[三麻]平均順位について

麻雀は最近は雀魂ばかりやっているのですが、まったり対戦ゲームかと思いきや雀豪以降はかなり厳しいポイント配分の中で戦うことになり、延々ループしているという人もいるようです。

雀魂は素点でも多少ポイントが変動しますが、順位による変動と比べれば微々たるものといえます。このため順位にこだわって打つことが重要ですし、強さの指標としては平均順位を目安にする人が多いでしょう。今は牌譜屋さんなどで卓ごとに平均順位を確認することができます。

しかし、この平均順位はどれぐらい正確に実力を表しているのでしょうか。また、平均順位上でポイントがプラスになるなら必ず昇段できるのでしょうか。

実は多くの場合、見た目の平均順位は思っているほど正確ではありません。当然麻雀は運が絡むゲームなので、短期的には運よくものすごく良い平均順位が取れたとか、その逆もあるでしょう。
詳しい人の間では良く言われる話ですが、三麻を1000試合打った場合に、95%の確率で真の平均順位は見た目の平均順位の±0.05の範囲内に収まることが知られています。
ってどういうことやねんとなりそうですが、例えば1000試合打って見た目上平均順位1.95をたたき出したとしても、その人の真の実力についていえるのは1.90~2.00の範囲内に収まっている確率が95%、となります。

1.90と2.00ってどう違うんだよ!となるんですがこの違いは結構大きく、例えば玉の間で平均順位1.90なら雀豪3でもポイントが増えていく計算になりますが、2.00だと雀豪1でもポイントが減っていってしまいます。

また、実際には1000試合同じ段位にとどまっていることは稀であり、多くの場合はそれよりも遥かに少ない試合数で昇段か降段という結果を迎えることになります。なので平均順位上プラスになっていれば必ず昇段できるかというとそうではなく、降段することも大いにあり得ることは簡単に想像できます。

平均順位がちょうどプラマイ0になるラインにいる場合は、昇段確率と降段確率は五分五分になります。少しプラスになってると思っても必ず昇段するわけではなくて五分五分だったのが六分四分になるぐらいの話です。必ず昇段できるというのは絶対にありえません。

でも、麻雀に対して我々ができる努力というのは、五分五分なのを六分四分にする努力でしかありません。実際に昇段という結果を得られるかは天運に任せるしかないのです。そう考えると昇段降段や、数戦単位の成績で一喜一憂するのはあまり意味がないのでしょう。いや下手したら数十戦、数百戦でも意味がないのかも。

そう考えると途端に麻雀が無味乾燥なものに思えてきます。楽しむためには意味がなくても一喜一憂するのがいいのかもしれません。それも醍醐味のうちです。でも、負けて落ち込んだりするときはこのことを思い出した方がいいのかもしれません…。

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