攻められたらアヒンサー
アヒンサー:インド独立戦争においてマハトマ・ガンジー(インド独立の父)が唱えた非暴力。
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朝日新聞・野沢哲也編集局長補佐の26日のツイートが話題。
さすが平和主義者の集合体である朝日新聞において、編集局長に次ぐ地位にまで登り詰めただけのことはありますね。ガンジーに精通していらっしゃる(笑)。
では、みなさんにお尋ねします。
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ガンジーは永世中立国 スイスに武装解除を勧めました。
「他国から侵略軍が来たらどうするのか?」と聞かれたガンジーは、なんと答えたでしょう?
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答えは、「憲法9条を守り抜きなさい」です(笑)。
なんて、ウソウソ(笑)。
本当は、
「男や女や子どもたちの人垣を作り侵略者たちに諸君の屍の上を歩かせてやればよい」
って言ったんです。あなたなら、ガンジーに従います?
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あなたは、今まで、英仏によるナチス・ドイツの宥和政策が失敗=説得、話し合い、譲歩ではヒトラーの増長を止められなかったことを世界史の授業で習ったこと、すっかり忘れていたでしょう(笑)。その後に、何が起こったかも。
でも、今回のプーチンによるウクライナ侵攻で気づいた人も多いのでは?
それまで、「武装解除して攻められたらアヒンサー=自国民に犠牲を強いる=他国のための憲法」なのに、「憲法9条があれば他国から侵略されない」と共産党の志位さんは仰っしゃってたけど、本当かなぁって(笑)。
朝日新聞のような精神的高潔さでもって非現実的な理想に同意していれば安全に生きられるって思ってたけど、それでいいのかなぁ(笑)って。
なんと志位さんがゴールポストをずらいちゃいました。「憲法9条をウクライナ侵攻と関係させて論ずるならば、仮にプーチン氏のようなリーダーが選ばれても、他国への侵略ができないようにするための条項が憲法9条なのです」と(笑)。
だって、まずいでしょ、有権者に「武装解除して攻められたらアヒンサー」って見抜かれちゃったら(笑)。繰り返しますよ。
「男や女や子どもたちの人垣を作り侵略者たちに諸君の屍(しかばね)の上を歩かせてやればよい」
ですからね、アヒンサーっていうのは。
平和、平和って唱えるのは簡単なのですが、その裏には、国民に犠牲を強いる政治的選択を覚悟しなければならないのです。安全保障は、国益のうち経済・福祉といった副次的利益(other interest)よりも優先順位の高い死活的利益(vital interest)なんです。
「物事には良い面と悪い面がある」は自明の理ですが、だからこそ「安全保障のジレンマ」が生じるのです。
安全保障を論じるにあたっては、「善悪」や「正不正」といった言語を弄しても役になんて立ちません。国境を接する国がどんな政治体制で、どのようなイデオロギーを持つのかによって安全保障に資する条件は変わってきます。
無知や無謀ゆえに、生き残りの条件を満たそうとしなければ、子や孫の屍(しかばね)の上を敵の兵士に歩かれ、国が淘汰されていくだけです。
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万が一、日本が他国から侵略された時、朝日新聞・野沢編集局長補佐は「日本が今まで散々ひどいことをしてきたから、侵略されるんだ。そして、国民もこんなひどい国のために命をかけるなんて愚かすぎる」って言うんでしょうね、きっと(笑)。
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