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休園日記 9日目

7時起床。
寝ぼけまなこのままケンカする子供たち。
ちゃんと目が覚めてからにしなさいな。

今日はお弁当は作らず。
雨が降るかもしれないので、近場のお散歩だけにしておこう。

ムスメが偶然、窓から入ってくる光を小さい椅子の穴を使って一点に集め、壁に映し出した。
「何それ! すごーい!」と双子が飛びつき、鏡を貸してあげると壁に光をあてて大喜び。
ちょうど「大科学実験」に再ハマり中なので、「だいじっけん!」と嬉しそう。
なんとなく捨てられずにとっておいたファンデーションケースがたくさんあったので、1つずつ渡してあげ「外でも実験してみようか」と言ったらノリノリ。
こんなところで役に立つとは。

9時半に家を出る。
今日はムスメをバギーに乗せ、息子は抱っこ。
途中まで夫と一緒に行き、夫は仕事へ。
私は子供たちを連れて、猫の額ほどの広場へ。
晴れ間をみて鏡の実験をやってみたけれど、成功すると途端に飽きた(笑)。
何にもないところだけど、それでもトミカを走らせたり「ロンドン橋落ちた」をしたりして小一時間遊ぶ。
今日の私はまたイライラしがちで、いつもは多めに見られることでも叱りつけてしまった。
私としてはここで遊んで帰るつもりだったのだけど「そろそろ帰る?」ときくと「やだー!」と答える子供たち。
仕方ないので少し離れた別の広場へ。

移動する途中、広い一本道があり、人通りもなかったので「ちょっと走っていいよ」と3人に言った。
走り出したがいったん呼び止めて「遠くに行っちゃダメ」と伝えた。
伝えたことで油断してしまったのか、双子に気を取られていて、気づいた時にはムスメがかなり遠くに行ってしまっていた。
「ムスメちゃんそこでストップ!」と声を掛けたが止まらない。
道路に飛び出して行きそうに見えたので
「ムスメ!! 止まって!!」と自分でもびっくりするような声で叫んだ。
何とか止まったムスメ。
それを私は、早足で追いかけた。
追いかけながら「なんで私走らないんだろう」「バギーを放り出して走ればいいのに」と思っていた。
途中からやっと走った。
ムスメに追いつき、大声でお説教。
「ぎりぎりで止まろうと思ったのかもしれないけど、危ないんだよ! ムスメちゃんが飛び出しちゃうんじゃないかと思って、お母さんすごく怖かったよ!! 止まってって言ったらちゃんと止まって!!」
でも頭では、走らせた私が悪いし、ちゃんと見ていなかった自分が悪いし、走って追いかけなかった自分が悪いって分かっていた。
それに以前にもムスメは、同じように止まってって声を掛けても止まらなくて、肝を冷やしたことがあった。
それを忘れていた私が悪い。何もかも私の判断が間違っていて、悪かった。
でも頭に血が上ってしまって、怒るのをやめられなかった。
大泣きするムスメ。
「ごめんなさいー!!」と言われても「もういいよ」って言えなかった。
「だっこー」と言われても抱っこできなかった。
お母さんが悪かったよ、ごめんねって言えなかった。
ひとしきり泣いた後で「もう行こう」と声を掛けて、手をつないで歩いた。
手をつないでくれたことにほっとした。
ひどい母親だ。

物で釣るのはよくないけど、おもちゃかお菓子でも買ってあげようかな……とセブンイレブンへ。
お昼ごはんはラーメンを作るつもりだったけど、もう気力がないのでパンでいいやと、パンをかごに入れる。
双子弟はトミカを買いたがったが車種がいまいちだったので「後でスマホで好きなトミカ選ぼうよ。おうちに届くようにしてあげるよ」と言うと「ああ、トミカショップに連絡して、ぼくのおうちに届けてもらうんだね」と理解していた。すごいな、大体合ってる。
ムスメが「これがいい」と言ったアンパンマンのミニチョコを買った。
帰ってパンを食べるつもりだったのに、ムスメが「パン食べないと元気出ない」「お外で食べたい」と言うので、広場で食べる。
息子も起きて、みんなで「さいしょはグー」とわいわいしているうちに、ムスメにも双子にも笑顔が戻った。
よかった。

食べ終わってもまだ「帰らない」と言う子供たち。
近くにある別の広場に向かってみたが、そこはバスケをしている子が多かったので遊ぶのは諦めた。
しばらく歩いて、保育園の近くの公園に。途中でムスメは寝落ち。
お昼時だから空いてるかな、と思ったけど、遊んでいる子がまあまあいた。
2人しかいないママ友のうちの1人にたまたま会い、ちょっと世間話。
2mとまではいかないけど、なんとなくお互い距離を空けて。
それでもだいぶほっとした。
保育園の先生の姿も見かけて、そのことにもほっとした。
変な言い方だけど、ああみんなちゃんと実在したんだな、みたいな。
家族以外と会話しない、接触しない日々だから、日常なんだけど非日常に紛れ込んでしまったみたいな、やっぱり自分の感覚もちょっとおかしくなってたんだな。

ムスメも起きて、公園でしばらく遊び、ようやく帰宅。
家に着いたのは1時半。結局今日も4時間コース。
双子は「疲れた」「疲れたね」と言い交わしながら歩き、弟は「足がじんじんするよ」と言っていた。そんなにか。
帰宅後は、パンだけでは足りない子供たちに唐揚げ棒とお茶を出し、見たいというテレビをつけ、息子に離乳食を食べさせ、アンパンマンのチョコを出し……とバタバタ。

2時半に夫帰宅。
散歩中の出来事を話し、愚痴ってしまう。
息子に添い乳しながら一緒に寝てしまい、その間に夫が子供たちをお風呂に入れてくれた。ありがとう。
子供たちは今日もお風呂で長々と遊んでいた。

双子弟は帰宅後「スマホでトミカ見ようよ」「トミカ見る?」「ねえまだ?」と言い続け、やっと手があいたところで一緒に選ぶと今度は「トミカショップに連絡した?」「ねえいつ来るって?」を連発。
双子兄も好きなトミカを選び、ムスメはトミカではなくキティちゃんのこむぎ粘土。ヨドバシオンラインで注文。
「2つ寝たら来るって」と弟に伝えると「今日寝て、明日起きてご飯食べて遊んで寝て、また起きたらってこと?」「うん、でもサンタさんみたいに朝起きてすぐには来ないよ」「分かってるって」
その後も「ぼく早く寝たいな!」「早く寝ても早く来るわけじゃないよ」「分かってるって!」
「ねえ2つ寝たら来るんだよね?」「そうだよ」「あー早く来ないかな。早くトミカで遊びたいよー」
とうっとうしいくらいずっとトミカで頭がいっぱいだった。
うちには膨大な数のトミカがあるので、箱を開けて「わあ~!!」がピークで、その後は急速に飽きる、というのはお母さんもう知り尽くしてる。
だから今のわくわくを楽しんでちょうだい。

私は明日の朝ドトールに行くのを楽しみにしていのだけど、どうやら大雨&強風で行けそうにないので、夕方行かせてもらった。
コーヒーとチーズトーストをテイクアウト。
チーズトーストは晩ごはんに食べちゃった。
パンが分厚くてふわふわで、自分で作るよりおいしいのだ。
コーヒーは明日の朝飲もう。

子供って本当に、こちらの要求はまったく飲まない(あるいは最初から聞いてない)くせに、口を開けば要求ばかり出てくる(そしてこちらが聞いていないと怒る)生き物だ。
分かっている。頭では重々承知している。
頭ごなしに言うことを聞かせたいわけでもない。大人だから我慢もしよう。
それでも、こう毎日毎日(「×3」で)続くとやっぱり疲れる。嫌になる。
更に動き回るようになった息子が結構やんちゃで、どこにいるか何をしているか、口に危ないものを入れていないか、常に気を張っているのがなかなかしんどい。
ボディーブローのようにきいてくるのだ。

休園生活もようやく1週間が過ぎた。
でも連休明けまでだとしたって、あと3週間残っている。
緊急事態宣言は全国に拡大されたし、東京の感染者数も一向に減らないし、連休明けに解除にはならないんじゃないかと思い始めている。
これまでは「大変だけど頑張る」形でやってきたのだけど、もう少し頑張らないで日々を過ごせるようにしないと私も夫ももたないし、そうなると子供たちにも悪影響を及ぼすだろう。
何かいい方法はないか、探りながらやってみよう。

≪今日の美味しいもの≫
ドトールのチーズトースト

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