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選挙の経済学 ー王様を欲しがるカエルー

イソップ寓話 『王様を欲しがるカエル』から

自分たちの所に王さまがいないのを悲しんでいたカエルが、ゼウスの神の所へお使いを出して、「王さまを下さい」と、頼みました。
ゼウスはカエルたちがバカなのを見て、沼の中に木ぎれを落としました。
いくらたってもその木ぎれが動かないので、カエルはそれをバカにして、その上に乗って座っていました。

カエルたちはもう一度、ゼウスの所にやって来て、王さまを取り替えて下さいと頼みました。
するとゼウスはカエルたちに腹を立てて、今度はヒドラという大蛇を寄こしたので、カエルはみんな飲まれてしまいました。


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政治家とその取り巻きは、金になる情報を手に入れられる立場にあり、カエルより利益を得るための戦略を立て易い。

戦略には、売国という取り返しのつかない事態が含まれる場合もある。理由は、ヒドラにとってファミリー企業からの利益の方がカエルの安全より重要だから(笑)。これを経済学用語では「便益の集中と費用の分散」「少数派による多数派の搾取」と呼ぶ。

カエルは政治家に売国を許したつもりがなくても、結果として費用の負担をさせられ、少数派による搾取の対象となってしまう。そして、カエルは搾取されていることに気づかない。

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「時は金なり」と合理的無知。

慎重な行動のためには、十分な情報量を得てから意思決定を行うべき。でも、政治的情報の獲得に時間をかけることは非合理的である。なぜなら、政治的情報を獲得しても一票の影響はほぼゼロであり、個人的な便益はゼロとなるからだ。したがって、合理的かつ利己的なカエルは無知でいることを選択するのが合理的となる。これが合理的無知だ。まして、合理的無知によってもたらされる社会的害悪を防いだからといってカエルには一銭の利益にもならない。

すべてのカエルが合理的無知なら、政治家はカエルの意見を無視し放題となり、民主主義はいまわしい結果をもたらす手段でしかなくなる。なぜなら、カエルが油断しているスキに、綿密な戦略を立てて、自己の利益になる情報を得ようとするだけでなく、ヒドラになってカエルを飲みこんでしまうから。

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太陽光発電には費用負担が必要となるが、個々のカエルの負担は微々たるもの。一方、太郎のファミリー企業には莫大な利益が転がり込んでくる。そのファミリー企業といえば、太郎の父・洋平が自民党総裁かつ村山内閣の副総理であった時に設立した模様(これ以上の説明は不要かと(笑))。

ここでカエルが利益相反を軽視すれば、


ヒドラが鎌首をもたげ、特殊利益は政府の政策の背後に身を隠してしまうだろう。後日、カエルが気づいて国会に秩序をもたらそうと敗者復活戦を挑んでも、後の祭りだ。

https://note.com/gashin_syoutan/n/n4c40ac0cfcc7


太郎を総裁に選ぶことは、政権担当能力がなく、日本を守る気概もない野党に政権を渡すことと同じ意味だ。いくら日本が大嫌いなマス53であっても合理的無知であってはならないのだが、今後も宗旨をカエルことはないはず。つまり、マス53に権力の監視を期待しても意味がないということ(笑)。

自民党員が『人間』をやめて『カエル』なったらヒドラに食われちゃいますからね(笑)。


https://www.youtube.com/watch?v=9kNGewOUSEY


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