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神の手捏造事件 2000

BSプレミアム アナザーストーリーズ運命の分岐点「偽りの“神の手” 旧石器発掘ねつ造事件」を視聴しました。

|NHK アナザーストーリーズ運命の分岐点

多角的な視点として、下記の人々の目線で語られていきます。

●スクープした記者
●疑い無く発掘成果を記事にした記者
●発掘当時近くにいた考古学者
●当時考古学を学んでいた学生
●発掘による観光業の活性化に賭けた人

その中で、とある考古学者が言った言葉「全ての考古学者にとって都合の良い結果だった」に全てが集約されているように感じました。(そうなるよう編集されていたとも言う)

考古学者としてだけでなく、一般の人々や出土遺物によって町を活性化したい人たちの夢を全部背負ってしまったのだなぁ。

捏造をしてしまったFさん本人のインタビューは無く、名前を変えたとか指を切り落としたとか、とても自分を責めていらっしゃる辛い後日談しかわからないのだけれど。

発掘現場でのルール見直しや調査書や論文を英文で書くことによって国外からの批判も受け付けることを可能にした…などの良い変化があった反面、Fさんが関連していない遺跡発掘現場でも疑いの目が向けられるといった暗い影も落とした事件だったのですね。

20年前のあの日、私は

パロっていました。
神の手事件を盛大に!!!
(本当にごめんなさい)

大学の軽音部で毎年大コンサートというライブハウスを貸し切った大掛かりなイベントに向けて冊子を作るのですが、その表紙がこれ。

軽音部をやめて考古学研究会に没頭していたF原くんを、この撮影のために呼び出したのを覚えています。

捏造写真、ノリノリやないかい。

ちなみに「ぷひ」は、当時部員の中で流行ったS水先輩の口癖です。ぷひ。

こんなに深く悲しい事件だとは、20年前の私は知る由もないのでした。
これから10年20年経って、別のアナザーストーリーが語られるのではないかな。

私はこのパンフレットを隅から隅まで見て、大学時代の馬鹿話を発掘しようと思います。


1基でも多く古墳を巡りたいです。毎年開催している古代フェスで、更におもしろいことを企画する活力になります。