現代自動車アイオニック(2017)に異常加速の恐れ

韓国のKBSニュースが2021/6/8に報道しています。(6/9に修正)

2017年に生産されたヒュンダイの電気自動車「アイオニック」でアクセルペダルを踏まなくても速度が上がる現象が報告されています。

韓国の交通安全公団(교통안전공단、Korea Transportation Safety Authority、TS)が調査を開始しています。

所有者は昨年末にこの問題を現代自動車サービスセンターに報告しましたが、「異常は無い」との回答だったそうです。そこで証拠として動画を撮影することにしたそうです。この動画によって、やっと原因把握に入り、2週間分の走行データを分析した結果は電気的エラーでした。

サービスセンターに出向くと、整備スタッフは修理マニュアルによって「回生制動時の加速遅れ」として対処されたことから「問題として前から認識してたのでは」との疑惑を持ったとのこと。急発進や異常加速について、数件リコールセンターに報告がされていることから交通安全公団が車両に欠陥がないか実態調査に乗り出すことになりました。

日本のトヨタプリウスでも、電気制御とブレーキ制動のズレから来る「空走感」が問題(日経BizGate 郷原信郎氏「プリウス・リコール問題の危機対応に失敗したトヨタ」)となったことがありました。

電気自動車の回生ブレーキによる減速をコントロールする電気制御がずれてしまえば、一時的に加速する事態は起こり得ること。電気自動車の普及に伴い電気制御の信頼性は高くなってきてるとはいえ、旧車両への故障対応がブランドイメージを毀損する可能性は大いにあるでしょう。

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