「東京逆100%日記」
お久しぶりです。
はるばる東京へ、お笑いサークルの大会、「大学芸会」にチャレンジしに行ってきました!
漫才とコントで2日間!
今日はその模様を振り返っていきます(長いです、気をつけて。)!!
前日、コントの方のユニットで早めにサイゼリヤに集まって色々話す。仲間の1人が皿に残った砂糖の粉で、数字の「100」を描き始めたので、これは得票率100%あるだろと思った。
その後、漫才の方の相方とバスに乗り込み、東京へ向かう。その間、大学芸会の動画を観た。同じのような戦い方(コント漫才)の友達が東京で、言葉を選ばずに言うと「散っていく」様子を映像で観て、やはり厳しい戦いだと思う半面、やりようもあると思えてきた。前日にしてようやく闘志が沸いてくる。スベりたくない!!
バスの中で、一人悶々と考える。どうすればウケるのだろうか。深夜3時を過ぎたあたりでふと、「タンクトップで出てみるのはどうだろう」と思った。バスの中で、タンクトップで出て仮にゼロウケでも、なんか前を向けるんじゃないかと思ったのだ。ジャケットをチャッとやって「机に向かって考えたんだろうな〜」と思われるようなコント漫才をやるより、同じ内容をタンクトップで出てやったら、より「何を言ってるんだ」と思われてウケるんじゃないか、と。どうだ!
バスの中はまったく眠れず。明け方東京に着き、いきなりスマホが圏外になる。東京怖い。俺のスマート・フォンはTOKYO CITYじゃ通用しねえって言うのか!?
サークルで借りたエアビに向かうが、なかなか辿りつかない。サイトに出てた道案内が、なんか外国人向けのやつしかなくて、炎天下の下でそんなものを見るスタミナは無い!!半分諦めかけていたその時、相方が地図を頼りに導いてくれた!地図を見るのが上手い相方で助かる。
着いたら、同期のみんながサイレントで桃鉄をやっていた。上の階で先輩が寝ているらしい。
3階建てのエアビだった。一階の寝室で少し休む。
テント(犬小屋)があったのでこの中に引きこもった。物置の中にあったので、何人か荷物を取りに来る奴の邪魔になった。
ネタを3分にした。ここでネタが3分になってるようじゃ話にならない気がするが、一旦完成だ。
先輩(前会長)にタンクトップで出るかどうかの相談をしているうちに、いつのまにか今エアビにいる何人かの前でネタ見せをすることになった。とりあえずタンクトップはみんなが背中を押してくれたので決定。あとはネタの最後にサザンの「涙のキッス」を歌うかどうかの葛藤。
たしかに、いままで桑田を歌ってウケたことなどほぼ無い。とはいえ、心が「桑田を歌え、桑田を歌え」と弱気なボクに訴えかけており、こいつを無視するとシャイなハートにルージュの色がただ浮かぶ結果になりそうである。あぁどうする……これは宿では決めきれず。
いよいよ会場へ。去年実はコロナで出られなかったので初挑戦。去年は別ユニットで出ていた相方に聞くと、会場がデカくて人が多くて足が震えたとのことだ。東京でしかも広いとなると確かに緊張するよね。
会場で、演者側じゃなくて間違えてお客さん側の列の先頭に並んでしまうというミスをしてしまった。これは流石に舐められたと思う。
舞台袖へ移動。まだタンクトップを恥ずかしいと思う気持ちを捨てるにはタンクトップ歴が浅すぎるので、出番ギリギリまで上にTシャツを着ていた。
MCめっちゃ盛り上げてくれた!嬉しいがプレッシャーでもある。東京の大学お笑い出身の人だったので、「東京ノリ」みたいなものを感じて少し萎縮。いつも、自分のホームグラウンドではない場所に行くと、その場特有の自分が慣れてないノリのようなものに過剰に心が反応して萎縮してしまう。怖い。
出番!
結構ウケた!!!!!
拍手笑いが一回ありました!
お客さんずっとニコニコで観てくれた感覚ありました。これ多分タンクトップ効果だな。背中押してくれた先輩ありがとうございます。ほぼ全ボケウケたと思う。爆ウケではないものの。
ただ、ウケるかなと思って既存のところからわざわざ変えて入れた「陰茎にタトゥーを入れると、時と場合によりすぎる」というボケはスベった。やはり媚びた下ネタはウケないようです。
涙のキッスは相方に歌ってもらった。
新人戦の時は叶わなかった「東京でウケる」という経験をできたのが嬉しすぎて、帰り道相方に「わり、おれジュース買うわ」と言い三ツ矢サイダーを飲みほした。喉を通る炭酸が、どうしてお笑いサークルを辞めずに続けてしまっているのか思い出させた。
エアビに帰って、先輩といろいろ話す。自分のバンドのことを知ってくれている先輩が思ったよりたくさんいてめちゃくちゃ光栄でした。ありがとうございます。
普段あんまり話さない先輩ともいろいろ喋れた。
「作曲とネタ作るのどっちが楽?」と聞かれた時、「作曲です!」と答えたけど、今考えたら存在がデカい先輩の前で「ネタ作る方が簡単です!」とも言えないよな。割と本心で曲作る方が簡単だと言いましたが。
明日のトリオコントの話し合いをする。というか、明日なのにほぼ何も決まっていない。このチームの悪いところである。ぜんぜん計画的な行動をしていない。
なんかすごいエロボイスを出しまくるネタになった。
夜、仲良い先輩と友達と3人でエアビを抜け出し、ラーメン屋さんへ行った。調子に乗った注文をしてしまうも、結果発表への緊張でメシを残してしまった。最悪。
夜道で結果を見た。相方は帰ってしまっていて挨拶できなかった。
得票17.8%!!!!
うん、まあまあの結果や。2番手にしてはたぶん取ってる方だし、スベリのパーセンテージではない。まずは、安心しよう!!!
そして、反省しよう!!!
もっとウケれた!普通に練習不足の箇所いくつかあった!
来年は予選通りたいね!!!
あとこれ東京から戻ってもタンクトップ着るかどうかってムズイな。もう俺のことを知ってる人の前でタンクトップ着たら、「あいつどういう選択だよ」と思われるかな。もうそれは当日決めよう。
ひとまず、最近ウケてなくてマジつまらなかったので嬉しい!
友達がみんな売れはじめ、面白い人とばかりつるむ「お笑い貴族」状態になりつつあり、置いてけぼり感に悩まされるこの頃。このウケを忘れず、みんなより耐え忍ぶ時間は長いかもだが「お笑い貴族」になれるように頑張りたいと思ったのだった。
先輩と添い寝した。
そして2日目。トリオコント。
朝、エアビをチェックアウト。みんなと別れる。
空いてるカラオケボックスを見つけ、3人で入ってネタを練習する。
この時点で、まだネタができていない。
本番2時間前やで!?
ネタを仕上げる。以前からあった「めっちゃ喘ぐ金庫破りと警察」というネタが形になった。
動画を確認し、「最初の喘ぎのテンポ上げた方がいいと思う」「白いおしっこのくだり、もうちょっと貯めて言ったほうがいいな」などという、意味の分からない調整をする。
3人とも、ネタ完成後「これは流石にウケるのではないか」「俺たちは完成してしまった」「これがスベる世界はあり得ない」と口々に発していた。そう、割と自信があった。
集合15分前、小道具のピストルを買いに行く。なんで15分前に小道具ないんだ。話にならない。
入り遅れるので自分だけ先に入って詫びを入れ、待つ。数分後、残った2人が銃を買って遅れてきた。
持ってきた銃は、ピストルというよりかは両手で持つタイプのマシンガンみたいなやつ。これしかなかったらしい。
普通の警察が懐からマシンガンを出したら普通にノイズなので、余計なパーツをちぎってピストルレベルまで小さくする、という強行手段に出た。ハサミで銃のおもちゃを必死でジョギジョギ切る。ちぎる。この作業を、ネタの15分前とかに普通にしてるのやばい。
ちぎりピストルを懐に、心に喘ぎ声を携え、いざ舞台袖へ!
拍手笑い、聞こえてくる!!
よっしゃ、続くで!
いっけ〜〜〜
めっっっっちゃスベった
ファースト喘ぎでハマらなかった
それから緊張と絶望でちっさい喘ぎ声になった
かけ合いのパートがゼロ笑いだった
2人ハケた時、残された1人が言ったおもしろセリフが全て外していた
控え室に帰った時、メンバーの1人が座ったまま動かなくなり、どんどん体が冷たくなっていった。たぶんこのまま死ぬんだと思った。もう1人は「ウケた奴」みたいな立ち回りをしていてキモかった。
あそこまで酷いと、ふだんあんまり凹まない彼らでもなかなかしんどい様子だった。
同じ日に出ていた先輩に、「普通にムラムラさせたのでは?」と励まされた。
その後は、先輩に連れられ、もんじゃ焼きを食べにいった。先輩も先輩で芳しくなかったようで、ややネガティブにはなりつつも楽しい会だった。
2軒目に入ったガストで、昨日添い寝した先輩のコンビと合流した。めちゃめちゃウケたらしい!!!!嬉しい。
ウケたから、その話をたくさんすればいいのに、その先輩はなぜか全く関係ない宇宙兄弟の名シーンを思い出してハンバーグの前でボロ泣きしていた。この人の面白さすごい。
先輩たちはバスの時間などの兼ね合いでガストを去り、俺たちトリオだけが残された。
結果出るぅぅ
0.0%
0.0%!!!???
情けは?
大学芸会前、周りの人に「100%のネタあるわ」と意気込んだ俺たちは、逆100%を取ってしまいました。
有効数字とかの問題はないか?実は0.002%だったとか。
みな凹んでおり、珍しく反省点を話し合った。それは準備不足やネタ見せ不足などの基本的な点から始まり、俺たちが組んだこと、もっと言えば俺たちを産み落とした親が悪いんじゃないかとかも言い出していた。
さんざん話し合った結果、当面の俺たちの目標は「ウケること」になった。嘘みたいだが、本当なのだ。ウケないと、消滅する。
Xでたぶん俺たちのことを、俺たちの名前を伏せて「面白くない人」と紹介してるアカウントがあった。そこまでの問題になっています。
俺が「まぁね、普段あんまり話せない先輩とかとも喋れたしね、そこの経験はあったじゃん」と言うと、普段ふざけてばかりのメンバーの1人が、「いや、あの先輩たちと話すのはサークルでも出来るけど、東京でウケるのは東京でしかできない」と言っていた。本当にそうだと思う。もう1人は、「もうこの夏残った楽しみが実家で食べる梨しかない」と言ってた。
帰りのバスで宇宙兄弟読みました。
大学芸会。せっかく2機あったんだから、どっちがでバシッと決めて同期ライブまた呼ばれたかったけど、うまくいかなかった。前述の通り、みんなの「お笑い貴族」っぷりに全くもって腹が立ってばかりなので、ここらで1発……と思ったんだが。
かすかな手ごたえありました。貴族になって戻ってきます!!
TOKYO CITY、またこんど!
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