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ハーヴィ・ホワイトについて

前回のサーキンと同じで選手の特徴とかホワイトの事を知ってからの印象の変化とかを書いていく。


自分がハーヴィ・ホワイトを始めて観たのはデニス・サーキンと同様。ドーハでのALKASS CUPだ。大会の詳細は下記のサーキンの記事参照。

当時のホワイト評は下記。

現在のトップチーム帯同やユースの試合ではほぼボランチ、たまにLBで出場しているが、当時は何故か右のCBで出場していた。今思えば何でなんだよ、という感想しか出てこないな。

まあそんな訳で当時の評価は高くなかった。ただこの年代よりも下の試合とか見てる感じでもたまに本職じゃないポジションも経験させているように思うので、その試合に偶然当たってしまったのだろう。

1stイヤーアカデミーに上がってきたシーズンからユースリーグに出場していて、その時は本職のボランチで起用されていたが、それでも自分の中の印象はあまり良くならなかった。プレースキックがとてつもなく上手いということと、試合中もプレッシャーの無い場面でのロングパスの精度を除いて。

プレースキックが上手いだけあって、動きの無い中でのパスの精度は高かった。でもDFラインからパスを引き出したり、味方を助けるようなポジショニング、効果的なパスが少なかった。パスが上手いのは良いことだけど、それだけでは中々難しい。守備でもそんなに効いてなかったし、むしろ軽い対応も少なからず見られた。

当時に思っていたことは、同ポジションならパスが上手いだけでなく、キチンと組み立てのできるボウデンのほうがいいなということだった。

19/20シーズン、トップチームのプレシーズンマッチに帯同する。結構意外だった。当時監督のポチェッティーノは何を評価しているのかあんまり分からなかった。

しかしプレシーズンマッチではLBでも起用され、プレーを見て納得した。キック精度が高いのでトリッピアのように前のスペースにボールを出すのが上手く、時折オーバーラップして上げるクロスの精度は悪くなかった。確かにCHとしては難しいけど、LBならトップチームに上がる可能性はあるなと思った。

あとCHは既にユース選手にとって激戦区だった。ハリー・ウィンクスを筆頭にオリバー・スキップ、ジェイミー・ボウデンと同じようなタイプのユース上がりの選手がおり、プレースキック以外でそれらの選手に勝ってそうな点がなかった。

これは余談だけど、今のユースにはクレイグ兄弟やオリバー・ターナーといったこれまだ似たようなタイプの選手がおり、トップチームの壁は高そうだなと思っている。トム・キャロルやルーク・エイモスも同様、ユースはこのポジションでこの手の選手以外でレベルの高い選手を育成できないものか。更にそこにアルフィー・デヴァインというレベルの高い選手がウィガンから加入してしまったし。

話はホワイトに戻る。このシーズンも前半はユースリーグに出場する。この時には主力選手にはなっていた。6試合すべてに出場。それでもやはりボウデンのほうがCHとしては活躍していた。

シーズンが後半に差し掛かるにつれ、U18の選手ながらU23カテゴリのPL2にも主力として出場するようになっていく。この頃からプレーに変化があった。今までしていなかったようなビルドアップ時にCBの間に落ちるようなプレー、DFラインから積極的にボールを受け取って自らドリブルで持ち上がるプレー等、プレーに幅がでてきた。少なくとも増やそうとしているようには見えた。

パスのクオリティも上がり、ただ精度が高いだけでなく、効果的なタイミングで出すようにもなってきた。

かなりCHとしての期待値が上がってきたタイミングでユースのコンペティションはコロナウイルスの影響で完全に終了してしまった。

それでもそのシーズンの終盤にモウリーニョが来シーズンはサーキン、ホワイト、ウォルコットをトップチームに帯同させるとコメントしたことには多少の疑問はあった。


しかし20/21シーズンのプレシーズンマッチ、疑問はいい意味での驚きに変わった。明らかにCHとしてのプレーの質が向上していた。パサーとしての能力がかなり向上していた。パスの質は今まで以上に良くなり、プレッシャーがある中でも効果的にボールを供給できるようになっていた。プレースキックをほとんど蹴らしてもらえなかったのは残念だったけど、蹴った数本ではゴールを匂わせており、このプレーのクオリティならもしかしたらトップチームの試合でもレベルが高くなければある程度通用するかもしれないと考えるようになった。

結果的にプレシーズンマッチの4試合すべてに出場した。今シーズンは超過密日程かつヨーロッパのコンペティションもELなので出場するチャンスはあると思う。出場できたならこれまで以上に驚きをみせて貰いたい。いい意味で期待を裏切ってくる若手選手を見るのはとても楽しい。

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