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プライム市場って最近よく聞くけど何のこと?

最近ニュースで「プライム市場」ってよく聞くけど、
何のことかご存知ですか?

これは東京証券取引所の新しい市場区分の1つです。

2022年4月4日から、現行の
東証1部
東証2部
マザーズ
ジャスダック

から

プライム市場
スタンダード市場
グロース市場

の3つの区分に変わります。

このように市場再編した理由は、
・市場の簡素化により、投資家にとって魅力的な市場とすることが狙い
・コーポレート・ガバナンスカードの改訂も含め、上場企業の持続的な企業価値向上の動機付けが十分にできていないという課題を解決することが狙い
です。

東証1部の会社は2022/1/5時点で2,185社あり
イギリスやドイツなどの世界の最上位市場の銘柄300〜500社と比較して、
かなり多くなっております。

これが日本株から世界の投資マネーが遠のく原因となっていたため、市場をスッキリさせて、外国人投資家のお金を呼び込むことが大きな狙いと思われます。

新しい3つの市場の違いは、
プライム市場・・・グローバルな投資家と建設的な対話を中心に据えた企業向けの市場
スタンダード市場・・・公開された市場における投資対象として十分な流動性とガバナンス水準を備えた企業向けの市場
グロース市場・・・高い成長可能性を有する企業向けの市場
です。

簡単に言うと、
プライム市場→多くの機関投資家向けの投資対象となりうる企業を対象とした市場(外国人投資家のお金を呼び込みたい市場)
スタンダード市場→プライム市場の基準は満たさないが上場企業としての基本的なガバナンス水準を備えた企業のための市場
グロース市場→新興の成長企業を対象とした市場
(…簡単になってないなm(_ _)m)

確かに上場の基準は
プライム>スタンダード>グロース
とプライム市場が一番厳しいですが、
どの市場が良いってというものではなくて
各企業、企業に合った市場を選べばいいと思ってます。

まぁプライムという言葉のイメージだったり、
「プライム落ち」という言葉があったりするから、
誤解も生じてしまうんだろうな…
ネーミングセンスって大事ですね。

2022/1/11に上場企業の移行先が発表されたのですが、
プライム市場→1,841社
減ってないやん!
1,841社も外資必要な会社あるのか?

そのうち300社近くはプライム市場の上場基準に達していないとのこと。
監査する身としては、
「上場基準をクリアするために不正を行うリスクが高まる」
嫌な状況です。。。

ちなみに、東証1部の会社のうち
大正製薬等など344社は現状東証1部から
スタンダード市場を選択しております。

今後の動向に注目していきたいと思います。


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