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境界性パーソナリティー障害の妻、その1

普段は温厚で優しい妻・職場や近所では評判の妻が、突然、些細なことで、罵声を浴びせたり、自傷行為をしたり、勤務中にメールを執拗にをしてくる、挑発し、暴力を振るわせようと仕向け、自分を支配もしくは操作しようとしたり、周りに悪評を流したり、家族の悪口を言って家族と距離を置くようにしたり、友達にも悪いことを言ったりと、貴方を孤立させ支配するような行動がある、といったようなことはありませんでしょうか。

もしいくつか心当たりがあるとしたら境界性パーソナリティ障害の疑いがあるかもしれません。

この記事では私が体験した9年間の結婚生活と、生活の中での境界性パーソナリティー障害の妻との体験談の接し方によるエスカレートしていく行為、対処法などを赤裸々に公開します。

今回のテーマは「彼女がリストカットをしてたと知った時」

少しでも共感し心のストレスが減ってくれる方がいればと思います。

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症状と徴候
境界性パーソナリティ障害患者は自分が見捨てられたり,無視されたりしたと感じると,強い恐れや怒りを感じる。例えば,自分にとって重要な人が約束に数分遅れたり,約束をキャンセルしたりするとパニック状態に陥ったり,激怒したりすることがある。患者はこのように見捨てられるのは自分が悪いからだと考える。見捨てられることを恐れるのは一部には1人になりたくないためである。

このような患者は,他者に対する見方を急激かつ劇的に変える傾向がある。関係の早期には,患者は世話をしてくれる人や恋人になる可能性のある人を理想化し,多くの時間を一緒に過ごし,あらゆるものを共有するよう求める。突然,患者は相手が十分に気づかってくれないと感じ,幻滅する;そして相手をけなしたり,相手に怒ったりすることがある。この理想化から幻滅への移行は白か黒かという思考法(善と悪の分裂,分極化)を反映している。

境界性パーソナリティ障害患者は他者に共感し,思いやりをもつことができるが,それは必要な場合には相手が必ずそばにいると感じる場合に限られる。

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この障害の患者は自分の怒りをコントロールすることに困難があり,不適切で強い怒りを生じることが多い。患者は自分の怒りを痛烈な皮肉,嫌味,または怒りのこもった長広舌で表現することがあり,無視または見捨てられたことについて世話をしてくれる人や恋人に対して行うことが多い。そのような怒りの爆発の後,患者はしばしば羞恥心および罪悪感を感じ,自分が悪い人間であるという感じ方を強める。

境界性パーソナリティ障害患者は自己像を突然かつ劇的に変えることもあり,自分の目標,価値観,意見,職業,または友人を突然変えることで示される。あるときには愛情を強く求めていたのに,次の瞬間には不当な扱いを受けたことについて当然のごとく怒ることがある。通常,患者は自分を悪い人間と考えているが,自分を気づかってくれる他者がいない場合などに,自分が全く存在しないように感じることがある。自分の内面を空虚に感じることが多い。

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気分の変化(例,強い不快気分,いらだち,不安)は通常数時間しか続かず,数日以上続くことはまれである;この変化は境界性パーソナリティ障害患者の対人ストレスに対する極度の敏感さを反映している可能性がある。

境界性パーソナリティ障害患者は,目標を達成しそうになったときに自らだめにすることが多い。例えば,卒業の直前に学校を退学したり,うまくいきそうな人間関係をだめにしたりすることがある。

衝動性が自傷行為につながることが多い。このような患者は賭け事をしたり,安全ではない性行為を行ったり,過食したり,向こう見ずな運転をしたり,物質を乱用したり,浪費したりする。自殺行動,演技,脅しと自傷行為(例,刃物で切る,熱傷を負う)が非常によくみられる。このような自己破壊的行為の多くは死ぬことを意図したものではないが,このような患者の自殺リスクは一般人口より40倍高く,患者の約8~10%が自殺により死亡する。このような自己破壊的行為は通常は養育者または恋人による拒絶,見捨てられる可能性,または失望により引き起こされる。患者は,自分が悪い人間であることを埋め合わせたり,解離エピソード中に自分が感じることができる能力を再確認したりするために自傷行為を行っている可能性がある。

上記のような行動が多くなると、周りの人間はかなりの確率で振り回されて消耗していきます。さらには自分自身がアルコール依存症やうつ病になってしまったり。子供にも影響して行きます。

では、どうしたら治療できるのでしょうか。

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境界性パーソナリティ障害の主な治療は精神療法です。

多くの精神療法的介入が,この障害の患者の自殺行動の低減,抑うつの緩和,および機能の改善に有効であるといわれています。

ただ、いきなり病院に行こうといっても行きたがらないのがほとんど、なぜなら自分でも生き辛さや違和感を持っていて精神病と診断されるかも。と思うので足が進みません。ただ、まずは気づくことの大切さを伝えなければいけません。また、彼女だけでなく自分自身や家族にも関わることという認識を持たなければいけません。

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今回は私が体験した9年間の結婚生活と、生活の中での境界性パーソナリティー障害の妻との体験談の接し方によるエスカレートしていく行為、最後に実践した精神療法をお伝えします。ただパーソナルな部分が多いので真剣に悩んでいる方だけにお伝えできるように途中から有料とさせていただきますことご了承ください。

現在は出会った頃より癇癪や罵倒などは減り、自傷行為は完全に無くなりました。完全に完治する方法という意味での記事ではなく、この記事で少しでもいい方向に向かえば、共感することで一人ではないという心の支えになればという考えのもと掲載しております。

まず、境界性パーソナリティ障害といっても個人差が多くあります。また、それぞれによって怒りを持つ、不安を持つ個人の癖のようなものがあります。

私の妻の場合は、異性に対する強い嫌悪や親交の深い友人や同僚、家族に対してものすごく強い引き離し行為をされました。例えば、テレビをみていて音楽番組を見ていると、「この人のこと好きなの?私の前で見ないでくれる?一人の時に聞けばいいじゃん。」という発言が出てきます。

仮に私が大ファンでテレビにかじりついて妻の話を聞くこともしないで何時間もその人のライブを見ているような状況でならまだわかりますが、テレビをザッピングしてちょうど出ていたアーティストを見ただけでその勢いです。

ただ、まだその頃は境界性パーソナリティー障害のことなどは知らず、ただのヤキモチ焼きなんだな程度で聞いていました。

またある時は親友の家族が遊びに来て、楽しい時間を過ごし、その会食が終わって友人が帰ると、「あの人裏で何考えてるかわからなそうな人だからもう会わないほうがいいよ!」と突然悪口を言いだしあんなに楽しそうにしていたのに、急に私と友人を引き離そうとし始めます。まあ性格が合わないのかな?程度に思ってそれ以降その友人をを家にはよぶことはしなかったのですが、私にとっては親友なので仲よく外で会って話などしていると「そんなに会って何話してんの?気持ち悪い。そんな暇あるならどっか連れてってよ」と自分が出かけるというからその時間で会っているのに何をいっているのだろうと思うような発言が多々出てくるようになりました。

この頃から少し私の中に生まれてくる違和感のようなものが出て来ました。

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そして出会って数ヶ月が経った頃、仕事が立て込んでて深夜に帰宅することが続いた時でした。家に帰ると部屋が真っ暗の中で泣き声をすするような音がしていました。その日も何時に帰ってくるの?というメールが夕方くらいから1時間おきくらいに来ていたのですが、どうしても月末の忙しさからなかなか帰ることができず、それでも最速で帰りました。

「ごめんね遅くなって。これでも頑張って早く終わらせて帰ってきたよ!」すると、「なんで何度もメールしたのに帰って来てくれないの?」という発言でした。今考えるとまずは「お疲れ様大変だったね!」というのが普通な気がしますが、まだまだ私は境界性パーソナリティー障害のことを知らなかったので、あ〜寂しい思いをさせちゃったんだな〜とアホみたいに思っていました。

そして電気をつけた時でした。

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