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軽いと重い

5月8日にコロナ感染症が5類(ごるい)へ移行します。
それに伴って、マスク着用は各人の「重い」ではなく、「思い」に任されることに。


朝日新聞お得意のフレーズ
「だが、ちょっと待ってほしい」。


集団生活においては、相手に迷惑をかけないのが前提となっていると理解できる人ばかりだといいのですが、どこかの誰かの大好きな権利だの、自由を大上段に振りかざされると、そこここでトラブルとなるのは必定。

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https://note.com/nagata_s/n/nd83eb08eb997

ながた師範(新しい読者のための豆知識=オイラの属する詭弁論部では尊敬の念を込めて、こう、お呼びしております)の記事に下記のような記載がありました。

ちなみに、当院にお越しくださった小中高生は、整体時にマスクを外すことに対して以下の様な反応を示しました。
・断固拒否 10%
・必要なら外してもよいけど、できれば外したくない 70%
・いつでも外します 20%

さらに、こんなことも書かれていました。

学校側は「マスクなしでもOKです。マスクを着用しているなら、それは生徒の意思ですよ」という体裁にしておく必要があるそうな。


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人間という生き物は、心の拠り所を求める生き物です。
そこで、オイラがここでヒントを一つ。



中国から出た新型コロナは飛沫感染と接触感染で蔓延します。
だから、マスク手洗いが有効なんですね。

ところが、

国立感染症研究所からは、空中に浮遊するウイルスを含んだエアロゾルを吸い込むことで感染するとの見解が示されました。(2022年4月)。

おっと、エアロゾルという聞き慣れない言葉が出てきました。

エアロゾルを理解するには、まず飛沫を知ることです。


面倒な数字は抜きにして、咳やくしゃみから出る「飛沫は大きくて重い」と覚えましょう。
つまり、水分を含んで重いので、すぐに落下します。飛沫が届く距離は、およそ 1~2m程度と覚えましょう。

だから、を避けて、人との距離を取ることが必要なんですね。

一方、乾燥して小さくて、「軽い」飛沫のことをエアロゾルと呼びます。

エアロゾルによる感染リスクは飛沫より低いのですが、「軽い」がゆえに空中に数時間漂い、空気の流れによって広範に飛散するのです。


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ここで、頭の体操です。

Q : もし、湿気がこもっていたり、風通しの悪い状態で人が密集していたとしたら?

A :
1.エアロゾルは水分を保つ=感染力を保った状態で長時間空中を漂い続けるので、感染機会が増える。
2.ワクチンをしているから大丈夫(笑)。

さて、みなさんの解答はどっち?

さらに、豆知識を一つ。

空気感染:麻疹(はしか)、結核、水ぼうそうは、乾燥しても感染力を失わず、空気中を漂い、広範囲に感染を拡げます。⇦ 飛沫による感染とは明らかに違いますよね。
だから、多少の副作用があっても、予防接種の義務化が好ましいのです。


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くどいですが、三密状態でクラスター(小規模な集団感染発生)が発生したのは空気感染ではなく、エアロゾル感染マイクロ飛沫感染)だったのですよ。

空気感染じゃない新型コロナのワクチン接種をするかどうかは、個人の判断に任せられる理由は、もうわかりますよね。

ついでに、道路を歩いたり、自転車に乗っているときにはマスクは不要ですのでね、老婆心ながら(笑)。


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以上を理解していれば、やみくもに恐れるのではなく、飛沫感染およびエアロゾル感染対策として換気マスク着用が重要であることがわかりましたね。

これまで、「軽いエアロゾル」、「重い飛沫」の話をしてきましたが、以上の知識に加えて、ちょっとした重い槍(おもいやり)ならぬ「思い遣り(おもいやり)」があれば、トラブルを回避できるはず(笑)。

ということで、マスクは複数枚、持ち歩く方がよさそうですね。

そして、相手からマスク着用を求められたら、5類(ごるい)ならぬ軽い(かるい)気持ちで対応してやってくださいな。

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