見出し画像

蒼龍革命・改造、構築論考察

蒼龍革命がついに発売され、多くの新規カードが登場しました。その中にはドギラゴン閃といった、今後のゲームバランスに大きく関わるようなカードもあり、関連してデッキが数多く作られることが予想されます。

この記事では蒼龍革命で登場したドギラゴン閃を中心に、デッキ構築論、採用されるカードについて考察、解説していきます。

内容についてはCS環境レベル未満という感じです。
なるべく丁寧に解説していきますが、記事作成については初心者のため、分かりにくい部分や、誤字脱字などはご容赦いただけると幸いです。

構築論①デッキのメインカラー

デッキカラーについては、基本的にはコンセプト通りラッカで組むことがベターと言えるでしょう。スタンダードな構築を目指すためにも、今回はラッカで構築しました。

ラッカの動かし方や構築についてはガチまとめにてドラえもんさんが記事を出していらっしゃるのでこちらを参考にします。ぜひご一読することをおすすめします。

しかしながら、ドギラゴン閃というカードはドギラゴン剣と同様に、高い柔軟性を誇るカードです。

極端な言い方をすれば6コスト以下のレインボークリーチャーを複数採用するデッキであれば赤のSAドラゴンとともに出張パーツとして採用圏内となるレベルです。

すなわち、他のメインカラーについても十分考察する価値があると言えます。

特に、現状のラッカカラーで構築をすると、序盤の除去能力や安定性に不安が残る(これについては後述します)ため、他のカラーを取り入れることでこれを改善することが可能です。

実例として、11/22の高槻CSにてジャックアルカディアスによる除去を搭載したクローシス型が3位に入賞しています。

他に考えられる色としては

赤黒(カウンター型など)
赤白(NEXダンテ型など)
赤青(サンドロニアなどGRによるリソース確保を軸にする型など)
赤緑(メガキリキリドラゴン型など)
リース(成長型、トゥリオ型など)
5c(リンネビーナス型など)
その他、これらの複合型などが考えられます。

これら他のカラーにおけるカードや構築論については、機会があれば記事にしようと思います。

構築論②デッキの基本パーツ

ラッカノヴァを構築する上で基本となる部分は以下のパーツになります。

蒼き守護神 ドギラゴン閃×3
蒼き団長 ドギラゴン剣×1
ボルシャック・サイバーエクス×4
“龍装”チュリス×4
コスト6以下の多色クリーチャー×4

合計で16枚、うち多色が12枚です。
上の解説記事にもあるとおり、ドルガンからノヴァかバスターにチェンジし、そこからゲームエンドへの打点を形成することを軸としています。

多色の枠はノヴァから出すこととなるカードです。暫定的に4枚としていますが、最低限度の枚数として記述しているため、これより多く採用することも考えられます。

ここで、ノヴァから安定して多色クリーチャーを出すための確率を検討します。

まず、多色を7枚採用する場合、ノヴァから1枚以上ヒットする確率が55.22%となります。これより採用枚数を減らすとヒット率が50%を下回るため安定しません。

8枚採用すると60.65%となり、60%に到達することや、構築がまとまりやすくなることから、これが構築上の下限となるでしょう。

多色の枠はサイバーエクスで既に4枚採用しているので、残りの4枠が自由枠となります。

ちなみに、9枚採用で65.57%10枚採用で70.01%11枚採用で74.01%12枚採用で77.60%となります。個人的には確率の上り幅や多色の採用枚数的に10枚が好ましいと感じています。

また、この状態で既に多色を12枚も採用しているため、他のカードの採用枚数については注意を払う必要があります。
事故を起こさないためにも、15枚前後を目安に、20枚以上にならないよう気をつけて構築する必要があります。

構築論③追加していくパーツ

まず、ノヴァのチェンジ元がドルガンしか存在しないため、このままでは非常に不安定です。
4ターン以内にアタック可能なドラゴンを複数(できれば4枚以上)採用するか、サイバーエクスといった革命チェンジ持ちクリーチャーを使って、3ターン以内にバトルゾーンに置いておくギミックが必要となります。

さらに、序盤のアタッカーとして、2コストや3コストのクリーチャーを8枚程度採用することとなります。これは、相手の展開の牽制ができるミクセルや、手札を整えられるオボロカゲロウといったクリーチャーが理想的でしょう。

さらに、ここにクロックといった防御札や、GWDといった除去札、リソース稼ぎのカードを採用していきます。

デッキリスト

この構築論をもとにしたデッキリストを紹介します。

奇石 ミクセル / ジャミング・チャフ×4
異端流し オニカマス×4
終末の時計 ザ・クロック×4
その子供、可憐につき×2
Dの牢閣 メメント守神宮×1
エヴォ・ルピア×4
凰翔竜機バルキリー・ルピア×4
“龍装”チュリス×4
龍装者 バルチュリス×2
“乱振”舞神 G・W・D×2
蒼き守護神 ドギラゴン閃×3
蒼き団長 ドギラゴン剣×1
ボルシャック・サイバーエクス×4
時の法皇 ミラダンテⅫ×1

ドラグナー、バイク、ミラー対面などビートデッキと対戦することを強く意識しつつ、自分の動きやすさも意識しています。

この構築ではデッキの力が十分発揮される反面、メタカードの影響を免れません。

カリヤドネや青魔道具などのメタが通りにくい相手や、希望のジョー星を擁するギャラクシールドやドロマーオーラなどには不利です。これらの対面を意識する場合、タイム3シドやクローチェフオーコ、ジャックアルカディアスといったカードの採用が検討されます。

カード解説①基本パーツ解説

ここからは一枚ずつ解説していきます。

・蒼き守護神 ドギラゴン閃

画像1

このデッキのコンセプトであり、メインとなるカードです。

基本的には3~5ターン目を目安に、相手の隙をついて攻撃を仕掛けていきます。

バスターとの一番の相違点は、
・SA化を持たないこと
・ブロッカーであること
の二点です。

これが何を意味するかというと、バスターと違い、革命チェンジをしてから、追撃を止める選択肢があることです。

例えば、3ターン目、相手の場にクリーチャーがいない状態で、自分の場にはミクセル、ドルガンがいる状態で攻撃、ノヴァにチェンジ、サイバーエクスと可憐につきが捲れたとしましょう。
この場合、サイバーエクスで追撃することが正しい選択でしょうか?
追撃し、トリガーでミクセルが除去された場合、逆転される可能性が十分にあります。
しかしながら、可憐につきを出し、そのままターンエンドした場合、
踏み倒しメタ+SAタップイン+大型ブロッカーという布陣で返すことができます。
そのまま次のターンが回ってくれば、ドルガンを再召喚し、打点に余裕を持たせながらリーサルを狙いに行くことができます。

これは非常に大きな違いだと思っています。
これを利用して、シドや可憐につきなどの軽量メタクリーチャーの他にも、カーネルやジャックアルカディアス、ツネキンゲームズといった制圧や除去能力に長けるクリーチャーを採用し、2ターンにかけてリーサルを狙いにいくデッキを考案していたのですが・・・デッキとしてうまくまとまらなかったためここで言及するのみに留めておきます。

もちろん相手次第ではそのまま追撃し、ジャスキルを狙うのも手です。
というよりこのデッキではジャスキルを意識して作られた部分もあるので、ある意味こちらの選択肢の方をとることが多いと思います。

・蒼き団長 ドギラゴン剣

画像2

基本的にはノヴァのようにして、リーサルを狙いにいく方法がメインとなります。

エヴォ召喚、バルキリーからバスターをサーチ、バスターにチェンジして再びエヴォ、バルキリー、ここで革命チェンジ先かバルチュリスのうち手札にない方をサーチしてジャスキル、という動きはよく使うので覚えておきます。

・ボルシャック・サイバーエクス

画像3

このデッキにおける第二のキーカードであり、今後とも多くの場面で見かけることになるであろうカードです。

メタクリーチャーや大型ブロッカーなどの相手の妨害に弱いこのデッキにとっては、シチュエーションを選ばない除去能力が魅力的で、このデッキの主な除去要員となります。

破壊効果については、対象を選ばないため、カマスなども焼けるほか、バウンス効果についても、よく見かけるドラグハートクリーチャーや、GRクリーチャーなどに対しては破壊による除去と同等の威力を持ちます。

また、ノヴァから出しても素でSAを持っているため、リーサルを持っていく攻撃力も十分です。

このデッキではノヴァやバスターから繰り出すことにがメインの使い方となりますが、もちろん手札から使うことも考えられます。

ドルガンからチェンジして除去をすることはもちろん、ノヴァからチェンジしてファイナル革命を再使用する使い方もあります。

さらに、エクスからエクスにチェンジすることで、除去効果を連続で使用するテクニックも存在します。

チャラルピアで4コストのSAドラゴンとしてチェンジ元になったり、シドからチェンジして盤面除去をしたりと、他のカードとも強力なシナジーを発揮するカードです。ノヴァ系統のデッキには是非とも4枚採用したいカードの一つと言えます。

・“龍装”チュリス

画像4

実質3コスSAのドラゴンで強力なチェンジ元となります。

このデッキでは基本的に手札に抱えながら、ノヴァを引くのを待つことになりますが、貴重な単色カードなので、エヴォルピアを抱えている場合はマナに埋めることもあります。

・エヴォ・ルピア

画像5

多色獣の枠兼、実質4コストのドラゴンとして採用しています。
基本的には後述するバルキリールピアと併用して使います。

ノヴァから捲れた場合、バルキリーが手札にあれば実質的に二打点以上を形成できるため、このデッキの攻撃力を高めます。

エヴォ+バルキリーのセットはノヴァといったキーカードをサーチするほか、ミラダンテやバルチュリスなど、要所で必要となるカードをピンポイントで持ってこれる強みがあります。

セットによる運用で、ドローとサーチによるリソースを稼ぎ、デッキの潤滑油としての役割も持ちます。

反面、多色カードが多くなる構築上のデメリットが存在します。
他の採用カードについては慎重に決めた方がいいです。特にラッカ以外でのカードを採用する場合、真っ先に抜けていくカードになるでしょう。基本的にラッカでしか使われない組み合わせになると思います。

バスターや可憐につきがいる状態ならSAになることも忘れないようにしましょう。

カード解説②追加パーツ解説

チェンジ元となるドラゴン

・凰翔竜機バルキリー・ルピア

画像6

エヴォルピアとのセットで使います。使いかたは前述のとおりです。

ノヴァからエヴォが捲れた際にも必要となるため、安易にマナ埋めはせず、手札の状況とよく相談してプレイする必要があります。

一応サイバーエクスから進化もできます。覚えておいて損はないでしょう。

・龍装者 バルチュリス

画像7

緩い条件で出せるチェンジ元としての役割のほか、バルキリーからサーチしてジャスキルや過剰打点を生む役割が主です。

試合展開がもつれこんできた場合には、普通に召喚してチェンジ元とするプレイングも考えられます。

序盤に繰り出すクリーチャー

・奇石 ミクセル / ジャミング・チャフ

画像8

2コストのクリーチャーとしての枠で、ドルガン+ノヴァでリーサルを狙いに行くのに必要なカードです。

ミクセルのメタ範囲は、ドラグナーはもちろん、ギャラクシールドなど、召喚による踏み倒しを行うデッキにも有効で、非常に広い範囲を誇ります。

ジャミングチャフもこのデッキでは強力で、STを呪文に頼るデッキや邪王門といったデッキに非常に強く出ることができます。
もちろん、ミラダンテで唱えられることも見逃せません。

・異端流し オニカマス

画像9

ミクセルと同じく、2コストのクリーチャー枠であり、相手の妨害を行います。

アンタッチャブル効果を持つため、場持ちとSTによる除去に強いことは評価できますが、自分ターンにはメタ効果を使うことはできないため、STなどによる展開に注意しながら攻撃することとなります。


・その子供、可憐につき

画像10

暇になりがちな3ターン目の動きとなるカードであり、相手を牽制する効果も持ちます。また、優秀な色基盤でもあります。

2ターン目に召喚したメタクリーチャーとともに出すことで、ドラグナー、バイク、ミラー対面といったデッキに非常に強く出ることができます。

4コスト以上をSAにする効果はこのデッキではうまく使うことはできませんが、ベイブレンラやシャッフなど、相性のよいカードも採用してみると良いかもしれません。

その他のカード

・“乱振”舞神 G・W・D

画像11

除去とドローソースを兼ねるカードです。

各種メタクリーチャーに弱く、手札の要求値の高いこのデッキとは非常に相性のよいカードです。

このカードによってバルチュリス+ノヴァがうっかり揃った場合には、そのままリーサルまでもっていくことも可能です。

・時の法皇 ミラダンテⅫ

画像12

ノヴァ+バルキリーのセットからサーチして使うことが主となります。

クロックなどのケアが難しいSTを無視しながら攻めることができます。

このデッキではバルキリーの他にも、サイバーエクスからチェンジできるほか、サイバーエクスにチェンジすることで、ファイナル革命を使いまわすこともできます。

・終末の時計 ザ・クロック

画像13

このデッキの数少ない防御札です。

問答無用で相手の動きを止めてくれるので、特にビートで活躍してくれます。単純計算で42.71%の確率で盾に埋まってくれるほか、バルキリーで盾を確認できるため、このデッキではクロックを前提としたゲームプランを考えやすく、非常に相性がよいです。

ミラー対面ではさらに強力に作用し、相手のノヴァのアンタップを封じたうえで、カウンターで自分のノヴァを通すことができます。

似た役割のカードとしてホーリーが挙げられますが、色配分や、一応3ターン目に召喚して打点として運用できることから、こちらを優先しました。

・Dの牢閣 メメント守神宮

画像14

もう一つの防御札です。

全体をブロッカー化させるため、他の多色獣をアンタップさせるノヴァとは相性がよく、盤面をより強固にすることができます。

STとしての運用の他に、手札から使用して相手のリーサル打点を寝かせ、実質的なエクストラターンを獲得することができます。

また相手のブロッカーやメタクリーチャーも寝かせることができるため、カウンターや大量除去などを狙うこともでき、攻防一体のカードと言えます。

また、希望のジョー星に対する数少ない対策の一つです。

ドギラゴン閃を使う強み、弱み

このデッキに限ったことではなく、ノヴァを使う上での意識すべきポイントです。

強い部分

一番は強力な打点生成能力でしょう。バスターのそれには劣りますが、4、5ターン目には容易に3打点以上を生成することは、現在のデュエルマスターズでも十分強力です。

さらに、大型のブロッカーとしての役割も重要です。ビートデッキに対して非常に強く出ることができ、こちらから攻めつつも、相手のカウンターを許さない盤面が作れます。

さらに、構築の幅が広く、環境に柔軟に対応できることも強みだと思っています。また、タッチとして他のカラーを採用する場合でも、多色獣であればノヴァから場に出す役割も持てるので、ノイズになりにくいメリットもあります。

様々な構築が考えられる中で、現在ではメタカードを多く採用したビートダウン型が主流となっていますが、相手のビートに強く出ることができるコントロール寄りのノヴァの構築にも期待しています。

特に、ビートデッキに対しては、各種のメタを取りそろえながら攻めることができ、相手を受けることを意識しながら戦うことができ、非常に有利に立ち回れます。
加えて、仮に受けきることができないほどビートデッキが強力な環境であれば、むしろそのギミックを取り込むことができるほどの構築上の柔軟性も持ちます。

すなわち、現状の環境はもちろんのこと、環境的にビート寄りのデッキが流行るときにこそ、真価を発揮することができるのではないかと考えています。

弱い部分

メタカードに非常に弱い点です。コストの踏み倒しや、デッキからの踏み倒しをギミックの根幹とする関係上、各種メタカードに引っ掛かりやすいです。

このデッキにも採用されるオニカマスやミクセルはもちろん、Q.Q.QXやデスマッチビートル、また対策の難しい希望のジョー星といったカードに、デッキの動きを大きく制限されます。

対策としてはこれらのカードをどかす除去カードを多く採用することになるか、これらのメタをすり抜けていくギミック(GRクリーチャーなど)を搭載する必要があります。

また、コントロール対面にも弱く、STなどでカウンターを食らったあげく、せっかく立てたノヴァを返しのターンでアッサリと除去されると非常に苦しくなります。また、序盤からの除去やハンデスなどにも非常に弱いです。

対策としては、単騎マグナムやラッキーナンバーなどで安定したリーサルを目指すことや、安定したリソース稼ぎをもとに盤面を構築すること、むしろ相手のデッキを上からコントロールできるような構築にする、といったものが考えられます。

これらの弱点を解消するために、構築の柔軟さを生かし、多くの対策カードを投入していくこととなりますが、基本的に今挙げた弱点をすべてカバーすることには不可能に近いです。具体例を挙げるならば、今回紹介したラッカ型では、ビート対面に強く出るため、リソースの確保やメタクリーチャーに枠を大きく割いた代わりに、序盤からの除去能力や、コントロール対面の対策などについては不十分と言えます。

環境を読み解き、明確な仮想敵を意識しながら構築していくことが重要となるでしょう。

あとがき

以上で蒼龍革命で登場したドギラゴン閃と、それを使ったデッキの解説を終了します。

他のカラーで採用されるカードについてや、今回採用しなかったカードについてなど、記述していないことはまだまだありますが、ここで一区切りとさせていただきます。これらについては、おいおい記事にするかもしれません。

最後に、拙い文章で読みにくい部分もあったと思いますが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。デッキ作りの参考になれば幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?