レビュー 夜空の呪いに色はない (新潮文庫nex)

なんか読んでなかったことに気付いて夜空の呪いに色はない読了。
どうするんだこの話。
この話ってつまり自分とは何かを終始語ってるんだけど今多分自分とはどう有るべきかに変わったような気がする。
系譜としてはサクラダリセットの続編な感じがしてたけどどちらかというとそれはウォーターアンドビスケットのテーマの方ですね。
サクラダリセットは世界とはどうあるべきかのお話で階段島は自分とは何かって感じ?ケイは変わらないけど七草は変わる。
でもどちらも成長することは美しいのかってことか。

でも結局の所世界を諦めるべきでないと伝えたいのだと言うより現実的には諦めるだろうけど諦めないほうが美しく見えるようにあって欲しい、ってことではないんだろうかという気がしてきた。
この人の書く世界はキラキラして美しいから好きだなやっぱ。

でもなんかその美しさは確か物語シリーズニセモノの宝石と本物の宝石のどちらが乗り本物か、とかいう挿入の会話合った気がするんだけど贋作のほうが本物らしくあろうとするからより本物だ、みたいな話に似ている気がする。
現実的な美しさでなくてフェイク的な。
だがまぁ別に何も悪くないんだけど。
この階段島シリーズは読んでてなんかこう苦しくなる。幼さ的な苦しさがある。


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