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ニンジャスレイヤーTRPG2版自作スキル『心の傷』系

アユミ。血の海。散らばるオリガミ。マスラダのオリガミだ。血で赤く染まる。マスラダは血の涙を流す。「何故、おれが生きてる」何度も問い直す。「何故、おれだ」何度も問い直す。「何故おれが生きて、アユミが死んでいる」何度も問い直す。マスラダを貫いたスリケンが、アユミの胸に墓標めいて。

ニンジャスレイヤー『トーメント・イーブン・アフター・デス』より引用


始めに

 この記事は「ニンジャスレイヤーTRPG」第2版に、トラウマやうつ病などの心の傷を再現する「心の傷」系スキルを追加する非公式のルールセットである。NM(ニンジャマスター)はこのルールセットに含まれるルールを自由にセッションへ導入することが出来る。心の傷系スキルを持つPCをセッションに持ち込む際は、専用効果を使用してよいかNMに確認を取ること。

『心の傷』

 人間は苦しい記憶を忘れ思い出さないようにすることが多いが、その記憶が極めて強烈であった場合、忘れることができず心の傷として記憶にとどまり続けその人を苦しめることがある。モータルに比べれば非常に少ないものの、ニンジャにも同様の心の傷に苦しむ者がいる。ニンジャ自身の体験に基づく場合もあれば、極めて稀ではあるもののソウルの記憶に基づく場合も存在するようだ。

追加のスキル

心の傷系のスキルリスト
『◉心の傷』
『◉心の傷の克服』
『◉心の傷の受容』

◉心の傷

ニンジャは深い心の傷を負っている。自分の身を守るために過剰に攻撃的になり、イクサ中に迫る恐怖を前に怖気づいてしまうこともあれば、捨て鉢になって自傷を顧みない行動を取ることもある。

備考:このスキルは『除去困難』である。

近接攻撃ダイス+1、【精神力】-1、回避ダイス-1
また、効果種別が『精神攻撃』のスキルの回避、抵抗判定の難易度+2

初期スキル、もしくはシナリオ中にトラウマになるような出来事を経験した後での習得を推奨

◉心の傷の克服

ニンジャは深い心の傷を負っている。しかし、時の経過に伴って心の傷と向き合う術を身に着け、日常生活やイクサで支障をきたさない程度には回復している。

前提:【ニューロン】7以上+◉心の傷 
※PC作成時及び◉心の傷を習得した余暇フェイズでの習得不可

回避ダイス+1
効果種別が『精神攻撃』のスキルの回避、抵抗判定の難易度-1

◉心の傷の受容

ニンジャは心の傷を負っていた。時間と経験を重ねトラウマと向き合ったニンジャはそれを受け入れ、己の糧とする道を選んだ。その結果、苦しみを乗り越える思考法や他者を安心させるアトモスフィアを身に着けるようになったようだ。

前提:【ニューロン】10以上+◉心の傷+◉心の傷の克服
※PC作成時及び◉心の傷、◉心の傷の克服を習得した余暇フェイズでの習得不可

【精神力】+2
 効果種別が『精神攻撃』のスキルの回避、抵抗判定の難易度-1
シナリオ中一度だけ、手番「開始フェイズ」の瞬時行動としてニューロンで判定を行い(難易度:HARD)、成功した場合自身または隣接するPC1人の精神力を2回復させることができる。この効果で【精神力】を回復したキャラは次の自身の手番「攻撃フェイズ」で能動的判定いずれか1個に対してダイスを2個追加できる。使用しなかった場合、このボーナスは「攻撃フェイズ」終了時に失われる。判定に失敗した場合もこの効果は使用できなくなる。

利用規約

 このルールセットのデータが含まれるリプレイなどを公開する場合、公式ルールとの混同を避けるため可能な限りこの記事を引用元として明記すること。「ダイハードテイルズ」公式以外による無断の商用利用は法的に認められた例外を除いて原則不可。

参考資料:「ソウルワイヤード」ダイハードテイルズ

謝辞

 当記事執筆に当たり、古矢沢さんに多大なご協力を賜りました。ここに感謝の意を表します。

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