を入れ、メディアと世間の「臭いものに蓋」という風潮を批判していた。

内容はどうあれ、端から端までトンデモ放送であった。都政というより都性。少子高齢化は課題として分かるが、都民だけ増えればいいってもんじゃないだろう。しかし面白かった。端的に言えば、いいつまみ、いいネタである。

自分はてっきりこちらを此度の都知事選の政見放送と思って見ていた。

やがてYoutubeの自動再生により今年の放送が流れだした。なーんだ。さっきのは前回か。今回はどんなトンデモだろうか。そう思っていた。ところが…

今回都知事に立候補した政見放送では、ごとうてるきは全裸になっていた以外は前回よりも随分と真面目で大人だった。

自分は下ネタが好きではない、と発言(全裸なのに)し、このような立ち居振る舞いに家族も悲しんでいる(家族いるのかよ)、と。しかし市井のしがない都民である自分はこうする(突飛な立候補)しかないのだ、と。32歳(たしか)の悲鳴である。

なんだか泣ける話である(泣かないけど)。

それにしても政権放送というものは古臭い。画面に出る書体もアナウンサーの声も、昭和で止まっている。何か法律の縛りでもあるのだろうか。しかしこれがいい。

いざ始まると手話の方が画面左手にいて、演説が開始。みな演説というよりも独白である。さらに視聴者に対してインパクトを残さなくてはという強迫観念に捕らわれ、緊張し、嚙み、スベり、自嘲し、開き直り、暴走し、泣き、笑い、またスベる。挙句に手話の人が笑ってしまう←このためにやってるのかとも思う(300万円もかけて)。日常生活でこんなことがあるだろうか。いやない。冠婚葬祭でもない。エンタの神様でもない。

地方選挙はどぶ板戦略が強い。しかし都知事選ともなると、メディアの知名度がそのまま票数に直結する。歴代の都知事を見れば結果は明らか(ほとんどタレント)だろう。そこを分かっているからこそ、無名の泡沫候補たちの政見放送は人間味にあふれ、濃いのだ。

政治とは、治める面積がでかければでかいほど、有権者の感覚はマヒしていく。「あいつは同じ中学でさあ」みたいな話が限界となる。一流企業に勤めてもそうだ。役員は雲の上の存在だ。しかし覚えておいて欲しい。会社役員も都知事候補も安倍総理も一皮むけばみな、ごとうてるきなのだ。

あ、これを機にごとうてるきが小池百合子の養子になるともっと盛り上がるな。すごい物語がはじまりそう。

話を戻そうかと思ったけど、長くなったので終わります。

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