ありがとうの前払い (子供を動かす言葉掛け)
子供がなかなか行動しない……
親:「手を洗ってきなさい」「早く着替えなさい」「お風呂に入るよ」
子:「えーヤダ」「後でー」「……(聞こえないフリ)」
子供にやって欲しいことはたくさんあるのに、なかなか行動に移してくれない。
そんな悩みはありませんか。
すくすく子育ての大豆生田先生も、子供の支度が遅いという悩みに対して仰ってました。
「子供はてきぱきしません」って。
分かってる。余裕を持って接するのが大事だって。
でもいつもいつもそれじゃ困る。
そんな時どうしますか?
色んな方法がありますよね。
・子供の気が済むまで待つ(なんて優しい……!)
・時間を決める(「何時になったら(長い針が○になったら)やろうね」)
・区切りをつける(「このテレビが終わったらやろうね」)
・カウントダウンする(「10数える間にやってね。いーち、にーい…」))
・ご褒美を用意する(「終わったら○○あげるね」)
・兄弟で競わせる(「どっちが先に終わるかなー?」)
・ソフトに脅す(「やらないと○○捨てちゃうよ」)
どれが効果的かは、ご家庭によって違うと思います。
我が家も「区切りをつける」や「ソフトに脅す(ちょっと怖い声を出す)」が多いです。
そんな中、新しい方法を発見したのでご紹介します。
名付けて「ありがとうの前払い」方式。
「ありがとうの前払い」 何それ?
我が家は子供たち(特に双子)に対して、ABA(応用行動分析学)を利用した言葉かけを取り入れています。
難しく聞こえますが、ポイントは2つ。
・とにかく褒める
・叱る時は短く淡々と
既にできることも褒めるし、できないことはスモールステップで挑戦させてとにかく褒める。
お医者さんには「1日100回褒めてね」と言われました。
これを突きつめていった結果生まれたのが「何もしていなくても褒める」。
つまり「ありがとうの前払い」。
やり方は?
「子供にやって欲しいこと」+「ありがとう」「えらい」などの褒め言葉を言う。
これだけです。
【例】
「これから手を洗ってくるの? えらいね~」
「お着替え自分でしてくれるの? お母さん助かる!」
「お風呂○くんが一番に入るんだ! すごいすごい」
子供はこう言われることで「この行動をとる」と「褒めてもらえる」んだ、という見通しが立ち、やる気を出してくれます。
トイレによくある「いつもきれいに使って頂きありがとうございます」の貼り紙と一緒です。そう言われちゃうと汚しにくいな……、という(笑)。
もちろん、何度も繰り返すと子供も知恵をつけますので「ううん、しなーい」などと言い返してくるかもしれません。
そんな時は他の方法と組み合わせて使ってみて下さい。
最後に
ガミガミ怒りたくないけど、どう言葉掛けしたら効果的なのか……、とお悩みの方のお役に立てば幸いです。
ABAにご興味のある方、私は小児発達のお医者様のおすすめでこちらの本を読みました。
『発達障害の子どもを伸ばす魔法の言葉かけ』
育児は本当に大変ですが、頑張りましょうね!
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