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【競馬】弥生賞ディープインパクト記念(GⅡ)コース解説&有力馬考察【2021】

 お久しぶりです。
 先週はちょっと立て込んでいたのと、あまり気分が乗らないレースだったということで、Twitterでの予想印の公開のみとなってしまいました。

 今週は3重賞。今回は皐月賞のトライアルレースとして位置づけられている「報知杯弥生賞ディープインパクト記念(GⅡ)」について、コース傾向と有力馬の考察をしていきたいと思います。

◆コース解説◆

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・中山競馬場 右回り 2000m(内回り) Aコース
・1周距離 1,667.1m 幅員 20~32m 直線 310m 高低差 5.3m
・ホームストレッチの直線入口からのスタート
・スタートから1コーナーまでの距離は約400m
スタートから200mほどの地点で急勾配の上り、1コーナー途中まで続く
・そこから向正面半ばまでが徐々に下っていく
・3コーナーから4コーナーにかけてはほぼ平坦
直線半ばで再び急勾配の上り
JRAの芝コースの中では高低差が最も激しい

◆②ダノンザキッド

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 前走の『ホープフルS(GⅠ)を勝利して無傷でGⅠ制覇となり、ここまで3戦3勝。昨年の『JRA 最優秀2歳牡馬』に選出された現3歳世代のトップホース
 近年は『ホープフルS』の勝ち馬は『皐月賞(GⅠ)』への直行ローテが続いていましたが、この馬は陣営がひと叩きしたほうが良いとの判断で本レースに出走。

 この馬の最大の特徴は先行力と追ってから長く良い脚が使えるということ。
 ここまで3戦ともすべて違う舞台ながら道中5番手以内で追走しながら、直線で上り最速をマークしています。

 直近5年は4角5番手以内の馬が4勝をあげており、直線が310mと短く、3、4コーナーからスピードに乗って脚を持続できる先行馬が有利な舞台なっています。この馬のレーススタイルは好材料ですね。

 ゲートもうまく、ここまで『東スポ2歳S(GⅢ)』、『ホープフルS(GⅠ)』と重賞を連勝しており、手が合っている川田騎手とのコンビ。無敗でのクラシックを狙っているであろうことから、ここは負けられない1戦となります。

◆懸念点
 前走のホープフルSで勝利しているとはいえ、ストライドの大きい馬なので、本来は小回りの中山はあまり向いていないといえます。
 また、前々走ではレース前に入れ込んだり、道中にかかっていたりと、レース前のテンションが少し気がかりです。
 また、高い先行力を活かした競馬をしてきており、揉まれる経験をしていません。今回は最有力馬ということもあり、厳しいマークが予想されるので、小頭数とはいえ揉まれたときに心配です。


◆⑩シュネルマイスター

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 ここまで2戦2勝。前走の『ひいらぎ賞(1勝クラス)』では淀みのない流れの中、道中は5番手前後の中団で追走。直線に入ってからは圧巻のスピードで後続を突き放し、最後には流す余裕すら見せて3馬身差の快勝でした。

 『新馬戦』では道中は中団後方で追走、早めに動いて大外から上がっていったにもかかわらず、追えば追うほど伸びる形で上り最速の末脚で鮮やかな差し切る強い競馬を見せています。

 先行力があり、中山競馬場の坂でもしっかりスピードに乗れる競馬を見せていることから、本レースでも高いパフォーマンスが期待でき、中山競馬場で非常に相性の良いルメール騎手が継続騎乗ということも非常に心強い。

 相手が一気に強化され、距離が未経験という不安もありますが、ここで好走してクラシックへ弾みをつけたいところ。

◆懸念点
 父馬は名マイラーとして有名な「Kingman」で、JRAの産駒における勝ち馬もすべてマイル以下となっています。2戦ともマイル以下でのレースで、2ハロンも伸びる今回のレースは距離不安が大きい。
 ゲートはうまいほうではなく、ポジション取りがスムーズにいかない可能性も。


◆⑦タイムトゥヘブン

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 ここまで【1- 1- 0- 2】と着外2回ながらともに4着と、掲示板は外したことがない安定した走りを披露しています。

 前走の『京成杯(GⅢ)』は押し出される形でハナに立ち、超スローペースの瞬発力勝負になってしまい分が悪くなり、さらには直線で勝ち馬に進路を譲ってしまったことで差し切られてしまい、2着と敗れてしまいました。

 前々走では本レースと同舞台で2着に8馬身差をつけて圧勝していることから舞台相性は高いと思われます。

 時計がかかる展開で好走するタイプなので、淀みのない流れで後続に脚を使わせるペースになれば勝機は十分。
 前走は騎手が自分でペースを作る展開を想定していなかったことで、うまくレースを運ぶことができずに差し切られてしまったので、今回はハナに立たされた場合はうまく自分でペースを作りたい。

◆懸念点
 今回の出走メンバにはハナを主張する馬が少なく、また押し出されてハナに立つ可能性が高い。三浦騎手は自分で逃げてペースを作るのがうまいタイプの騎手ではないため、前走の二の舞になる可能性も。


◆④タイトルホルダー

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 前々走の『東スポ2歳S(GⅢ)』では2着、前走の『ホープフルS(GⅠ)』では4着と、勝ちきれないものの好走を続けており、「ダノンザキッド」とは今回で3度目の対戦となります。

 前走の『ホープフルS』では2、3番手の好位追走するも、4角で逸走した馬の影響で少し不利を受けたような形になりました。
 直線では4角の不利もあり、うまくスピードに乗り切れない中、最後まで粘って4着を確保したのは見事でした。

 過去3走とも4角まですべて3番手以内で追走しており、そのうち2戦で上り3ハロン3位以内と、高い先行力と長く良い脚を使えるタイプです。

 スタートも良く、逃げても番手に控えても折り合って追走できるタイプです。多少の上り勝負には対応できそうですが、できれば淀みのない流れで少し時計がかかって押し切れる展開になってほしいところです。

◆懸念点
 前走は初めての2000mで4着と好走したものの、最後の坂で苦しくなっていたことから、少し距離が長い印象
 後続に脚を使わせるような逃げをするタイプでもない中、先行力があって直線でもしっかりと脚を使えるは他にもいる。多少自分でペースを作る展開にもっていかないと厳しいか。

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