満州生まれHIPHOP育ちぃ→日曜日の憂鬱

世の中にはこえー奴が一定数存在する。

…むろんこえー奴らの組織が一番こえーのだが、そこにはルールがある。だから個人がこえーの方が秩序ないこえー(捨て身で来る)なのだ。

とがったクリエーターにとって、一番こえーのはこれだ。他のSNSが特定されたり、本名が知れたり、記事やコメントの齟齬が公にされたりするなんて大したこたあない。こえー奴に住所特定されるのが一番こえーのだ。文字通り「命とり」だからである。

IPアドレスから国、地域、郵便番号、緯度・経度は特定できる。つまり自宅が分かっちゃうこともあるのである。

お金を取っているとがり系クリエーターは気が気ではないだろう。お金は人間の愛憎に直結するエナジーなのだから。無料のSNSでの呆言による炎上など児戯にすぎない。金がらみのこえー奴の変な琴線に触れたら大変だ。自分だったら跡形もなく引っ越す。

さて、

二日酔いも抜けぬまま自堕落に過ごした終戦記念日。自分の両親はともに満州国の生まれで、いわゆる“焼け跡世代”である。

20年前に父が死んでしばらくして、「そういやあウチは家系図ってないな。作っておくか」と思い立った。近所の行政書士にそんなバイトをやる人間がいたので依頼してびっくらこいた。両親が満州て。すげえなと。

父が小学校まで満州で過ごした話は聞いていたし、引揚者助成金の書類も見たことがあったのだが、母まで満州とは。なぜ今まで秘密裡にされていたのか。母に確かめると、母の父(祖父)が新聞記者で、ちょうど満州に赴任していた時に生まれたのだと言う。生後すぐ日本に戻ったので記憶はない。本人もびっくりしていた。

ただここに疑問がある。母を生んだ祖母は産後まもなく病院で死んだらしい。すると満州から誰が母を日本に連れ帰ったのか。女手のない中で祖父が一人で?太平洋戦争開戦の2年前の話である。

もう一つ出生に関わる謎がある。できた家系図を持って父方の叔母に正誤を確かめに行ったとき「あまり調べない方がいい…後悔するよ」と言われたのだ。何よそれ。言ってよ。

というわけで、自分の血統になにやら陰謀めいたものを感じながら日々過ごしている。というわけでもないんだけど。確かめようがない。親戚も全員死ぬかボケるかしてしまった。

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