ゆくあてのない旅へ

行く当てのない旅

　あー、もうそろそろ春だ。そう思うとお尻のあたりがムズムズしてくる。そうじっとしていられないんだ。パスポートとスマホを持ってリュックを背負い出かける。それが私の旅のパターン。もう、ここ何年も続いていたのに、去年から旅に出ること以上、外出まで憚れることになるなんて。そんなことグチっても不毛なだけ。
　あー、あてのない旅に出たい。そこで思い切り深呼吸をしたい。

そんな線もない事を考えてるとふと涙が出てきた。あーもういっぱいいっぱいなんだと、心を解放してゆっくりと自分を取り戻さないと、もう生きて行きたいと思えないようなんだと。

　そうだ、空港へ行こう。バスターミナルもいいね。それも夜。鉄道なら上野駅。歌にあるように。最終列車で… そういえば北斗星にも乗れなかったなあ。
　時間は有限というのが当てはまる。色んな所へ行けそうで行けなかった。時間あるからと思っていたし、国内は後でも行けると踏んでいた。けど。
　
　じっとしていられない性格なのはわかるけど、もう辛い。先が見えないのが辛い。仕事もやる気が出ない。
　ねえ？大人しくしていれば落ち着くんですか？
　後どれくらい待てば、海外に行けるんですか？
　ねえ？
　誰に聞けば答えが戻ってくるのだろうか？
　そんな質問をいっぱい胸にためている