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「シン・ウルトラマン」鑑賞後雑記

観てきました。

まだご覧でない方もいらっしゃるとは思うので、これから書くことは
ネタバレこみである事はご承知ください。



自分はウルトラマン(初代)に関して視聴はしていますが、リアルタイムではなく、再放送を見たのが最初です。(1960年代より後生まれなので)

幼稚園児だったとは思いますが視聴後の衝撃は大きく、当時の子供たち同様にウルトラマンとその兄弟、怪獣の造形・名前にハマり、怪獣大百科のような本を買ってもらって貪るように読み耽っていた記憶はあります。

いつからか全くTVシリーズは見なくなり、特に平成に入ってからは全くウルトラマンに繋がるものは知らず、令和の今になって初代ウルトラマンのリブート作品が作られるなど最初聞いた時には信じ難い気持ちになりました。

そして令和4年5月、コロナ禍もあって公開延期になっていたものがようやく公開される運びとなり、久々に見てみるか…、と思って封切り後しばらく経ってではありますが観てきました。



・・・、

結果から云えば「見てよかったな」というのが率直な感想です。

30年近く見ていなかったコンテンツのリブート作品な訳ですから、割と新鮮な目で見ることが出来たと同時に、旧作の余計なことばかり覚えている自身の妙な記憶力にも驚かされた130分程の時間でした。

冒頭、大気圏外から飛来し地表に落着、ゆっくりと立ち上がる銀色の人型に慄き、お馴染みのポーズから放つ光線を見た時に心の中で喝采を上げている自分。

地表からゆっくりと立ち上がるウルトラマンを見た浅見弘子(演:長澤まさみ)が「・・・綺麗・・・。」と感嘆の言葉を述べていましたが、同様に美しく見えた自分。

そして・・・、

ゾーフィ「私は執行者として、天体制圧用最終兵器を伴ってきた」

神永「・・・【ゼットン】なのか?」


ゾーフィの手から離れた小さなカプセルが地球の周回軌道上で展開、徐々にパーツが組み上がっていき、黒色とオレンジ色の見覚えがあって尚且つ異質なその威容が・・・。

幼少期に聞いたそのままの電子音と擦過音。

そして重低音とも何とも言い難いあの「名」を告げる声。

原典の体高60mをはるかに超えた(昼間でも地表から見えるサイズ)超弩級衛星兵器となった「ゼットン」の姿にただ圧倒されました。

・・・、

全編にわたって原典のオマージュが散見した映画でしたが、どのシーンも
リスペクトが感じられ、自分は最後まで楽しんで見ることができました。

しかし、ゾフィーではなくゾーフィ、元々は情報の行き違いによって掲載されてしまった誤植ネタとも言えるものを、光の星の裁定者としてリファインした上でラスボス化させるなんて、何を食べたら思いつくのか・・・。

脚本家の想像力と愛に敬意を表します。

ただ・・・、あの尻叩く表現はいりませんでしたかね、個人的には。



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