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ガーデナー(庭師)養成講座 第3期 第11日~工程管理(カナメモチ&レッドロビン生垣)編~

今週も、週半ば時点では天気予報は微妙でしたが、祈りが通じたか、きれいな青空が広がる快晴。
剪定を進めると、汗ばむくらいの陽気で、『養成講座日和』とでも言いたくなるくらいの良いお天気でした。

第3期の養成講座も11日目。早いもので、もう折り返し地点です。

これまで、刈込や剪定を座学と実技を通して学んでいただきました。
そして、次のテーマは『工程管理』。

前回、これから2回にわたって刈込を実施するカナメモチとレッドロビンの生垣について、それを図面に落とし込み、どのような段取りで進め、誰がどこを担当し、どのような時間軸で進めていくのか、また刈込を進めていく中での危険箇所の確認など、工程を皆さんで考え、打合せし、作成していただきました。

今回から、その工程に沿って、実際に生垣の刈込を進めていただきます。

まずは、前回設計した工程の確認から。
仕上りのイメージの共有、タイムスケジュール、危険個所の共有などを皆さんで進めていただきます。

養生。

早速、刈込をスタート。

ここのところ剪定が続いていたので、刈込鋏を使うのは久しぶり。そのため、最初は鋏がブレてしまっていました。
また、剪定で、樹冠線をイメージして枝を抜くことを学んだことで、1本1本の枝が気になるようになってしまったのか、刈込鋏で1本の枝を”点”で捉えるようになってしまっていました。

そのため、”点”ではなく、”線”、むしろ”面”で捉えて刈込鋏を使っていくことを改めて講師の細川よりお伝えしました。

途中、休憩を挟みます。気温も上がりましたし、水分補給も大切な仕事のひとつです。

休憩をとりつつ、進捗の確認と、残り時間の工程の再確認を行います。

前半から、皆さん想定するより時間がかかってしまったようで、工程の組み直しの必要性も生まれていました。

また、午後チームは、急遽お休みになった方がおられたため、段取りが変わってしまうイレギュラーも。それも学びの機会です。

工程を調整した上で、後半をスタート。

終盤になると、逆に時間を意識しすぎるあまり、天端が波打ってしまう場面があり、細川からの指摘が入っていました。

工程管理のポイントは、こういうところにもあります。

本来、ガーデナーの仕事に取り組む上では、お客様のご要望にお応えし、安全にお手入れを行うことが大切で、それを完遂するために工程管理が必要なわけですが、工程管理に追われるあまり、そもそもの「お客様のご要望に応える」仕上りに甘さが出てしまう。本末転倒です。

だからこそ、自身の力量を見極めて工程を組み、その進捗管理をし、遅れは小さなうちに取り戻しながら進めていくことが重要です。
また、今回のように複数人で取り組む場合、おおざっぱに「4人でここを2時間くらいで」というような組み方をしてしまうと、遅れていても、誰がどう遅れているのかが把握できず、改善もできません。

ですから、工程の組み方も、その進捗管理の仕方も、やり方ひとつで結果はガラッと変わります。

そうじを終えて、最後はいつも通り、道具のメンテナンス。

道具メンテナンスをしながら、今日1日を振り返ります。

振り返りながら、次回の工程を再確認します。
想定より残ってしまったため、次回に向けて改めてイメージをし直します。

今回、印象的だったのは、受講者さんの姿勢です。

細川からの、「養生、ひとり1枚じゃなくても大丈夫ですよ」の声がけに、『あ、これ、裏面のそうじしにくい箇所の養生が甘いな』ということに気づき、養生を追加されている場面がありました。

何気ない講師のひとことにも、そこに何かを感じ、実行に移される姿勢、素晴らしいですね。

次回までを予定していますが、予定通り終わらせることができるのか?
楽しみです。


※GWに、体験講座の実施が決まりました!Twitterで告知しています。
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