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【競馬】共同通信杯(GⅢ)軸予定の有力馬考察【2021】

 今週末行われる重賞は3つ。
 今回は2/14(日)に行われる「共同通信杯(GⅢ)」について、買い目の軸候補の3頭+気になる馬の考察です。

 東京競馬場で行われる本レース。
 春のクラシックレースに向けてのステップレースとなっており、皐月賞だけでなく、東京競馬場コースということで、ダービーまで視野に入れたローテとして出走させる陣営が多いのが特徴です。

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◆コース解説

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◆ポイント
・東京競馬場 左回り 芝1,800m(Dコース)
・1周距離 2,139.6m 幅員 22~32m 直線 525.9m 高低差 2.7m
・2コーナーに向かって斜めにスタートし、距離は約160mと短い
・スタートから3コーナーへの距離は約750mと長い
・向正面半ばで上り坂。そこから3コーナーにかけて下っていく
・直線に入ってすぐ約160メートルの上り坂(高低差2.0m)
・坂を上り切ると、残り直線約300m

◆まとめ
 2コーナーに向かって斜めにスタートし、距離は約160mと短く外を回らされて不利にならないように位置取りが肝心。
 3コーナーまでの距離が約750mと非常に長いため、先行争いはそこまで激しくなりません。
 3コーナーに差し掛かる前に坂を上り、コーナーで下り坂、4コーナーから直線に入ってすぐに高低差2.0mの上り坂が約160mも続き、その坂を上り切った後に約300mもの直線が続くコースとなっており、最後に末脚をしっかりと使えるタイプが好走しやすいコースとなっています。
 逃げ馬はペースが緩みにくいなかで、最後にもう一度末脚を使うことが要求されるため、中距離以上のスタミナが要求されます。
 芝1800メートルはGⅠレースが行われない距離で、非根幹距離ということもあり、実績馬よりも1,800m巧者が勝利することも多いコースです。

◆③ステラヴェローチェ(1番人気)

父【バゴ】 母【オーマイベイビー】 母父【ディープインパクト】
競走成績【2-1-0-0】
  (東京【1-0-0-0】 1800m【経験なし】 左回り【1-0-0-0】)
騎手【横山 典弘】  厩舎【須貝 尚介(栗東)】

 前走はレコードの高速決着となった朝日杯FS(GⅠ)。
 道中は中団後ろで追走。直線に向いて真ん中・外に進路を探すも開かず、いったん内に持っていき、さらに勝ち馬が抜け出した進路に切り替えるという競馬ながら、上り最速の3ハロン33.5の末脚で追い上げるもわずかに届かず2着と敗れました。
 勝ち馬が強かったものの、位置取りの差で敗れた印象。

 ここまで折り合い面も問題なく、脚質も自在で、馬場も問わないレースぶりを見せており、実績・実力は頭ひとつ抜けている印象。

 強烈な末脚を持っていることから、東京のような直線が長いコースの適正は高そうで、バゴ産駒らしい力強さも備えている印象。
 ペースが流れても強烈な末脚を使えているが、スローの上り勝負になったほうがより末脚が光る展開になりそうです。
 雨が降って馬場が重たくなればなお良いでしょう。

◆懸念材料
 ・独特の適正が問われる1,800適性がどうか
 ・初の斤量57.0kg(メンバ唯一)と前走から2kg増

◆⑧シャフリヤール(2番人気)

父【ディープインパクト】 母【ドバイマジェスティ】 母父【Essence of Dubai】
競走成績【1-0-0-0】
  (東京【経験なし】 1800m【1-0-0-0】 左回り【経験なし】)
騎手【福永 祐一】  厩舎【藤原 英昭(栗東)】

 皐月賞(GⅠ)、大阪杯(GⅠ)とGⅠを2勝したアルアインの全弟。

 新馬戦ではスムーズにゲートを出て、道中は先行集団で追走。
 直線に向いて外に持ち出し、上り最速の末脚で鮮やかな差し切り勝ちを収めました。

 1戦1勝ながら新馬戦の勝ち方が非常に良く、スピード感あふれる馬で、今後に期待が高まる内容でした。

 東京コースは未経験ながら、先行して末脚をしっかり使えていた新馬戦を見る限り、東京コースは相性が良さそう。
 まだまだ未知数なところはありますが、スローペースで自分の流れで道中を運ぶレーススタイルが合いそうです。

◆懸念材料
 ・左回りがどうか
 ・キャリアの浅さ(相手強化で自分の競馬ができるか)

◆①ディオスバリエンテ(3番人気)

父【ロードカナロア】 母【ディアデラノビア】 母父【サンデーサイレンス】
競走成績【1-0-0-0】
  (東京【経験なし】 1800m【1-0-0-0】 左回り【経験なし】)
騎手【石橋 脩】  厩舎【堀 宣行(美浦)】

 前走の新馬戦ではスムーズにゲートを出て道中は内4番手の好位追走。
 直線に入ると開いた進路に反応良く伸びていき、見事な加速で早めに動いて抜け出したボーデンをとらえて差し切り勝ち。
 このときの2着馬のボーデンは次走で2着馬に6馬身差、勝ちタイムが1:45.2という3歳の東京芝1,800の最速を0.8も上回る強烈な勝ちっぷりでした。

 東京替わりとなりますが、新馬戦のようにスローで前につけて好位追走、直線での上り勝負となれば十分勝ち負けを期待できそうです。

◆懸念材料
 ・東京&左回りがどうか
 ・キャリアの浅さ
 ・ペースが流れたときに対応できるか

◆⑧レフトゥバーズ(6番人気)

父【ディープインパクト】 母【テルアケリー】 母父【Tapit】
競走成績【1-0-0-0】
  (東京【1-0-0-0】 1800m【経験なし】 左回り【1-0-0-0】)
騎手【戸崎 圭太】  厩舎【萩原 清(美浦)】

 前走の新馬戦では後方からの追走で、直線で進路が開いてからの伸びが非常に良く、1頭だけ次元の違う末脚であっさり差し切り勝ちを収めました。
 直線で少し前が壁になっていましたが、スムーズに直線で伸びた2着に3馬身以上の快勝を収めたのは着差以上の完勝でした。

 牝馬らしく切れる脚で勝負できるので、距離延長でも上り勝負に十分対応できそう。前回はある程度流れたペースからあの脚を使えていたので、スローよりはある程度流れたほうが良いのかもしれません。
 馬格が小さい馬なので、もう少し成長が欲しいところ。当日馬体重を気にしてパドックも確認したいですね。

◆懸念材料
 ・距離延長
 ・初の牡馬との対戦
 ・キャリアの浅さ(相手強化の重賞ペースに対応できるか)

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