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バラは沢山の表情を持っている。どの表情を引き出すかが、バラの花の撮影の面白さと僕は思ったの

バラの魅力、もしかしたら内包された表情のどれを見るかによって、印象が変わることかもと僕は思ったの
何年にもかけて、バラの花、随分撮ってきた。
「バラ、もういいや」と思いながらも、見るとつい撮ってしまう。
なぜ、それは美しいから、
色、形、光線の当たり具合…
引いて撮っても、アップで捕っても、とにかく美しい…
バラ園など歩いていて、形のいいバラだなと思ったら、水滴がついている。
それは、かなり撮りなれた人が来て撮った後。
霧吹きでシュシュとやると、花が生き生きいとしてくるの。
ある時バラ園で写真を撮っていたら、二人連れの娘さんが来て
「あら、なんでこのバラ、濡れてるの」と不思議がってたので
「それはね、写真好きな人が来て、生き生きいとした写真にするために、霧吹きでシュシュとやったの。他の花に比べて形がいいでしょうこれ」
「ああ、そうなんだ」
「だからね、写真を撮るなら、そういうのを見つけて撮るといいのが撮れるよ」
「アッ、いいこと聞いちゃった、ありがとう」と。
僕もいろんな撮り方やったけど、そういうことはあまりしない(スタジオならするけれど)
でもね、余程のものでなければ、同じような写真を同じように撮ってもつまらないから、光線に拘って見たり、パターンを変えてみたり
(自分の癖というか、撮り方、大体決まっているから、思い切ってそれを外すの)
そうやって撮っていたら、同じ花の中に、色んな表情が内包されているということがわかったの。
で、どの表情を引き出すかが、面白さであり、魅力と思うようになったの…

エッツ、何いってるのか、よく分らない…
簡単に言うと、同じバラでも、上品からセクシー、エロス…
それが見えるので、よし、今日は、思いっきりセクシーでいこうとか、
そう思いながら、絵作りをしていくの。
基本的にどの花もそうなんだけどね、特にバラにはそれを感じるの

バラ


バラ、上品なポートレートだけが写真ではない
思うに、多くの人が撮っているのは、上品なバラ、楚々として、こんなポーズとってみましたというのが、多いんだけど、本当の魅力は別のところにあると、僕は思ったの。
で、何年か前からそれを意識するようになったんだけど、
ある女性、否何人かの女性が言った
「あなたのバラって、ちょっとエロチック」て…
だって、それ狙って撮ってるんだものね
(大きな声では言えないけれど)
どこのホテルだったかな、そういう写真集が沢山あって、外国の写真家の作品だたけれど、大胆にそれというのがあって、分厚い大判の写真集だったけど、

「これが写真だと」見とれてしまったの。
普通に撮る写真もいいけれど、そういう路線の写真があってもいいよね、
結論から言えば、いかに見せるか、いかに感動与えるかだものね、
普通に撮る写真はもう飽いてきたから、少しづつ、そういう方向の写真を撮ろうと、最近、思うようになってきたのである。

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