更新を続けろ、更新を ぼくはまだあきらめきれぬ夢があるのだ

鮫洲の運転免許試験場に自動車免許更新に行った。しかも友達を連れだって。

すげー綺麗になってるぞ!

昔はザ・役所、ザ・病院といった佇まいだった試験場がすっかりモダンな建物に生まれ変わっていた。手続きも流れるよう。

即ち、

総合案内→受付→記入台→支払い→暗証番号登録→視力検査→登録→写真撮影→2Fの講習室で受講

これが行ったり来たりすることはなく、くるくると会場を時計回りに2周するうちに終わるのだ。合理的で超気持ちいい。

母子ルームから受講

もちろん自分は違反者講習だが、教室には母子ルームという区営プールの2階で見守る母がいるようなブースがある。昨日は乳飲み子を抱えた女性が一人いた。これも時代に即した配慮である。赤子は暗に母が違反者であることを知るわけだが、それはまた別の話。

令和2年。このご時世にちゃんと喫煙所がある。

屋外ではあるが、屋根付きの喫煙所がある。教習所といえば喫煙所。マストだ。ここは教習所ではないけど。

講義も飽きさせない。

高齢者の傍若無人運転、BMWのあおり運転&パンチなど、最近の話題を取り入れて進めていく。それでも2時間の講義は正直だるい。そこで中ほどに〇✖適正シートをやる。人間なにか命令されると目が覚めるもんだ。内容はちょっとつまらなかったけど、テスト用紙には工夫が見られた。後半は自転車を含めた2輪車の話と例のビデオ。

例のビデオがやっぱりつまらん。

まず4:3の画面比率。そしてホワイトが飛びすぎて細部が分からない映像。反省反省反省の独白再現VTR。一人こんな男がいた。

部下たちをねぎらうつもりで仕事終わりに居酒屋に行った。ビールを5杯飲んで、代行運転を頼んだら一杯で。しかたなく車で寝ることにした。夜中に起きたら酒が抜けている気がしたので、運転して自宅へ。途中で死亡事故を起こした。(「取調室的なところでの男の独白」)

これ、東京ですよ?代行なんて習慣がない土地ですよ?そして最大の謎はどんな事故か全く明かされないことである。もやもやする―。

でも友達と行くと楽しい。

更新に行ったらほとんどしゃべることはない。みな俯いて静かにスマホをいじくっている。遠隔で葬儀に参加している列、デジタル化した死神の列のようだ。それが友達がいるだけで一変。超楽しい。ずっとくっちゃべっていた。周りがシーンとしているので、ラジオのトーンでしゃべった。友達同伴更新、おすすめである。

そうそう、自転車で歩道を走るときは車道寄りを走ること。これ、知らなかった。あと食堂が建て直す前と同じ昭和テイストで笑った。


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