仮面ライダーフォーゼ

今日は昨日に引きつづき仮面ライダーフォーゼの話!!

本作品の制作において、最初に決められたモチーフは「学園」である[39]。しかしこのコンセプトはドラマを作るうえでは有効でも、ヒーローキャラクターの造形には活かしづらいため、デザイン集団のプレックスは悩むこととなった[39]。

そこで東映の塚田英明プロデューサーは、玩具開発チームに対し「宇宙」を第2のモチーフとして提示した[39]。番組制作時の2010年には小惑星探査機はやぶさの帰還、番組放映時の2011年にはスペースシャトルの引退やユーリイ・ガガーリンの有人宇宙飛行50周年と、宇宙関連のニュースが相次いでおり、また学園という小さな環境と対比させるのにふさわしい大規模なテーマだったためである[39]。

東映側の提案により、企画の進行は一気に加速した[39]。前作『仮面ライダーオーズ/OOO』が肉体変化するヒーローであったため、本作品の仮面ライダーが力を発揮する手段はスーツ装着、すなわち最新の宇宙服をまとうこととなったのである[39]。

仮面ライダーフォーゼ
如月弦太朗がフォーゼドライバーとアストロスイッチを用いて変身する戦士[40]。本来は宇宙空間での活動用に開発された特殊な宇宙服であり[40]、歌星緑郎が息子の賢吾に遺した物だが、賢吾にシステムを運用するだけの体力がなかったため、弦太朗に託されることになった[41]。

フォーゼドライバーに装填する各種アストロスイッチに応じ、「モジュール」と呼ばれる多目的ユニットシステムを四肢に装着することができる[41]。

キャラクター名称の由来は、仮面ライダーシリーズ40周年にちなんだ「4(フォー)」と「0(ゼロ)」に、「変身(メタモルフォーゼ)」を掛けた語呂合わせである[42]。

ベースステイツ
フォーゼの基本形態[40]。専用の武器はないが、汎用性が高いため多用される[40]。背面にはジェットパックユニット・スラストマニューバーがあり、空中での姿勢制御を可能としている[43]。

変身に際しては、4つのアストロスイッチをフォーゼドライバーに装填したうえでトランスイッチを右から順に押していき、最後にエンターレバーを倒す[40]。すると変身者の頭上にゲートが出現し、そこから神秘の宇宙エネルギー・コズミックエナジーが降り注いで、スーツを物質化することにより変身が完了する[40]。このとき弦太朗は、決まって「宇宙キターッ!」と叫び、両手を突き上げていた[40]。

宇宙服をモチーフとしているので、ボディーカラーは白を基本としている[39]。初期デザインでは1970年代風に、パイプや接続溝などのごちゃごちゃとしたディテールが盛り込まれていたが、そうした手法はすでに『仮面ライダーW』で用いられていたため、より未来風のデザインへと変更になった[44]。当時NASAで開発中だった次世代型宇宙服を参考にして、ベースステイツのボディには筋肉繊維にそったステッチが走っており、冷却用パイプライン兼人工筋肉のアンビリカルサーキュレーターとして設定されている[43]。また、胸から脇にかけて引かれたラインの色は赤を予定していたが、実際にはロケットのプロペラントタンクに用いられるオレンジ色が採用された[45]。

四肢に配置されたモジュールベイスメント[43]は、サターンロケットをモチーフとしている[46]。それぞれ対応するスイッチの形状と同様のディテールがあり、右腕がサークルモジュール、右脚がクロスモジュール、左腕がスクエアモジュール、左足がトライモジュールという名称となっている[43]。

従来の仮面ライダーに見られた胸パーツ、いわゆるコンバーターラングは廃されており、肩パーツ・タイタニウムフラッパー[43]も硬質なアーマーではない[47]。にもかかわらず、アップ撮影用スーツでは伸びない生地を採用したために肩関節を動かすことすらできなかった[48]。そこでアクション用スーツでは生地の変更などの改良を施すことにより、大胆なポーズを可能としたのである[48]。なお、白い生地は汚れが目立ちやすいのはもちろんのこと、紫外線の影響などによる退色が不可避であり、撮影の質を維持するためにアップ用スーツは2着、アクション用に至っては6着も製作された[48]。

マスク・フォーゼヘルメット[43]は宇宙服ではなく、ロケット型に造形されている[44]。複眼シーバイザー[43]の色はオレンジ色。哀しみを背負うヒーローである仮面ライダーの目元には、「涙ライン」と呼ばれる線が描かれていることが多いが、フォーゼという元気の塊のようなキャラクターにはそぐわないため、ベースステイツには採用されていない[44]。『宇宙鉄人キョーダイン』の「スカイゼル」に似ているという指摘がよくなされていたが、偶然の結果であって意図したものではない[44]。

ツール
フォーゼドライバー
仮面ライダーフォーゼの変身ベルト。歌星緑郎が開発したシステムのひとつで、アストロスイッチを制御するコンソールの役割を果たす[49]。通常はバックルのみの状態であるが、装着者が腰に当てることで自動的にベルト・パワーハーネスが伸長して固定される[50]。
バックル中央部にはフォーゼの状態を表示するステイタスモニターがあり、その両脇にアストロスイッチを装填するためのスイッチソケットが合計4か所設けられている[50]。装着者から見て右端が右腕用モジュールを作動させるための○型スイッチ用ソケット、右から2番目が右足用モジュールのための×型スイッチ用ソケット、左から2番目が左足用モジュールのための△型スイッチ用ソケット、左端が左腕用モジュールのための□型スイッチ用ソケットである[50]。各ソケットの下には、アストロスイッチを接続状態にするための赤いトランスイッチがある[50]。フォーゼへの変身や、アストロスイッチの力を全開にするリミットブレイクは、ベルト右側のエンターレバーを倒すことで行う[50]。
テレビシリーズの5年後を描いた『ウィザード&フォーゼ』で、教師になった弦太朗が、「あんたには力があるから」と拒絶する風田三郎の心を開くため、賢吾の了解を得たうえで溶鉱炉に投げ捨てたことで失われた[50]。三郎のために必要だったとはいえ、父親の形見を廃棄したことを詫びる弦太朗に対し、賢吾は「フォーゼドライバーは必要なときに弦太朗のもとへ戻ってくる」と慰めるのだった[50]。
デザイン段階では実際のコクピットを参考にする予定だったが、ベルト程度の大きさで機器の一部をそのまま切り取っても面白味には欠けるため、とにかくたくさんのスイッチを操作できる仕様となった[51]。しかしスイッチだけでは動作が小さすぎるので、演出上の「決め」を生む大きな動作のために、飛行機の操縦桿をイメージしたエンターレバーが追加された[51]。また従来は、変身ベルトに光るギミックが盛り込まれていても、玩具を着用する子供自身はそれを直接見ることができなかったため、装着者の視点で発光ギミックを確認できるステイタスモニターが設けられた[51]。
スーツアクターを務めた高岩成二は、グローブの大きさに対してスイッチが小さいため、スイッチの交換に苦労した旨を語っている。

今日はこの辺にしておこうかな??
明日、この続きを説明しまーーす!!
長い説明だけどよんでね😆

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