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プロレス超人列伝第一回「アンダーテイカー」

さあ、新しく始めました新連載「プロレス超人列伝」。

記念すべき第一回はあのアンダーテイカーを主人公にしていきたいと思います。

長い間WWEという世界最大のプロレス団体のスマックダウンにて主人公・ラスボスという立ち位置を兼任していたアンダーテイカー。

身長208㎝ 体重140㎏という巨体の持ち主であるがそれを感じない高い運動神経が魅力である

無論、体格からわかると思うが、腕力も高い。

100㎏以上あるレスラーを軽々片手で持ち上げ、造作もなく放り投げる怪力の持ち主でもある。

実は僕の世界で一番好きなレスラーの一人でもある。

彼に魅せられたのは僕だけではなく、あのビートたけしも「彼の睨みは歌舞伎を思わせる」と太鼓判を押しており、氏の大ファンであることが有名である。

たけしだけではなく、あの評論家香山リカ先生に至っては「若いころはアンダーテイカーが好きすぎて彼氏の顔もわからなくなっていた」と語っているほどのファンであったことが有名である。

彼が演じる「アンダーテイカー」というキャラクターは、ゾンビやフランケンシュタイン、ドラキュラなどがミックスされた独自のオカルト・ファンタジー性が漂ったキャラクターになっている。

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90年代にはリング上で死んだレスラーの怨念を吸収した、「暗黒の魔王」として当時番組の主人公であったストーンコールドを大いに苦しめていた。

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どれだけ技を受けても、顔色を変えず何事もなかったように起き上がる独自のムーブは非常に人気があり、多くのレスラーがインスパイアをされている。

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日本でも人気があったころはこのギミックではなく、アメリカ暴走族ことアメリカンバッドアスとしてのキャラクターに変更していたが、こっちの方が思い入れがあるというファンも多い。

実際にはこのころの方がかなり試合はキレキレであった。

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対戦相手はベビーフェイスからヒールまで幅広くあり、対戦相手がマイクアピールをしていると鐘の音とともに姿を現せるという奇襲戦法を得意としている。

時にはリングの会場に雷を落として蘇るなんという演出をすることもあった。


必殺技はツームストンパイルドライバー、日本で言うところの「墓石式脳天杭打ち」であるが・・・これ以外にも「最後の旅」を意味する名前を持った投げっぱなしパワーボムのラストライド、自分より体の大きい選手相手に食らわせる「ヘルズゲート」などがある。

彼が30年にもわたり、WWEの頂点で入れた理由はこの幅広い技の広さにあるだろう。

こんなテイカーであるが、バックステージでは選手たちのボスであったことが非常に有名である。

かつてWWEに存在していた選手同士の内輪もめを仲裁する「プロレス裁判」の裁判長を務めていたことも有名である。

この裁判長という役割は彼以外では担うことはできなかった大事なポジションなのである。

というのも、1980年代日本でも人気を博した選手あの「キングコング」ことブルーザー・ブロディがプエルトリコで選手仲間に刺殺された事件を知ったビンス・マクマホンが選手間での問題を解決するために置いたのがこの「プロレス裁判」といわれるものなのだ。

裁判の内容はあるレスラーがバックステージでフライドチキンを食べていると、別の選手のカバンに粉がかかったことがきっかけで、チキンを食べたレスラーはトイレでコスチュームを着替えることになるというものであったり。

はたまた、ベテラン選手の父親の技を若手が黙って使用したことを弁償するという意味で、20万円近くの酒を奢らせることになったりと…いったものであった。

これらも現在でやればいじめにつながり、問題になるだろう。

彼が選手たちのボスであった時代にはまだ荒くれ物が多く、こういうある種ボス的な存在がいなければ統制はできなかったのかもしれない。

さらに、アンダーテイカーは噂によるとかなりガチの喧嘩も強かったらしく、飛行機の中でふざけて絡んできた元五輪金メダリストのカート・アングルをスリーパーホールドで締め落としたことがあったそうである。

もっというと、若手時代にマネージャーを務めていたブルース・プリチャードは彼の伝説を以下のように語っている。

「地方で興業があったときにかなり全米でも屈指の治安の悪さを誇っているガラの悪い地域にうっかり迷い込んでしまったことがあった。」

「地元のギャングである黒人数名が銃をみせてこっちの車に近寄ってきた…。」


プリチャードはかなり真剣に焦ったが後部座席にいた、アンダーテイカーは動じることがなかった。

プリチャードはこう続けている。

「それどころか、かなり殺気のこもった目で黒人数名をギラリと睨み返した。」


「それをみたギャング数名は顔を青くして、すぐさま逃げていった・・・。」


その後、二人は何事もなかったようにドライブを楽しんでいたそうである。

ちなみに当時のテイカーはこういう感じだったので、こんな風に睨まれたんだろう。

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こりゃちびるわ・・・。


そんなアンダーテイカーであるが、なんととうとう今年の11月で正式に引退が発表されることとなった。

しかし、以前別の記事でもいったように僕は多分引退はその内撤回される可能性が高いと思っている。

長年アンダーテイカーのライバル・相棒を務めていて現在、アメリカのノックス郡の郡長(日本で言うところの町長)をしているケインは「プロレス、特にWWEという業界はやめたくても中々やめることができない」「彼も中々辞めさせてもらえないだろう」と指摘している。

またケイン自身も「いずれ戻ってくる」と語っていた。

恐らく僕もそうなるだろうなと思っている。




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