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MOON FIGHTERS! 設定話まとめ02【作品メモ】

※Twitter上で書いた「MOON FIGHTERS!」の設定話11〜16をまとめました。
完全にオフィシャルな設定ではなく、作者の備忘録くらいの感じです。
いうまでもなく、作中とこの設定話が矛盾した場合、作中の描写が優先されます。


ムンフ設定話その11。
月にも水はあるそうで、特に極地の日陰にはけっこう氷が残ってるのではないかと言われています。水は生活に必須だしロケットの燃料にもなります。でも月にどれくらいの水があるかはまだわからないそうです。
(続く)
#MOON_FIGHTERS

MFの世界では、月の水は極地以外の地下からも大量に見つかった…というもっとも楽観的な設定にしてあります。万を越す人間が住んで、その足の燃料に使えるほどの量です。学術的な調査もろくにしないで水をドバドバ消費してることには批判も根強いですが(続く

地球低軌道での燃料さえ、安価な(低重力産の)月面産の燃料に依存しつつある状況で、そうした批判は黙殺されています。このままでは○年後には月の水は枯渇する、とかもよく警告されますが、その度新たな水源も見つかったりして、本当のところはわかりません。

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ムンフ設定話その12。
月のIT機器の話。月面では放射線による誤作動のため、地球の集積回路をそのままつかうことはできません。はるかに性能の低い機器(代わりに放射線に強い)に頼らなければならないのです。現実の探査機が苦労する理由の一つです。
(続く)
#MOON_FIGHTERS


MFの世界では、月の機器はちょうど今の地球上くらいの性能のつもりです。今のiPhoneくらいの性能の機器が、過酷な月面で使えるということです。贅沢ですね。
ただし十分に放射線から遮蔽された月地下の都市では、地球とほぼ同様の機材が使えます。モツ煮を作った3Dプリンタもそうです。
(続く)

極地では「永久影」という日の光が当たらない極寒エリアがありますが、採取した水(氷)の跡地にデータセンターを作ったりしている企業もあります。月のサーバーは遠いので、地球の人が日常的に使うデータはあまり置かれませんが、長期保存する大規模なデータなどは保存されてます。

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ムンフ設定話その13。
パイロットの話。
軌道間を行き交うヴィークルの操縦は完全に自動化されており、パイロット(余計な重量&生命維持)は乗っていません。不具合が起きた時は各管制所が遠隔で対応します。通信障害が起きても、機のAIがほぼ対応できます。
(続く)
#MOON_FIGHTERS

月面と月軌道を行き来するシャトルなども、舗装されてビーコンのある着陸場になら自動で間違いなく降りられます。ただ、レスキュー隊の使う降下艇は別で、事故現場や不整地に降下する必要があります。そうした不整地の自動着陸はメーカーの保証外なため、人間による操縦が必要になります。(続く)

そんなわけで常盤のような操縦手は、レスキューや工事現場ではいまだに必要とされています。もちろん完全手動ではなく、AIの補助によるセミオートですし、事故を起こしそうな場合は機体の方が判断して強制的に高度を取ります。もし操縦手が意識を失っててても安全なところまで飛んで帰ります。

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ムンフ設定話その14。
地球の低軌道とは違って、月軌道は太陽からの強い放射線にさらされています。普段は遮蔽材で防護できているのですが、太陽の活動がとても活発になると、ステーションの人員などは狭苦しい防護室に避難しなければなりません。
(続く)
#MOON_FIGHTERS

月面も同様で太陽フレアの時は安全な地下や(せめて)日陰に避難します。ただ太陽活動の知見も深まりAIの支援もあるので、大きな太陽フレアの予報はかなり正確です。『注意報』は何日も前に出て、不必要な船外活動は控えることになっています。シャトル便なども運休されます。(続)

ただ経済活動というのは綺麗事だけでは済まないもので、注意報どころか警報も出ているのに、修理や工事を急いで船外活動をする業者もいるようです。そんな業者が許容量以上の放射線を浴びても、ごまかす裏技もあって、もっと深刻な健康被害が……という話もあります。(終)


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ムンフ設定話その15。
旅費の話。MFの世界では月との往復は今の三〇〇万円くらいでいけるという設定にしてあります。各種施設に滞在して四〇〇万くらいでしょうか。団体さんだともう少し安くなります。劇中のヒロミちゃんたちは公費で来ています。
(続く)
#MOON_FIGHTERS

主人公たちは仕事で来ているので、旅費は企業の負担です。里帰りの費用も年1〜2回までは全額支給で、以降も支援金が出ます(でも自己負担分が高額なのでまず帰らない)。家族旅行の描写がありますが、三人家族では八〇〇万かそれ以上かかるでしょうから、やはりマソホはボンボンですね。(続く)


ちなみにいまのISSまで往復で六〇億円くらいかかるそうです(諸説あり)。頑張って百分の一にしても六千万円。……ということで、気楽に宇宙旅行するのは未来でも厳しいでしょうが、一番お金がかかる地球→地球低軌道のところで何らかの技術革新があったのだ、という想定にしてます。(終)

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