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オイラのターニングポイント

あなたは神を信じますか? 大の日本びいきのオイラ、実はヨーロッパの思想、絵画、音楽から大きな影響を受けているんです。でも、カトリック教徒ではありませんよ。

13世紀、フランシスコ会(フランチェスコ会)の創設者として知られるカトリック修道士のフランチェスコは清貧、 悔悛と「神の国を説きました。

当時の、イタリア半島では神聖ローマ皇帝の勢力(皇帝派)とローマ教皇の勢力(教皇派)が対立していました。そして、フランチェスコの生まれたアッシジは皇帝派に所属。興味ある方は1986年制作、ショーン・コネリー主演の「薔薇の名前」をご覧ください。

下図はタイトル画のウンブリア地方を拡大したもの。ちなみにウンブリア地方は6世紀から12世紀に存在したスポレート公国の一部。

12世紀後半、アッシジでは、平民が貴族たちを追い出します。そして、隣町のペルージャに逃亡していた貴族たちがアッシジに戦争を仕掛けたのが、1202年。アッシジは敗北し、戦闘に参加したフランチェスコペルージャの牢獄に投獄されます。その後、彼はアッシジ郊外で神の声を聞きます。

ゼフィレッリの監督による、アッシジのフランチェスコの半生を描いた映画が「Brother Sun Sister Moon」。歌手のドノヴァンが書き下ろした主題歌がこれ。

教会の中には富める人々が、外には貧しいながら懸命に祈る人々が・・・彼は「NO!」と叫ばずにはいられませんでした・・・フランチェスコは着ている服を脱ぎ、「もうあなたの息子ではない。人間に大切なのは富ではなく心です。これからはキリストのように乞食になります」・・・サン・ダミアノ教会建設を目指し・・・昔の親友たちも次々と加わって・・・司教の陰謀によってサン・ダミアノ教会は焼かれ、仲間の一人が殺され・・・フランチェスコは自ら問う・・・私のしたことが間違いだったのか?

この映画と出会いが、オイラの人生のターニングポイントとなりました。おりしも世の中は受験シーズンまっただ中。急な方向転換は事故のもと。大切なのは学力ではなく心ですと叫んだにも関わらず、神はオイラを奈落の底へ(笑)。

残念ながら、その後のオイラの歩みについては、明かせませんので、あしからず(笑)。

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